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バルタン星の人
バルタン星の人
novelistID. 38562
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絶対に笑ってはいけない宇宙警備隊24時 鬼ごっこ編

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ジャンボットを継ぐもの





ゼロ「此処か…怪獣達がいる場所は…」

五人はメビウスの案内で、体育館らしき場所の入り口に来ていた。

メビウス「はい。あの扉の先にいるみたいです。みなさん、気をつけてください!」

グレンファイヤー「上等だ!やってやろうじゃねぇか!?」

ナイス「運動、運動〜♪」

ジャンボット「慣らしにはちょうどいい!」

ミラーナイト「(な〜んか嫌な予感……)」

ミラーナイトを除いた四人はやる気満々な雰囲気だったが、この後ミラーナイトの不安は“当然”現実の物となるのである……

メビウス「では、開けますよ?」

メビウスが入り口の扉をそっと開けた。
同時に五人は勢いよく中へ突入した。

ゼロ「怪獣ども!俺達が相手だ………ってアレ?」

グレンファイヤー「誰もいねぇぞ?」

中はどうやら学校の体育館のようで、ステージもあってかなかなか広い。しかし肝心の怪獣はおろか、閑散としていて誰もいない。せいぜい黒い布に覆われて中身がよく見えないお立ち台(?)が、隅っこにポツンと置いてあるだけだった。

ジャンボット「これは…まさか…」

ジャンボットが呟いた直後だった。

ガチャン!

五人「!?」

突然入り口の扉が、すごい勢いで閉じられたのだ。しかも、外から鍵を掛ける音まで聞こえてきた。

ナイス「!メビウスがいない!?」

ナイスはここで、本来なら一緒に入っているはずのメビウスがいないことに気が付いた。

グレンファイヤー「あの野郎!ハメやがったな!?」

ミラーナイト「(思った通りだ…)」

ゼロ「一体どういう……」

?「フ〜ッハハハッ!!」

そんな五人のいる体育館全体に、高笑いが響き渡った。

ジャンボット「誰だ!?」

ベリアル「俺様、参上!!」

ステージの幕が上がると、ベリアルが某ライダーの決めポーズをとっていた。

五人「ベリアル!?」

ベリアル「このポーズにツッコミは無しか……。フン!まぁいい…」

ゼロ「何のつもりだ!?」

ゼロがベリアルに向かって指をさす。

ベリアル「教えてやろう!お前達はこれからあるゲームに参加してもらおう!!」

ジャンボット「そのゲームとは何だ!?」

ベリアル「“絶対に捕まってはいけない鬼ごっこ”だ!」

グレンファイヤー「鬼ごっこだぁ?」

意外なタイトルに、五人は一瞬あっけに取られた。

ベリアル「ルールは簡単だ!今から俺様の独断で終わるまで、お前達はこの体育館の中でだけ、鬼ごっこをしてもらう!外に出ることは出来ない!鬼はあのお立ち台から出てくる。もし、捕まったらその鬼に貼られている罰を受けてもらう!」

ナイス「なん…だと…」

ベリアル「因みに、この鬼ごっこが実施されている間は、笑っても罰を受けることはない!!何か質問はあるか?」

ミラーナイト「特にない…けど…」

ベリアル「では鬼ごっこを始める!!」

五人「早ぇよ!!」

五人の一言を無視して、ベリアルがカウントダウンを始めた。

ベリアル「スリィー、ツゥー、ワァン。サンダーバード、テイクオン!」

五人「ブッ!」

プシュー!

五人が吹き出すと同時に、ステージの幕は降り、隅っこ辺りお立ち台から煙が吹き出してきた。

グレンファイヤー「おいおい何だ!?」

全員の視線がお立ち台に集中する。すると……

ゴモラ「グオォォォン!!」

ナイス「何でゴモラ!?」

ミラーナイト「きっとアレが鬼だよ!」

ミラーナイトの言う通り、ゴモラの身体に“尻尾攻撃連打”と書かれた札が貼ってあった。

ゼロ「やべぇ!逃げろ!!」

ゼロの号令と共に、五人は一斉に走りだした。対するゴモラも突進を始めた。

グレンファイヤー「待て待て!アイツ速くね!?」

実はゴモラ、ああ見えて意外と速いのである。
そして狙われたのは……

ゼロ「いきなり俺かよ!?」

ゼロだ……。(逃〇中のナレーション風に)

ゴモラ「グオォォォン!!」

ビシバシダシ!!

哀れゼロは角に追い詰められ、ゴモラの尻尾攻撃をこれでもかとくらった。

プシュー!

そうしているうちに、第二の鬼が飛び出してきた。

グドン「ウオォォォン!!」

グレンファイヤー「またアイツだ!」

罰名は“残酷ムチラッシュ”。

ミラーナイト「ま、まずい…!」

グドンは最初からミラーナイトに狙いを定め、勢いよくムチを振り下ろした。

ミラーナイト「グッ…!」

それをくらってうつ伏せに倒れたミラーナイトに、グドンがまるでSMプレイのごときムチの嵐を浴びせ始めた。

プシュー!

ジャンボット「まだ来るのか!?」

レッドキング「グオォォォン!!」

あ!やせいのレッドキングがとびだしてきた!

罰名は“怪力パンチ”。

グレンファイヤー「フン!アイツはトロそうだし大丈夫だ!」

レッドキング「……」

グレンファイヤーの挑発に怒ったレッドキングは、ガディバが憑依しているんじゃないかと思うくらいのジャンプで、グレンファイヤーに迫った。

グレンファイヤー「何じゃそりゃぁぁぁ!!」

ボカッ!

必死に逃げるグレンファイヤーに、レッドキング必殺の右ストレートが炸裂し、グレンファイヤーは体育館の端から端まで吹っ飛ばされた。

プシュー!

レオ「ハッ!」

次に現れたのは、怪獣ではなく何故かウルトラマンレオだった。

ゼロ「レオ!?」

倒れていたゼロは、レオの姿を見て驚愕した。

レオ「行くぞ!?」

ナイス「ヒイィィィ!何で僕!?」

まだ動けるジャンボットとナイスのうち、ナイスを狙ったレオ。その脚力で、たちまちナイスを捕まえた。

すると今度は、どこからともなくレオの弟のアストラが現れた。

アストラ「レオ兄さん!やっちゃってくれ♪」

アストラはレオに代わってナイスを羽交い締めにした。因みに、ナイスの体は後方をレオに向けている。

ナイス「何!?何!?」

言い忘れていたが、罰名は“レオキック”である。

レオ「ホァチャー!!」

ドガッ!!

ナイス「ギャァァァ!!」

レオの必殺技が、ナイスの尻に直撃した………。

プシュー!

ジャンボット「いかん。私一人になってしまった…」

?「ダァーッ!」

そんなジャンボットに向かって飛び出してきたのは、赤い身体の知らない人物だった。

ジャンボット「な、何だコイツは…?」

ナイス「…!あ、アレは赤い通り魔!!」

まだ痛みが響いてるナイスが叫んだ。

ジャンボット「あ、赤い通り魔?」

ナイス「アイツは行く先々の怪獣達を次々に虐殺した……恐ろしいヤツです!!」

ジャンボット「な、なんd」

赤い通り魔「デァー!」

ジャンボット「ブッ!」

二人が会話しているうちに、赤い通り魔がジャンボットに飛び掛かった。ジャンボットは仰向けで馬乗りにされてしまった。

因みに罰名は“SA☆TU☆GAI”である。

赤い通り魔「レッドナイフ!」

赤い通り魔は何やら物騒な凶器をジャンボットに突き付けた。
※ここから先はあまりにも残酷な為、音声のみでお楽しみください。

ジャンボット「何を…」

赤い通り魔「ダァーッ!」

グサッ!

ジャンボット「ギャァァァ!!」

赤い通り魔「レッドアロー!…エイッ!」