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バルタン星の人
バルタン星の人
novelistID. 38562
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絶対に笑ってはいけない宇宙警備隊24時 イベント・仲間割れ編

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遺跡は笑いの刺客!





メビウスを含めた六人は、駆け足で超古代遺跡が出現した場所へと到着した。

其処には明らかに周囲と場違いな雰囲気を醸し出した遺跡が佇んでいた。
入り口らしき穴が真ん中に見える。


ミラーナイト「す、素直にすごい……」

グレンファイヤー「本当に遺跡じゃねぇか。完成度たけーなオイ」

ジャンボット「美術スタッフ乙、と言わざるを得ない」

ナイス「中はどうなってるんだろう…」

ゼロ「俺も気になってた」

五人はクオリティの高い遺跡に感嘆としていた。

メビウス「じゃあ、早速中へ入ってみましょう!」

五人「いいのか!?」

メビウスが言いいながら中へと入ろうとしていたのを、同時に突っ込む五人。

メビウス「許可はもらってますし、発掘隊が来る前に入ってしまいましょう!」

五人「やれやれ…」

先に入ったメビウスに続き、渋々後に続く五人だった……



ジャンボット「内部もすごいな」

ナイス「壁画もある…」

薄暗く、涼しい内部はゴルザやメルバ等の超古代怪獣と、それと戦う光の巨人達の壁画が多数描かれていた。

メビウス「この先に棺があるという情報があります」

グレンファイヤー「マジかよ?」

メビウス「しかもですよ……棺の中にいる人物……生きてるらしいです…」

ゼロ「嘘だろ!?」

ミラーナイト「生きてるって…」

衝撃の事実に、五人は大きな声を上げた。中で反響するほどの大声て。

メビウス「まもなくその棺の場所です…」

メビウスが言うと同時に、薄暗い道の先に、一筋の明るい光が差した。

見てみると、棺が一つポツンと置かれている部屋だった。部屋の周りは相変わらず壁画で埋め尽くされていた。

メビウス「どうやらこの部屋こそが、今から三千万年前に実在していた戦士の墓のようですね……」

六人が思った以上に広い部屋に入り、全員が棺を見たその時だった。

ゼロ「おい!棺が動いたぞ!?」

ゼロの言う通り、棺がガタガタと震えだし、しばらくすると蓋がゆっくりと開けられ始めた。

ナイス「嫌ぁぁぁ!マジで生きてる!!」

ジャンボット「中に誰が……」

ジャンボットが言った直後、中に葬られているはずの戦士が姿を現した……

ティガダーク「ふわぁぁぁ〜。よく寝た〜」

五人「え?」

まるで寝起きのような台詞で棺から出てきたのは、ウルトラマンティガ、それもティガダークの姿だった。

ティガダーク「さすがに三千万年も寝てると腰が痛い…」

おっさんのような独り言を言い始めたティガダーク。

五人「フハハハ……」

思わず五人、小さく笑う。

デデーン

『全員 OUT』

スパン!×4ドガシャ!

メビウス「あの〜。失礼ですが黒いですね?」

五人が罰を受けた後、メビウスが何気ない質問をしたが……

ティガダーク「え、嘘!?俺黒い!?」

驚いたのは他ならないティガダークだった。

ティガダーク「ヤベェ!もしかしたら三千万年も寝てたせいで垢が増えたかも……」

どうやら黒いのは垢がたまっているかららしい。

ゼロ「プフッ」

デデーン

『ゼロ OUT』

スパン!

グレンファイヤー「ゼロのヤツ、我慢出来なかったな…」

ティガダーク「急いで洗わないと!」

慌てた様子のティガダークは、棺を囲む壁の一部を押し込む。すると壁が開き、シャワールームが現れた。

グレンファイヤー「其処にあるのかよ!?」

ナイス「プッ」

ミラーナイト「フフフ…」

デデーン

『ミラーナイト ナイス OUT』

スパン!×2

二人が罰を受ける中、シャワールームに入って行くティガダークだった……



ティガ「汚れ落ちた?」

しばらく経って出てきたティガだったが、垢が落ちていたのは一部分だけで、ティガトルネードみたいになっている。

ゼロ「落ちてねぇ…」

ティガトルネード「本当だ!待ってて!」

再びシャワールームへと入って行ったティガだった……

ジャンボット「彼はひょっとして、ろくに身体を洗っていないのでは…?」



ティガ「今度こそ!」

自信満々に出てきたティガだったが……

ジャンボット「…まだだ。因みに頭を何故先に洗わない?」

ジャンボットの指摘通り、ティガは頭やボディラインにまだ汚れがついていて、ティガブラストのような姿になっていた。

ティガブラスト「マジで!?じゃあもうちょい待ってて」

みたびシャワールームへと消えて行ったティガ。

ミラーナイト「随分大雑把だね…」

グレンファイヤー「俺でも最低1日二回は入るぜ?」

ゼロ「プフッ!」

デデーン

『ゼロ OUT』

グレンファイヤーの発言が予想外だったのか、ゼロが1人吹き出してしまった。

ゼロ「入るのかよ!?」

グレンファイヤー「当たり前だろ?まさか、俺を不潔なヤツだとでも思っていたのか?」

ゼロ「クッ…」

スパン!



ティガ「もう大丈夫でしょ?」

三度の失敗の後、ようやくティガはマルチタイプの姿に戻っていた。

ゼロ「大丈夫だ。問題ない」

ティガ「よかった〜。あ、そうだ。棺の中に抱き枕なかった?」

五人「プフッ…」

ティガのカミングアウトに、五人は薄ら笑いを浮かべた。

デデーン

『全員 OUT』

スパン!×4ドガシャ!

メビウス「いえ。僕達が来た時は何もありませんでしたよ?」

罰を受けている五人の代わりにメビウスが答えた。

ティガ「な、なんだって!?」

またしても驚いたのはティガ自身だった。

ティガ「そんな……レナの抱き枕がないなんて………ウゾダドンドコドーン!!」

土下座のような体制でガックリとするティガ。

グレンファイヤー「今なんて言ったんだ?」

ミラーナイト「『嘘だそんなことー!!』じゃない?」

ジャンボット「それにしても…レナとは誰だ?」

ナイス「あ、僕知ってますよ」

そう言うとナイスは、懐から写真を一枚取り出した。

ゼロ「なんでお前が持ってるんだよ?」

ナイス「僕の住む世界は、ティガがテレビ放送されているんですよ〜」

ゼロ「なるほど…」

ミラーナイト「ティガが写っているね。隣にいる女性が、レナさんじゃない?」

ミラーナイトが指差す先には、ティガと肩を寄せ合っていて仲睦まじい様子の若い女性が写っていた。

ジャンボット「中々の美人だな」

グレンファイヤー「お前にとっての美人の条件って何だ?」

ジャンボット「うん?姫が最高だが?」

グレンファイヤー「プフッ」

デデーン

グレンファイヤー、自分から質問しておいて自爆。

『グレンファイヤー OUT』

スパン!

ティガ「あぁ……レナ……一体キミは何処へ……」

ゼロ「まぁだやってるな…」

ミラーナイト「僕みたいに重症だね」

ティガはまだ土下座のような体制だった。

ティガ「レナ……かぁいいモノは全部、『おっ持ち帰りぃ〜』っていっていたレナ……」

ナイス「そっちのレナ!?」

四人「何のことだ?」

ティガの独り言に驚いたのはナイスだけで、他の四人はポカンとした表情だった。

ナイス「まぁ、後で教えます……」

ドガーン!!

五人「!?」