絶対に笑ってはいけない宇宙警備隊24時 崩壊・大運動会編
何故OUTになったか、それはエメラナ姫の逆鱗に触れてしまったからである…
『ジャンボット OUT』
スパン!
ゼアス「自信のほどはいかがでしょう?」
五人の自爆劇を無視して、ゼアスがマンとセブンに問い掛けた。
ウルトラマン「楽勝さ。私たちは地球に初めて来たのと2番目に来たコンビだからな」
セブン「ゼロ〜。見てるか?今からパパ頑張るからね〜」
セブンがまるで子供に向かって言ってるように、ゼロにメッセージを伝えた。
ゼロ「ブッ!」
ゼロは笑いはしなかったが、何かを吹き出しそうになってしまった。
グレンファイヤー「何だよお前の親父www」
逆に笑ったのはグレンファイヤーだった。
デデーン
『グレンファイヤー OUT』
スパン!
ゼアス「さぁ!“ダンディー2”の挑戦です!!」
開始のホイッスルが鳴る。
ウルトラマン「よし、先ずは私が!」
ウルトラマンがまず勢いよくプールに飛び込もうとした。だが………
グギッ!
ウルトラマン「ぎゃん!」
嫌な音と共に、ウルトラマンがうつ伏せにずっこけた。
セブン「どうした?大丈夫か!?」
慌ててセブンがウルトラマンの下へ駆け寄る。
ウルトラマン「ア、アシクビヲクジキマシター」
ウルトラマンは自分がケガをしたことをセブンに訴えた。すると………
グシャ!
セブン「イキノコルカチハアリマセン!」
セブンが突然、うつ伏せのウルトラマンの顔面に向かってサッカーキックをした。顔のど真ん中にくらったウルトラマンは、ダークザギのようにプールに転落してしまった。
ウルトラマン「何だ!?何をする!?」
すぐにプールの水面から若干へこんだ顔を出すウルトラマン。しかし……
セブン「問答無用!さっさとボールを取ってこいっ!!」
ブロロロッ!!
爆音と共に、フロント部分に“MAC”の刻印があるジープに乗ったセブンが、ウルトラマンの視界に飛び込んで来た。
ジープは大きくジャンプし、ウルトラマンに向かって来る。
ウルトラマン「ヒイィィィ!」
悲鳴を上げて避けるウルトラマン。ジープはそのままプールに水没した。
セブン「貴様ァ!何故避けたァ!レオは避けなかったぞォ!!」
ジープから降りたセブンが鬼のような形相で、ウルトラマンに泳ぎながら迫った。
ウルトラマン「無茶言うな!殺す気か〜!?」
反射的に泳いで逃げ出すウルトラマン。
セブン「そんなぶったるんだ心だから貴様はゼットンに負けたんだァ!今の貴様じゃカーリー星人にすら勝てないぞォ!!」
ウルトラマン「それとこれとは話が違〜う!」
終わらない追いかけっこが始まった………。
四人「ハッハハハwww!」
ゼロ「親父ィ!見損なったぞォ!!」
その光景を見たゼロは一人ぶちギレ、他の四人は爆笑してしまった。
デデーン
『ミラーナイト グレンファイヤー ジャンボット ナイス OUT』
スパン!×4
もちろんこの後、ウルトラマンとウルトラセブンの二人は強制的に失格となった。
・
・
・
ゼアス「さぁ続きましては………」
『緊急事態発生!緊急事態発生!』
五人「何だ何だ?」
突如として鳴り響いたサイレンに、会場が困惑の色に包まれた。
ゼアス「え?何?」
マグマ星人「知らねぇwww」
戸惑うゼアスに対して、こんな時でも普通のテンションなマグマ星人。
?「大変だ〜!」
ゼアス「おや?キミは……」
ゼアスの下へやって来たのは、デジタルカネゴン(以下、Dカネゴン)だった。
Dカネゴン「向こうで怪獣達が暴れているんだ!」
ゼアス「えぇぇぇえ!?」
Dカネゴンの知らせを聞いたゼアスが絶叫した。
Dカネゴン「すぐに来てほしいんだけど……」
ゼアス「…いいか?よく聞いてくれ」
Dカネゴン「?」
ゼアス「怪獣達は…暴れてない!!」
Dカネゴン「えぇぇぇえ!?」
ゼアスの突然の宣告に、今度はDカネゴンが絶叫した。
ゼアス「そうだ!遊んでいるのかもしれん!!」
Dカネゴン「えぇぇぇえ!?」
ゼアスの付け加えに、また絶叫するDカネゴン。
Dカネゴン「…だ、だって、建物壊されていたよ?」
ゼアス「えぇぇぇえ!?」
しかしDカネゴンの思わぬ指摘に、ゼアスがまた絶叫した。
ゼアス「か、書き込んで直せ!」
Dカネゴン「えぇぇぇえ!?」
不意に出したマジックペンをDカネゴンに差し出すゼアス。
Dカネゴン「や、やってみるよ…!」
ゼアス「えぇぇぇえ!?」
Dカネゴンが本気でマジックペンを受け取った為、ゼアスはやっぱり絶叫した。
ゼアス「ま、待てー!」
Dカネゴン「えぇぇぇえ!?」
しかしゼアスはすぐにDカネゴンを止めに行った。それに絶叫して混乱するDカネゴン。
ゼロ「何やってるんだ?アイツ等……」
ミラーナイト「さぁ…」
一方それを見ていた五人は、何が何だかわからない。
メビウス「あの〜」
そんな五人の前に、いつの間にかメビウスが現れた。
ナイス「メビウス!?」
グレンファイヤー「いたのかよ!?」
メビウス「何ですか?まるでいてはいけないみたいな……」
ジャンボット「いや、違う…」
メビウス「そうですか。すみませんがサイレンでも言っていたように、これから貴方達新人隊員には現れた怪獣達を撃退して来てほしいんです」
ゼロ「やれやれ。やっと宇宙警備隊らしい仕事が来たか……」
ジャンボット「ちょっと待て。大運動会はどうするつもりだ?」
メビウス「仕方ありませんが、貴方達には一端フェードアウトしてもらいます」
グレンファイヤー「でもいいんじゃねぇか?あのヘンテコなヤツは見なくていいんだし」
ミラーナイト「まぁね……」
ナイス「同じく…」
メビウス「決まりですね。ではさっそく行きましょう」
だが、五人は知らなかった。これから想像以上のキツいコーナーが待っていることを………
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P.M.4:00
(残り十八時間)
※実はけっこう時間が掛かっていました。
作品名:絶対に笑ってはいけない宇宙警備隊24時 崩壊・大運動会編 作家名:バルタン星の人