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PN悠祐希
PN悠祐希
novelistID. 37045
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より水夏な、DCPS霧羽・香澄ストーリー(ネタバレ注意)

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 そして、今、風見学園へ向かって、桜公園の桜並木を歩いているのでした。
 一年中、咲き乱れる、初(はつ)音(ね)島(じま)の桜の花に見守られながら…

…チリン…

 突然、少し前に通り過ぎた道端の茂みから、鈴の鳴る音が聞こえた気がしました。
「…?」
 恐る恐る振り返りました。
 その次の瞬間…
「わあああぁぁぁっ! 寝過ごしちゃったよおおおぉぉぉっ!」
 そんな叫び声を上げながら、その茂みから、『黒い何か』が飛び出し、もの凄い勢いで、こちらに向かってきました。
「えっ!?」
 あまりの突然のことに驚き、そして怖さのあまり、その場で固まってしまいました。
 その何かは、まったく気がつかなかったのか、固まったままの私の体に、思いっきりぶつかってきました。
「きゃあっ!」
「うわっ!」
 それでも、私は何とか踏みとどまりました。
 一方の、その何かは、その場で尻餅をついてしまっていました。
 良くみると、それは小柄な女の子。銀色の髪に赤い目、さらに鈴の付いた黒い帽子に、黒いマントを羽織った姿が印象的な…
 外国人かな?…