絶対に笑ってはいけない宇宙警備隊24時 移動・到着編
警備隊の秘密
メビウス「此処が皆さんが24時間働くことになる“ＵＧＫ宇宙警備隊”です」
メビウスが指差す先に、とても大きな建物がそびえ立っていた。
ゼロ「ＵＧＫ？何のことだ？」
メビウス「“ウルトラガース黒光り”の略ですよ？」
一同「……」
一同はなんとか笑いをこらえた。
全員Safe
メビウス「それでは！まずこちらにご案内いたしま……」
？「何やってんだよお前は！？」
？「お前こそ！」
一同「ん？」
突然の怒鳴り声に、一同が声の方向を見る。
其処には、ウルトラマンマックスと、ウルトラマンゼノンが口喧嘩をしていた。
ゼロ「何やってるだ？アイツ等」
ジャンボット「知り合いなのか？」
ゼロ「ちょっとしか顔合わせてないけどな…」
一同が見ているにもかかわらず、マックスとゼノンの口喧嘩はヒートアップし……
マックス「お前が悪いんだよ！」
ゼノン「何だと！？」
マックス「お前がいちいちう、五月蝿いから…」
喧嘩の途中で噛むマックス。
ナイス「プププッ」
そしてナイスが笑う。
デデーン
『ナイス OUT』
スパン！
ナイス「痛い痛い！」
グレンファイヤー「こんな時でも来るのかよ……ダークロプスは…」
やがて、二人の益々言い争いが激しくなり、心なしか顔が密着している。
マックス「だからお前が！」
ゼノン「やんのか？」
マックス「やってやろうじゃねぇか！」
ゼノン「いいぜ！」
マックス「おし！やるか？」
ゼノン「来いや！」
そしてリアルファイト開始かと思われたその時…
チュッ
マックス&ゼノン「あ〜いやいや」
マックスとゼノンがキスを交わし、抱擁した。
そう、ダ〇ョウ倶〇部のアレである。
もちろん全てを見た一同は…
一同「アッハハハ！！」
デデーン
『全員 OUT』
スパン！×４ ドガシャッ！！
言い争ってた先ほどがウソのように肩を抱き合って去る二人を尻目に、尻を叩かれる一同だった。
・
・
・
グレンファイヤー「クッソ〜もうこりごりだぜ…」
ミラーナイト「やっぱりキツい…」
メビウス「ハイハ〜イ。ちゃんと付いてきてくださいね？」
メビウスに案内された場所は、入り口だった。
正面の門の横に、いくつかの銅像が建っていた。
それは全てゾフィーの銅像だった。
ゼロ「またゾフィーか？」
しかも十字架にかけられていたり、一体だけブロンズ像だったり、頭に火がついていたりと、全部やられている像だった。
メビウス「僕たちＵＧＫ宇宙警備隊の起源は、銅像になっているゾフィーさんの時代までさかのぼります！」
像の前に立って熱弁を振るい始めるメビウス。
一同「は？」
メビウス「今から何十万年も前に、このウルチョラの…」
メビウス、何故か噛む。
ゼロ「プッ！」
デデーン
『ゼロ OUT』
ゼロ「途中で噛むな！」
スパン！
ゼロ「ぐぁっ！」
ゼロのクレームを無視して笑顔のメビウス。
ゼロがシバかれた後、メビウスが謎な話しを始める。
メビウス「ウルトラの星で、ある凶暴な宇宙人、黒光りエンペラ星人が現れました！」
ナイス「黒光りって…」
メビウス「そんな時……ゲッホゴホ！」
今度は咳き込むメビウス。
ゼロ「ププッ」
デデーン
ゼロ「クソッ……！咳もするな！」
グレンファイヤー「笑わなきゃいい話しだろ？」
『ゼロ OUT』
スパン！
ゼロ「ぐぅ…！」
メビウス「……そんな時に、この像にもなっているゾフィーが立ち上がったんです！」
ジャンボット「ほう」
メビウス「ゾフィーはある日、黒光りエンペラ星人を宴会に誘って酔わせてる隙にくすぐって倒したんです！！」
一同「ハァ？」
意味不明な話しに一同困惑。
メビウス「そしてこの事件を契機として、ＵＧＫ宇宙警備隊が誕生しました！……スッバラシィィッ！！」
メビウスが某会長の台詞を言った途端…
グレンファイヤー「ガハハハ！今のは反則だろ〜」
ミラーナイト「プププッ」
デデーン
『グレンファイヤー ミラーナイト OUT』
スパン！×２
グレンファイヤー「あっ！」
ミラーナイト「うぅ…！」
メビウス「以上がこの警備隊の誕生秘話でした！さぁ皆さん、中へと入りましょう！」
一同「ハイハイ…」
５人の地獄は、まだ始まったばかり……
作品名：絶対に笑ってはいけない宇宙警備隊24時 移動・到着編 作家名：バルタン星の人