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殺生丸さまの嫁とり物語 その2

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殺生丸は裸体のりんを腕の中に抱きしめた。二人の肌がじかに触れあう。殺生丸の肌はひんやりとしていた。逆にりんの肌はどんどん熱くなっていくようだ。

「りん。寒いのか?まだ、震えているぞ」
「いいえ、いいえ。寒くないです」
「・・・りん、顔をあげろ」
「え?」
見上げたりんの唇に、殺生丸が唇を重ねて、強く吸った。
「りん。お前とこうすると私はうれしい。お前もうれしいか?」
「はい・・殺生丸さま。うれしい・・・」
「そうか」
そう言って殺生丸はりんの耳をやさしくかんだ。
「あ・・・」
「お前の耳は甘い。お前はうれしいか?こうされると」
「はい・・・うれしいです・・あ・・・」
殺生丸は今度はりんの喉に唇をはわせた。
「あ・・・あ・・・・」
りんは漏れる声を抑えようと手のひらを口にあてた。
「・・・りん」
「あ・・・はい・・・」
「手をどけろ」
「でも、声がでちゃう・・」
「気にする必要はない」
「でも、周りに聞こえちゃう・・・」
「気にする必要はないといった」

殺生丸は唇をりんの胸の谷間へ落とし、そのまま唇をりんの胸へ移した。そしてその頂をなめる。

「あっ!・・・」
りんがびくっと身をふるわせ、自分の指を必死でかんで、声を抑えようとする。
「りん。指なぞかむな。手をどけろといった」
「でも・・・声が・・・」
「気にするなといったぞ」
「でも・・・」

殺生丸は息をはいた。そして、りんの体を離して、先ほど脱がせた着物を再びりんに着せた。

「殺生丸さま・・・?」
殺生丸は自分も着物を着て立ち上がり、巻いた帯に天生牙をさした。

「殺生丸さま・・・怒ったの?」
「怒ってなぞおらん」
「でも・・・」
「りん。外へ行く」
「え?」

殺生丸はりんを抱き上げ、部屋の外に出るとそのまま夜空へ舞い上がった。りんは訳がわからず、殺生丸の顔をみつめていた。せっかくの二人の初めての夜を、自分が不慣れなために台無しにしてしまったかと、りんは心配していた。殺生丸は相変わらず無表情であった。しかし、声はやさしかった。

「りん。寒くないか?」
「いいえ、全然」
「そうか。すぐ着く」


殺生丸の言葉どおり、まもなく殺生丸は下降し、湖の近くの野原に降り立った。そこは一面に青い花が咲いていた。

「わあ!きれい!」
「ここをお前に見せようと思っていた。お前は花が好きだからな」
「うん、殺生丸さま、真っ青で、すごくきれいだね。まるでもう一つのお空みたい」

りんはうれしそうに笑った。殺生丸は天生牙を地面に突き刺し、結界を張った。

「りん、結界を張った。ここでは、お前と私の二人だけだ。他に誰もおらん」
「殺生丸さま・・・」
「だから、私にみせよ、お前のすべてを」
殺生丸は自分の着物をするりと脱ぎ落として、りんに近づいた。
「私に聞かせよ、お前の声を」

殺生丸はりんの着物も脱がせた。二人はまったくの裸身のまま、向かい合い立っていた。

二人きりだからだろうか。結界に守られているからだろうか。青い花に満たされたこの野原があまりに美しいからだろうか。それとも・・・殺生丸の瞳がとてもやさしいから、だろうか。
りんは恥ずかしさや、怯えをすべて捨てることができた。

(目の前にいるのは、私がずっと、ずっと好きだった殺生丸さま・・・きれいで、強くて、本当はとてもやさしい殺生丸さま・・・。私だって、殺生丸さまに触れたいって、触れられたいって、ずっと思ってた。殺生丸さまのお嫁さんになって、殺生丸さまに愛されたいってずっと思ってた。私は、ただ・・・その思いを殺生丸さまにぶつければいいんだ。すべて、殺生丸さまは受けとめてくれる。きっと・・・)

りんは、自分から殺生丸に一歩近づいて、その腕を殺生丸の首に回した。

「殺生丸さま。抱いてください。りんのすべてを・・・見て・・・・」
「りん」

殺生丸とりんはどちらからともなく唇を重ね、そのまま花の絨毯の上に倒れこんだ。

口づけは次第に激しくなっていく。りんは必死に殺生丸の唇に、舌に答えようとしていた。殺生丸はりんの唇を堪能した後、りんの首に、胸に、腹に、その口づけを移していった。

「ああ、殺生丸さま・・・殺生丸さま・・・」
りんはもう我慢することなく、ただ、感じるままに声をあげていた。幾度も愛しい夫の名を呼ぶ。
「私がお前の体に触れると・・・お前はうれしいか?」
「はい・・・せっしょうま・・る・・さま・・・」
「お前の体はどこも甘い。どこもやわらかい。あたたかい・・・お前を、この腕に抱いていると、私はうれしいぞ。りん、お前もうれしいか?」
「ああ・・・うれしいです、殺生丸さま・・・ああ・・・」
殺生丸はその細い指をりんの足の間に差し入れた。りんは思わず足を閉じる。
「りん、足を閉じるな」
「あ・・でも・・・」
「いやか?」
「いいえ、いいえ・・・。りんは、殺生丸さまにされていやなことなんて、何もありません・・」
「では、りん。力を抜け」
「はい・・・」
殺生丸は唇でりんの胸を愛撫しながら、指をやさしくりんの足の間にすべりこませ、りんの敏感な部分をなぞった。
「ひっ!あ・・・」
「りん。うれしいか?」
「あ・・・はい・・・うれし・・・い・・・」
「もっと悦べ、りん」
殺生丸は愛撫を強めた。
「あ・・・あ、あ、殺生丸さま、りん、もう・・・あっ・・・」

突然りんの体に緊張が走り、次の瞬間大きく震えた。「ああっ!」りんが思わず声をあげて、身をのけぞらせた。りんは自分の体に何が起こったのかわからず、ただ一挙に押し寄せた快感に涙をにじませた。

「りん。達したか・・・」
「あ・・・殺生丸さま・・・・りんは・・・」
「うれしいか?」
「うれしい・・・ですけど、ちょっと恥ずかしいです・・・りんのこんな姿・・・」
「何をいう。私にすべて見せろといっただろう」
「はい・・・殺生丸さま・・・」
「私はずっとお前を見てきた・・・これからも、だ。私はずっとお前を見ている。お前のすべてを」
「はい・・・」
「りん、お前の体はきれいだ・・・」
「そんな・・・殺生丸さまこそ、すごくきれい・・・」

白く冷たい殺生丸の肌。妖しの美しさ。魔の美しさ。でも、りんは何も怖くなかった。
殺生丸はりんの顔にかかった髪をやさしくすいてくれた。