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PN悠祐希
PN悠祐希
novelistID. 37045
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より水夏な、DCPS霧羽・香澄ストーリー(ネタバレ注意)

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 と、頃なくして、あの人が出てきた同じ扉から、今度は風見学園付属の制服を着た女生徒が、飛び出してきました。
 そして、私を見つけたのでしょう…真っ直ぐ、ここに向かってきました。
 その姿を見て、身体が震えました。
 間違いありません…この人は…
「明日美…………ここにいたの…」
「お姉ちゃん……」
 三年前と変わらないお姉ちゃんの姿…
 もう二度と会うことは出来ないと思っていたお姉ちゃんが、今、すぐ目の前にいます…
 なのに…言いたい事、話したい事はたくさんあるのに、いざとなると、こんな言葉しか出ませんでした…
「ごめん……ごめんね、お姉ちゃん……お姉ちゃんのこと、ひとりにして…」
「よしよし、泣かないの。三年で随分背が伸びたわりに、泣き虫なのは治ってないわね」
 そんな私を、優しい笑顔で慰めてくれる……お姉ちゃん。
 それは、昔と何も変わらない…病気で苦しむ私を、いつも慰めてくれた、『お姉ちゃん』の表情でした。
「お姉ちゃん……ごめんね…」
 でも、その笑顔は、今の私には、とてもとてもつらくて…
 私は、泣きながら、ただ何度も何度も謝ることしかできませんでした。
「もうっ、やめなさいよ。あなたが謝ることなんて、なにもないでしょう?」
「だって……お姉ちゃんは……お姉ちゃんは、私のせいで…」
 続く私の言葉は、今ある『現実』に流されぬよう、『真実』を自分自身に認識させようとして発した言葉でした…