絶対に笑ってはいけない宇宙警備隊24時 崩壊・大運動会編
ゾフィー「………」
マグマ星人「おっといけねぇwww」
M87光線のポーズを“さりげなく”とったゾフィーを見て、慌てて前言撤回するマグマ星人。
ジャンボット「ゼロ…彼は何者なんだ?」
ゼロ「やめろ、考えるな……後々マズいことになる…」
何やら妙な陰謀が渦巻いてそうだが、その疑問は儚くももみ消されてしまった。
ゼアス「さぁ!“ミスターファイヤーヘッド”の挑戦です!!」
ゾフィー「行くぞぉ!」
開始のホイッスルが鳴ると同時に、ゾフィーがプールに飛び込んだ。
バードン「クェェェェ!!」
バードンはサポート(?)の雄叫び。
ゼアス「さぁ始まりました!ゾフィーは勢いよくプールに飛び込みましたが、マグマ星人さん、どう見ますか?」
マグマ星人「最初から勢いよくすると後々後悔するぜwwwwww」
マグマ星人の指摘(笑)は早くも現実の物となった。
ゾフィー「た、助けてくれぇ〜!!」
ゼアス「あーっと!開始からまだ1分も経たない内にゾフィーが溺れております!」
マグマ星人「言ったろwwwwwwwww?」
ゾフィー、既にプールの中央でもがいている。
バードン「クェェェェ!!クェ、クェェクェ?」
ゼアス「それに対してバードン、ゾフィーに何かを問い掛けています!」
マグマ星人「わかる訳ねぇwwwwww」
ゾフィー「日本語でおk!!」
バードン「クェ?」
どうやらゾフィーは、パートナーを選んだ時点で大失敗だったようだ。
ゾフィー「無理だ〜!!溺れる!」
ゼアス「カンカンカンカ〜ン!“ミスターファイヤーヘッド”、ギブアップです!!」
ゾフィー、開始から1分でギブアップ。バードンは結局雄叫びしか上げていなかった。
それを見ていた五人は……
五人「プップププwww」
小笑いだった……
デデーン
『全員 OUT』
スパン!×5
ゾフィー「はぁ、危なかった…」
スタッフに救助されてプールに上がったゾフィーは、ホッと胸を撫で下ろした。しかし……
ゾフィー「…ってぎやぁぁぁ!!」
会場にゾフィーの悲鳴が響き渡った。
ゾフィー「へそが無い!?」
ゾフィーの悲鳴の理由はこれだった。それを見たマグマ星人が、黄色いカエルの曹長のようにニヤニヤしながら語り始めた。
マグマ星人「忘れてたのかぁ?wwwこのプールはキングカッパーのプールだぜ?wwwうっかり入ればへそが無くなっちまうぜ?www今回は失敗したヤツにだけへそが無くなるけどなwww」
ゾフィー「イヤァァァ!!」
ミラーナイト「…ウルトラマンにおへそってあったのかい?」
ゼロ&ナイス「……あったっけ?」
グレンファイヤー「おいおい……」
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ゼアス「続いては!“チームカ〇ト〇ーグ”のチャレンジです!!」
五人「はぁ?」
ポカンとした五人を余所に、サタンビートルとグワガンダがプールの飛び込み台にやって来た。
サタンビートル「ギィィィ!!」
グワガンダ「ギィ、ギィィ!」
ジャンボット「何て言ってるんだ……」
ゼアス「“絶対にクリアしてやるぜ!!”“楽勝だ!”って言ってるようですが、いかがですか?マグマ星人さん」
マグマ星人「まぁ本家のように毎回最終回みたいにならないようにしなwwwwww」
ゼアス「とのことです!さぁ!謎メーターは出るんでしょうか!?“チーム〇ブト〇ーグ”の挑戦です!」
開始のホイッスルが鳴ると、サタンビートルが最初にプールへダイブした。
ゼアス「先陣を切りましたのはサタンビートル!いいチャージインだ!謎メーターも回り始めました!」
マグマ星人「あ、いいこと思いついたwww」
ゼアス「え?何ですか?」
マグマ星人「テキトーに考えておけwwwwww」
ゼアス「うん!」
ゼロ「ぷっwww」
グレンファイヤー「ククッw」
突然始まった実況と解説の謎会話に、ゼロとグレンファイヤーが吹き出してしまった。
デデーン
『ゼロ グレンファイヤー OUT』
スパン!×2
ゼアス「…おっと!サタンビートルがプールから顔を出しました!しかもボールを角に挟んでいます!よって“チームカブ〇ボー〇”、最速タイムでFIRSTステージクリアです!!」
なんだかんだ言ってる間に、本日最初のクリアしたチームが誕生した。
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ゼアス「続きまして!“魂の絆”のチャレンジです!」
次に現れたのは、ウルトラマンノアとダークザギの光と闇のチームだった。
マグマ星人「こりゃすぐにクリア出来るんじゃねぇwww?」
ゼアス「どうですか?意気込みは!」
ダークザギ「大丈夫でしょう。ノアと二人、力を合わせていけばどんな苦難も乗り越えることが出来ます!」
ノア「そうだな」
ゼアス「おお!流石紳士ことダークザギさん!!そこに痺れる憧れるゥ!!」
ノア「……」
なんだかノアが浮かない表情。その理由はこの後明らかになるのである……
ゼアス「さぁ!“魂の絆”の挑戦です!!」
開始のホイッスルが鳴った。
ダークザギ「ノア、私にいい考えがある。だから先に行ってくれ。OK?」
ノア「OK!!」
ドガッ!!
ノアが満面の笑みで、あろうことかパートナーのはずのダークザギに向かって、いきなりノアインフェルノを放った。
ダークザギ「ぶっ!!」
完全に不意討ちをくらった形になったダークザギは、吹っ飛ばされた勢いのままプールに転落してしまった。
突然の出来事に、観客やスタッフは唖然とする。
ダークザギ「ぷはぁ……ノア、これは一体どういう……」
すぐにダークザギが、プールから顔を出したが、そんなダークザギの目に入ったのは、ライトニングノアのポーズをとるノアの姿だった。
ノア「何でお前は悪役のくせして“紳士”と慕われ、私は“チートラマン”と畏怖されなきゃならないんだ!だから消えてしまえぇぇぇ!!」
正に外道。そのままライトニングノアが発射され、ダークザギは消滅とはいかなかったが大ケガをしてしまった。もちろんノアはこの後強制退場させられた。
そして、全てを目撃した五人は、最早笑いを通り越して口をあんぐりと開けていた……
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ゼアス「続きましては!“ダンディー2”のチャレンジです!!」
四番目に現れたのは、初代ウルトラマンとウルトラセブンのチームだった。
ゼロ「親父……プブッw」
さっそく実の父親の競泳水着姿を見たゼロが、堪えきれずに笑ってしまった。
デデーン
『ゼロ OUT』
スパン!
ゼロ「イデッ!」
グレンファイヤー「仕方ねぇよ。俺だって炎の海賊団があんな格好だったらよ〜。………プフフフフフwww」
自分で言って想像したグレンファイヤーが自滅した。
デデーン
『グレンファイヤー OUT』
ナイス「何考えてんすか〜……フフフッw」
ナイス、人のことが言えない。
デデーン
『ナイス OUT』
スパン!×2
ミラーナイト「ダメだこりゃ…」
ジャンボット「全くだ…待てよ、姫のスク水姿………」
デデーン
ジャンボット「いや待て!ちょっと考えてみただけだから!!」
作品名:絶対に笑ってはいけない宇宙警備隊24時 崩壊・大運動会編 作家名:バルタン星の人