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久々に常とは違う服装を、と思ったのが間違いだった。あろう事かあいつは半端丈の裾を引き上げつつ、その大きな節くれ立った掌で俺の脚を撫で回し「陽介の脚って綺麗だよね」なんて言ってくる。
　この変態が！と喚けば黙れと言わんばかりに唇を塞がれ、無情にもその後に続く筈だった罵声は口腔にかき消されてしまった。
　―――我が身の不運を呪うのはこんな時だって、こいつは知っているんだろうか。