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魔法少女リリカルなのは THE MACHINES WAR 1

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ある司令室。

室内は機械設備が整っていて、中央部の広く設けてある場所に、三つの空間モニターが存在していた。

モニターには、左右に熟年男性の顔。中央には熟年女性の顔が、大きく映り出していた。

そしてそのモニターの前で跪き、何かを報告している人間がいた。

暗くて人物の顔は特定出来ないが、只一つ目視出来る物があった。

右の二の腕部分の――『105』という数字だけが――。

「……報告内容は以上です」

「……そうか、分かった。それと、さよならだ」

「……え?」

中央のモニターの女性がそう言うと、それを合図として無数の銃口が至る所に出現し、その人間に照準を合わせる。

室内に鳴り響く銃弾やレーザーの音。

「ぐわあぁぁァァァ…ッ…!!」

容赦なく放たれる攻撃は、人間が絶命しても止まる事は無かった。

そして――見るも無惨な姿に変わり果てた所で、攻撃は止んだ。

剥き出した銃口は機械音を発して何も無かったような状態に戻る。

「人間め……そのような嘘、見抜けぬと思ったか!?スパイがいた事など、とうの昔に知っていたわ!!」

「まあそう怒るなジャッジメント。人間の脳が考える事だ。幼稚なのはしょうがない」

「しかしアイアンハンマー、このまま我らスカイネットは人間に舐められ続けるぞ」

「“舐められる”………大いに結構だ」

中央のモニターに位置する女性が、そのような言葉を口にした。

正面から左――『アイアンハンマー』
右――『ジャッジメント』

互いに中央の女性――『ジャスティス』に注目していた。

「今の内にそうさせておけば良い。一つの判断が取り返しの付かない事になる事を、教えてやる。それに我らは…」

ジャスティスの操作により、中央部から彼女らに囲まれて生体ポッドが下から現れる。

完全に姿を現した生体ポッドには、裸の人間が入っていた。体つきから、男性と推測出来る。

「奴らより遙か一歩進んでいる…」

不気味な光を放つそれは、他を圧する程の存在感を出していた。





序章 ーロストー[完]