東方~宝涙仙~ 其の壱六(16)
この時4人はすでに諦めていた。紅魔館に勝手に侵入した自分たちが悪い。みんなそう思い、白い弾を受け入れ当たる覚悟をとった。
廊下が一瞬だけ真白く光に包まれた。
チルノも、ルーミアも、大ちゃんも、かぼちゃんも、全員目を瞑っている。
「………」
「………え?」
「あ、あれ?弾…当たらないぞ?」
全員はおそるおそる目を開けた。そこには一面の暗闇しか広がらない。
「弾幕は!?弾幕はなんで消えたんだ!?」
チルノが辺りをきょろきょろと見渡す。
チルノの後ろには鳥の羽を生やした人影がひとつあった。
「綺麗な弾幕が撮れましたね。あやや?これはこれは珍しい、なんでこんな所に妖精が?」
▼其の壱七へ続く
作品名:東方~宝涙仙~ 其の壱六(16) 作家名:きんとき