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Cの溜息

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朝目を覚まして隣で寝ているアムロを見るとなにやらほんわかする。
ついそのまま子供の頃から側に居てくれたらと言う思いがあふれて文字を綴る。
最近はスケッチをすることもある。
時間になってアムロを起こすまでの問充実してる。
つい製本して読んでもらおうと思ったら怒って破り捨てられた。あんなに怒ると思わなかった。
少々傷ついたがそれでも書くのを止める気はない。
手書きなら書いて良いと言う話に落ち着いたので起きる時間まで毎日少しずつ思い出しながら書き直していた。
色々あれこれ考えながら書き加えて前より増えていく。
書いていると我ながらこんなにアムロが好きなのかと感心する。
それもまた気持ちが浮き立つ。
毎日こんなに幸せなのにアムロは朝から不機嫌そうだ。

頬から顎。首とふれてゆくと目を覚ます。何時もそうだが少しボーっとしている。
「おはよう。」と言うとむっくと起き上がり枕元においてある原稿を見て眉を肇めてそのまま引き出しにしまう。どんどん溜まっていく。
目が半眼なまま「おはよう。」と額にキスして欠伸をしながら着替えにいく。
軽くストレッチをして走って着替えて食事をする頃に
は普通に戻っているが朝から眉を挙めるのは感心しない。言うと蹴られそうだが…。

幼馴染で5歳違い。赤ん坊の頃から何かと面倒見て口出しして反抗にあってから考え出す。
自分にとってどんな存在がを。


溜まった原稿を無造作に入れていたがそのうち処分用だとハロを改造してガバツと開けて何枚が突っ込んだ。
溶かして再生するのだとか…。
その無造作ぶりもショックだったが今白書いたのも入れられてちょっとへこんだ。
「そんなに言うなら順番に整理しておいてよ。」と言うので並べなおしてファイルして引き出しに入れておいた。
その時にちょっと目を通して直したくなったのでアムロに渡した分を返してもらってファイルしなおして渡したら溜息をついて引き出しにそのまま入れて鍵をかけた。

ファイルがだんだん厚くなって何時も入れている引き出しに入らなくなってきた。
取り敢えず二つに分けて入れてみた。どうにか入ったがこれ以上厚くなると入らない。
アムロに処分されるとわかっていても製本して整理したいが手直しが終ってない。
どうしたものかと考えていたら何時ものように引き出しを開けて原稿を無造作に入れていたアムロの手が止まった。
剣呑な気配が漂ってくる…。
「増えてる…。」
「ああ…入りきらなくなってきたから分けた。」
「入りきらないって、もう一杯じゃないか。」
「でも終ってない。」
「良くそんなに書くことあるね。」
「いくらでも湧いてくる。」
「…頭も沸いてるだろう。」
「きみで一杯だ。」
「なんかすでに腐ってる気がするぞ…。」
「貴腐ウインが…。そのくらい甘いな。」
げっそりとした顔して「勝手に腐ってろ…。」と鍵を寄こす。
「その引き出しに入りきらなくなったらサイドテーブル
ごと処分するから。あともうおれに見せるな。見せたら即破り捨てるぞ。」
「冷たい…。」
「あなたのやってる事はすでにパワーハラスメント。いやセクハラが?要するに無理強いだ。」
「少し無理強いしても直ぐに良くなる…。」
胸に衝撃を受ける。げぽごほ咳が出る。心臓の上を殴られた。
「いい加減にしなよ。」どうやら本気で怒っているようだ。
「そんなに怒らなくても。」
「あなたが写真売られるのが嫌なのと同じだよ。」
そう言われると二の句がつけない。
「頭痛い…。」
アムロはそのまま洗面所に行って薬を飲んでいるようだった。
心配して見に行くと追い払われた。傷つくぞ。

ある日ファイルが限界を超えた所為か引出が開かなくなってアムロに丸ごと処分されそうになったが死守。
呆れたアムロにもうおれに見せるなと念を押されファイルを入れたかばんごと渡された。
少々いじけながら書斎に持っていって続きを書く。何となく筆の進みが遅くなってちょっとぼんやりしていたらアムロがわたし用にと赤いハロをくれた。
読解能力つきだと言う。試しに一枚入れると取り込んでから臼がチカチカして入れたところから出してきた…。何故校正記号?
字の間違いもあるが…。文法の直しが一番多いようだ。
一応読んでいると言うことだな…。アムロは持たせたかった機能と違うがら直すよと言ったが文法のチェックが気になるのでそのまま使ってみようと思う。書斎にもって行った。

赤ん坊の頃から写真を色々集めてあるのでそれを取り出し写真を見ながら続きを書いている。
赤ん坊は苦手だがアムロだと思えば頬に触れたくなる。
小さな手で指をつかまれたうその力の思ったより強いのに驚くのだろう。
感激するかもしれない。本当にその頃からそばにいてほしかった。
素直に笑っていたり上目遣いにこちらを見ている写真を手にしているとじかにわたしを見ながら文句を言ったり喜んだりしているのが浮かぶ。
今よりもう少し高い声でわたしを呼ぶ…。
なんとも言えない気分だ。
その高揚感のままそばにいたらあれもしてこれもしてと書き綴っていくe気が急いている所為で文法の間違いをするようでハロにチェックされ書き直しが多くなる。
話の進み具合にあわせて手に取る写真の中のアムロも大きくなってゆ<。  恥も
時々写真に見入って手が止まるので進みが遅い。
書斎にこもるとアムロにかまってもらえないが写真を見つけられたら取り上げられるかもしれない。
何校が持っているのは承知しているらしいがこのアルバムを見たら没収されるだろう。危険は冒せない。
以前代わりにわたしの写真をげようかと言うと公式の写真しかないなら要らないと言ってアルテイシアがら何か手に入れたらしい。
あなたが隠してるんだからおれも見せないよといって見せてくれない。
気になるが写真のほかにも色々あるのを取り上げられる危険があるので黙っている。
長年かけて集めた大事なコレクションだ。本人の次に大事にしている。

毎日ほぼ一枚書いて書斎を出て居間に向かうとアムロは猫相手に眼を細めて楽しそうにしている。
わたしのことはあんなふうには見てくれない。なんかむつとするとともに先ほどまで書いていたアムロの反応が素直すぎるかなと思う。
子供の頃からそばにいたら警戒される事は無いが何時も素直に言うことを聞くわけがないしそんな事を望んでいるわけではない。
どんなことは聞いてどんなことは聞いてくれないのが頭の中に自然と浮かんでくる。
色々書き加えていくとごちゃごちゃしてきたので結局最初から書き直すことにした。

書き直してつい夢中になって自分で決めた時間よりオーバLて疲れ気味で居間に行くと大抵猫が膝で寝ている。
毎日ブラッシングしてもらって膝を占領する。何となく羨ましい。
隣に座ると「ちょっと持ってよ。お茶持ってくるから。」
と膝に猫を載せる。ちらっとわたしをみて伸びをして降りるがと思ったらぐるぐる動いて膝で丸くなった。重い。
戻ってきたアムロに
「太ったのが?」と聞くと
「大きくなったからじゃないかな。おれの膝からはみ出るんだよ。」
わたしの膝から降りてくれない。
「ちょうど丸くなれるね。」と呑気そうに言う。
書斎にこもっている間中がまってもらっているのに出てきたわたしの膝に乗ってくるのはわざとか。
作品名:Cの溜息 作家名:ぼの