隣のバンゴハン 【俺ティ】
忘れたくない、とも思えるほどの感動を覚えた今日と言う日。
とっても楽しかった。
・・・・楽しかった、けれど。
「………ホント…なんだってのさ…」
そっと、触れた下唇。
未だ、熱が残っている気がしてならなかった。
忘れられないし、忘れられるはずがない。
腕だって、そう。
ふいに捕まれた場所が、未だ、じわりと熱を生んで。
火照る頬に、頭の上から湯気まで出して。
「ほぉんと……なんだってぇのさぁ…私…」
不可解な現象に、戸惑いはいつまでも。
敢えて分かった事を上げるとするならば。
今夜は絶対に眠れないだろう、と言う事と。
別の意味でも今夜の事は一生、忘れられないのだろう、と。
それだけ。
【えんど】
作品名:隣のバンゴハン 【俺ティ】 作家名:とまる