二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

こらぼでほすと ニート1

INDEX|3ページ/3ページ|

前のページ
 

 世界と向き合うためには、その世界を知りたい。マリーもアレルヤたちも、そう思った。刹那が、再始動前に世界を放浪していたように、自分たちも世界を、この目で実際に眺めてみたかった。それには組織を外れることになる。ある程度は定期連絡を入れて、組織にも定期的に戻らなければならないが、少し長い時間をかけて旅をしたいと考えた。マリーの許を訪れた時に、どちらも似たようなことを考えていたことが判明して、それなら一緒に行こうという話になった。
 ティエリアは、その話をしたら、「また行方を眩ますつもりか。」 とは言ったものの、ちゃんと最後まで話は聞いてくれて、定期的に連絡を入れることと、組織へ顔を出すのなら、ということで納得はしてくれた。
「今度は刹那とロックオンが組織の建て直しやMSの再生には力を貸してくれる。だから、一人ぐらい留守でも問題はない。」
「あの、ティエリア、たまには僕らと一緒に旅をしてみない? 刹那とロックオンが居てくれるなら、きみも少しぐらい休めるよね? 」
 アレルヤは最初から、そのつもりだった。ずっと組織の建て直しをして、そのまま再始動に参加していたティエリアだから、少しぐらいは長い休みを貰えばいいだろうと思ったのだ。だが、相手は鼻で笑ってから寂しそうな顔をした。
「残念ながら、僕は現在、ヴェーダ本体だ。素体のみで勝手に行動するわけにはいかない。万が一、ヴェーダをリジェネに乗っ取られでもしたら、また奪還する騒ぎになってしまう。」
 他の生体端末に乗っ取られることはないだろうが、対になるリジェネは可能性がある。それに、まだまだヴェーダの全てを把握しているわけではないから、全部を掌握するためにも長期間、離れることは難しいのだという。
「きみが、見せたいものがあったら通信を繋いでくれ。そうすれば、僕は、それを通じて、世界を見られる。」
 通信を繋げば、そこに道が出来て、ティエリアはアレルヤのところへ行ける。素体ではいけないが、電脳の世界から、アレルヤが見ているものを垣間見られる。それで十分だ、と、言い置いた。
「ただし、ニールのところには半年に一度は戻れ。組織は一年に一度でもいい。いや、ニールのところへ戻るなら、組織には戻らなくてもいい。それだけは守れ。」
 アレルヤたちが行方不明になって心配でダウンしてしまった前例があるから、ニールにだけは生存していることを知らせなければならない。できれば、ティエリアが降下している時に戻ってくれれば、なおよろしいというところだ。

作品名:こらぼでほすと ニート1 作家名:篠義