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バルタン星の人
バルタン星の人
novelistID. 38562
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絶対に笑ってはいけない宇宙警備隊24時 イベント・仲間割れ編

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ゼロ「ちっくしょ〜!大体何でお前はキングゼミラみたいな格好しているんだよ!」

四人「……」

立ち上がってダイナに抗議するゼロ。一方他の四人は、依然沸き起こる笑いの衝動を必死に堪えていた。

そしてクレームを受けているダイナは、無言のままゼロの背後に回った。

ゼロ「?…お、おいまさか…」

ゼロの不安は的中した。

ダイナ「ホアチャー!!」

ドガッ!

ゼロ「ぐぉっ!!」

ダイナがカンフー映画さながらの飛び蹴りが、ゼロの尻に直撃したのだ。あまりの痛みに尻を抑えてうずくまるゼロ。

ゼロ「な、どういうことだ…?」

ダイナ「あ、誰か笑ったらお尻を思い切り蹴っていいって言われたんで♪」

それを聞いて他の四人も絶句した。

ダイナ「んじゃ!また押してくれるなら来ますんで!」

ダイナはそう言うと、再びツクツクボウシの真似をしながら、何故かがに股歩きで去って行った。

ゼロ「…二度と押すか………」

ゆっくり立ち上がって呟くゼロだった……

グレンファイヤー「さぁ!残るこのスイッチを押そうぜ?」

先程の空気を払底するべく、グレンファイヤーが“絶対に押すな!”と書かれた白いスイッチを右手に持った。

ナイス「いやいや待ってくださいお願いですから待ってください」

ナイスが真っ先に早口で止めに入った。理由はもちろん、つい数時間前の悲(嬉)劇かナイスの脳裏に浮かんだからである。

ジャンボット「待つんだナイス。似てるだけで、実は宇宙のパワーで何かが装着されるスイッチかもしれないぞ?」

ジャンボットのてんで的外れな予想は、押すとナイスがどんな目に会うかわかりきっているからである。

ナイス「何ですかそれ?宇宙キター!ってやるんですか!?こんなの絶対おかしいですよ!」

対するナイスは、完全にツッコミに回る羽目になった。

ゼロ「いや、ジャンボットの言う通りかもしれないぜ?今度のヤツは白いからな〜」

ナイス「待ってくださいよ!俺たちウルトラマンですよ!?何で仮〇ラ〇ダーの話しになるんですか!?」

ミラーナイト「逃げちゃダメだ!きっと希望がある」

ナイス「結局コレって、僕をOUTにしたいが為のスイッチじゃないですか!?頼むから止めてくださいよ!」

最早ナイス以外全員がいじる側になり、ナイスは志八よろしくツッコミをいれ続けた。それは四人が必死に笑うのを我慢させるほどだった。

ナイス「とにかく!このスイッチはしまいますよ!?」

先手必勝、ナイスはすぐにこの忌まわしいスイッチを何処かに封印してしまおうとしたが……

グレンファイヤー「残念だったな〜それはニセモノだ!」

ナイス「えぇぇぇぇえ!?」

電光石火、いつの間にかグレンファイヤーが本物のスイッチを左手に掲げていた。

グレンファイヤー「すり替えておいたのさ!というわけで……白色スイッチオン!!」

ナイス「ほわぁぁぁ!!」

絶体絶命、グレンファイヤーが勢いよくスイッチを押した。ナイスはキーボードを壊す少年のような雄叫びを挙げるだけだった……

《デデーン》

スイッチは予想通り、強制OUTのスイッチだった。だが………

《グレンファイヤー OUT》

グレンファイヤー「えぇぇぇぇぇぇぇぇえ!?」

四人「えぇぇぇぇぇぇぇぇえ!?」

予想の斜め上もいいところの発表に、全員が叫んだ。

スパン!

グレンファイヤー「ナジェダー!」

ジャンボット「バカな……」

ゼロ「たまげたなぁ」

ミラーナイト「もしかして……スイッチは同じだけど、OUTになる人が違うんじゃ……」

ナイス「(やったやった!)」
この事態に、四人はそれぞれの一言がほぼ同時に流れた。

ゼロ「…ミラーナイトの言う通りかもしれねぇ……コイツは見た目は全く同じだが、OUTになるヤツが違うスイッチだ!」

グレンファイヤー「つまり、俺がOUTになるってことか?」

グレンファイヤーは一刻も早くこのスイッチを封印しようとした直後、ナイスがそれを奪い取った。

ナイス「異議あり!実はランダムかも!?」

一転攻勢、ナイスの考えは既に全員が察していた。

グレンファイヤー「おい待て、謝るからそのスイッチを……」

ナイス「ポチッとな」

一歩早く、ナイスがスイッチを押した。

《デデーン グレンファイヤー OUT》

グレンファイヤー「オィィイ!!」

当然の結果に、グレンファイヤーは雄叫びを挙げた。

スパン!

ナイス「(大成功…ニヤリ)」

ご満悦のナイスは、思わず笑みを浮かべてしまった。

デデーン

ナイス「あ…」

『ナイス OUT』

スパン!

ナイス「ギャッ!」

ゼロ「自業自得だな」

ジャンボット「まったくだ…」



ミラーナイト「…ねぇみんな」

グレンファイヤー「どうした?」

五人全員が席に座り、しばらくの沈黙が流れていたが、ミラーナイトが不意に呟いた。(ナイスはあの後四人にぼこぼこにされ、反省タイム中)

ミラーナイト「もしかすると、僕以外の引き出しの中身が変わっているんじゃない?」

ゼロ「おいおい、そんな訳ねぇだろ?」

ミラーナイト「いや、僕達が外に行ってる間に中身を変えることくらい、十分可能なんじゃないかな?」

ジャンボット「それは私も一利ある」

ごもっともな意見に、ジャンボットも便乗する。

グレンファイヤー「おいおい焼き鳥もか?」

ジャンボット「焼き鳥じゃない!」

ミラーナイト「まぁまぁ。とにかく引き出しを開けてみればわかる話しだよ」

ゼロ「へっ!いいぜ!開けてみようじゃねぇか!」

ミラーナイトの言葉を聞き、ゼロが真っ先に引き出しを開けた。

しかし、ミラーナイトの言葉通り、引き出しのトラップはまだ終わっていなかった……

ガラッ!

ゼロ「出てきたァ!」

ゼロが引き出しの中から出てきたモノを、机の上に叩きつけるようにして置いた。それは先程のスイッチとまったく同じの、“絶対に押すな!”と書かれた白いスイッチだった。

グレンファイヤー「なんかあったぁ!」

続いてグレンファイヤーが引き出しから取り出したのは、これまで見たこともないリモコンだった。

ジャンボット「どれどれ…」

二人に続き、ジャンボットが引き出しを開ける。すると…

カラカラ…

ジャンボット「ブッ!……クククッwww」

中から何の変哲もないボールペン一本が、勢いよく転がってジャンボットの視界に現れた。予想外の出来事に吹き出してしまったジャンボット。

デデーン

『ジャンボット OUT』

ゼロ「どうしたどうした?……フフフッwww」

何事かと見に行ったゼロも、巻き添えの形で笑ってしまった。

デデーン

『ゼロ OUT』

スパン!ドガシャ!

ミラーナイト「(僕のところは…さすがにないよね?)」

二人が罰を受けているのを尻目に、ミラーナイトはおそるおそる引き出しを開けたが、予想通り何も入っていなかった。その結果にミラーナイトはちょっぴりがっかりしていた。

ナイス「(もう…開けてもいいよね?)」

最後にナイスが、引き出しを勢いよく開けた。
その時だった。

パパパパパパン!!