絶対に笑ってはいけない宇宙警備隊24時 鬼ごっこ編
グサッ!
ジャンボット「ギャァァァ!!」
赤い通り魔「レッドフォール!」
ジャンボット「NO―ッ!」・
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・
-数分後-
ゼロ「だ、大丈夫か?ジャンボット……」
ジャンボット「あ、あちこちの損傷度が…危険域だ……」
開始から僅か数分だが、五人はボロボロだった。
ミラーナイト「コレを…ベリアルが気のすむまで…?」
グレンファイヤー「あの野郎…絶対ストレス解消にしてるだろ…」
ナイス「もうダメだ…おしまいだ…!」
だが五人に、さらなる過酷な現実が待っているのである……
プシュー!
五人「来た〜!」
慌てて立ち上がる五人。
現れた鬼は………
エース「ハァッ!」
ウルトラマンエースが、気合い十分な状態で五人に向かって走り始めた。
ゼロ「ヤベェ!マジで逃げろぉ!」
ナイス「殺される〜っ!!」
真っ先にゼロとナイスが走りだした。
グレンファイヤー「何で必死に…ん?」
ジャンボット「アレは…」
ミラーナイト「まさか…」
一方三人も、エースに貼られていた“いざ!ギロチン祭り!!”と書かれていた札を見てダッシュを始めた。
グレンファイヤー「何なんだあの物騒なヤツは!?」
ゼロ「エースはウルトラ戦士の中でも切断担当なんだよ!」
ナイス「特にギロチン技の数といったら…」
ミラーナイト「恐ろしい…!」
必死の表情で逃げる四人だったが、あることに気が付いた。
ナイス「…アレ?ジャンボットさんは?」
ミラーナイト「あ…」
グレンファイヤー「まさか…」
ゼロ「嘘だろ…」
嘘だと思いたかった四人だが、走るのを止めてそ〜っと後ろを振り替える。
そこには……
エース「さようなら♪」
あくまで“笑顔”のエースに捕捉されたジャンボットの姿だった。
ジャンボット「や、止めろマジでy」
エース「行くぜ♪」
ニコニコで呟いたエースはウルトラギロチン、バーチカルギロチン、ホリゾンタルギロチン、サーキュラーギロチン、マルチギロチン、ギロチンショットをまとめて放った。
ズバババババ!!
ジャンボット「オノーレっ!!」
ドガァァァン!!
四人「ジャンボットォォォ!!」
何通りにも切り刻まれたジャンボットは、大爆発を起こして大破してしまった………。
ゼロ「ジャンボットォォォ!!」
グレンファイヤー「焼き鳥ィィィ!!」
ミラーナイト「そんな…」
ナイス「大破しちゃったよォォォ!?」
ギロチン魔ことウルトラマンエースの攻撃で、無惨な姿を晒したジャンボット。残された四人は悲しみの声を上げた。
エース「優しさを失わないでくれ………弱い者を労り、互いに助け合い、何処の国の人達とも友達になろうとする気持ちを失わないでくれ…例えそれが、何百回──」
四人「今其れを言うなぁぁぁッ!!」
まるで他人事のようなエースのメッセージに、四人がガチギレの突っ込みを入れた。
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大破したジャンボットは、その後スタッフに修理の為に回収された。
因みにスタッフが曰く、まもなくジャンボットの代役が来るとのこと。
グレンファイヤー「焼き鳥の代役って誰だ?」
ゼロ「さぁな…」
ナイス「まさか本家のジ〇ン〇ーグA!?」
ミラーナイト「いや、其れはないと思うよ?」
四人はジャンボットの修理が完了次第、復帰すると知って一安心したのか、いつものノリのトークになっていた。
プシュー!!
四人「!?」
そんな四人の前に、鬼が現れた。
慌てて逃げる準備をする四人。
ゾフィー「行くぞぉ!」
鬼はゾフィーだった。その両手には何やらデカい皿があり、皿の上には白いパイがあった。
罰名は“パイ”である。
四人「(なんだ…ゾフィーか……)」
四人はゾフィーの姿を見たとたんに逃げるのを止めてしまった。
ゾフィー「フハハハ!このパイをくらえぇぇぇ!!」
ゾフィーは猛然と迫って来る。
グレンファイヤー「…よっと」
ゾフィー「ぎゃん!」
ビシャッ!
迫って来るゾフィーの足を、横に回り込んだグレンファイヤーが引っ掛けた。
ゾフィーは大きくバランスを崩してうつ伏せに倒れた。
そして当然、パイはゾフィーの顔に直撃した。
四人「プップププ……」
四人はこけたゾフィーを見て、今笑っても大丈夫なのをいいことに小笑いをした。
ゾフィー「ひ、ひどいじゃないかぁ!!」
立ち上がったゾフィーの顔は、パイで埋め尽くされて面白い顔になっていた。
四人「アッハハハ!!」
四人はゾフィーの顔を見て爆笑してしまった。
ゾフィー「ひどいよひどいよ〜!ママに言い付けてやる〜!」
ゾフィーはまるでお子様のような捨て台詞を残して去って行った。
ゼロ「クックク…グレンファイヤー、GJだ!」
ナイス「ナーイス!」
グレンファイヤー「だろ?」
ミラーナイト「ホントはよくないんだけどね…」
ミラーナイトを除いた三人がサムズアップをした。
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『ピンポンパンポ〜ン』
四人「は?」
四人のいる体育館に、チャイムが鳴った。
『ジャンボットさんの代役、まもなく到着いたします』
アナウンスが流れ、再びチャイムが鳴って終わった。
ゼロ「さぁ!どんなヤツなんだ!?」
グレンファイヤー「焼き鳥ポジションが勤まるかどうかだな…」
プシュー!!
四人「オイィ!!」
突然の事態に慌てて逃げ出す四人。現れたのは……
岡村〇史っぽい宇宙人「プレッシャー!!」
四人「え?」
岡村〇史っぽい姿の宇宙人が現れ、両手を広げてポーズを取っていた。
逃げるのを止めてポカーンとする四人。
岡村〇史っぽい宇宙人「さぁ!鬼ごっこやったるで!」
関西弁で話す岡村〇史っぽい宇宙人は気合いを入れ、四人に近づいて来た。
ナイス「あの〜。どちら様?」
グレンファイヤー「お前誰だ?」
プレッシャー星人「誰って…プレッシャー星人や!!」
ミラーナイト「プレッシャー…星人?」
岡村〇史っぽい宇宙人はプレッシャー星人と名乗った。
ゼロ「おい、何でお前が此処にいる…?」
ミラーナイト「ゼロ、知っているのかい?」
ゼロ「…まぁな」
ゼロは知っているせいか、何だか苦々しい表情。
プレッシャー星人「というわけで、ジャンボットが直るまでの間、ワイが代役だから!」
四人「(マジかよ……)」
代役の正体を知った四人は、肩をガックリと落とした。
プレッシャー星人「ほな、早く鬼来いや!」
四人の心情など知らないプレッシャー星人は、早く鬼が来るように要請する。
プシュー!!
五人「キタ―――――!?」
実にタイミングよく鬼が出現した。
ゼットン「ゼ〜ットン!」
五人「イヤアァァァ!!」
鬼はあろうことかゼットンだった。
五人は急いで逃げる。ゼットンも悠然と追い掛ける。
ゼットン「ゼ〜ットン!」
不意にゼットンが追い掛けるのを止めて、手招きを始めた。
グレンファイヤー「何のつもりだ?」
ナイス「かかって来いってこと?」
ゼロ「お前行け!」
プレッシャー星人「えぇぇぇ!?」
ゼロが、さっきまで気合い十分だったプレッシャー星人を指名した。
作品名:絶対に笑ってはいけない宇宙警備隊24時 鬼ごっこ編 作家名:バルタン星の人