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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第42話

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  第42話 「ケミカルコーポレーション攻防戦・前編」


  夏休みが終了し、各学校では新学期がはじまる。勇士朗達の学校は相変わらずむさ苦しい空気に満ちていた。女子達と縁のある者以外の他の生徒達は何のことはなかったが、軽音部メンバーと過ごすことが多かった勇士朗達は、激しすぎるギャップを感じていた。

  蓮 「・・・何だこのギャップは・・・。」

  光 「初日から唯ちゃんが恋しいぜ・・・。」

  俊 「梓・・・・。」

  勇士朗 「澪ちゃん・・・・。」

  俊と勇士朗すらも教室内で想い人の名をこぼす。そうこうしている内に、担任の山田満がやってきた。教室内のだらけた空気が一気にシャキッとなる。

  山田 「おお、お前ら。高校最後の夏休みはどうだった?女の子とのめぐり会いはありましたか?ははっ。俺もまー、学生時代色々やりましたっ。ま、んなことどーでもいいわ。宿題提出しろ・・・。忘れたやつはー・・・鉄拳・・・・鉄拳・・・・鉄拳・・・・ははは、先生が中学校の頃よくやってました。格ゲーの鉄拳。今でもシリーズ続いてるみたいですがー・・・。」

  よくわからないタイミングでのジョークに教室では苦笑いがこもった笑いが起きる。

  山田 「えー・・・ジョーダンは終わりだ。集めるぞ。」

  皆が宿題を提出する中、1人のチャラ男な生徒が青ざめた顔で山田に申し出る。夏休みの宿題を忘れてしまったのだ。

  クラスのチャラ男 「す、すいません・・・忘れました・・・。」

  山田 「何ぃ・・・・??」

    ガシィッ・・・

  首根っこを無言で掴み、力ずくで近くの便所へと連れて行く。

    ガタアアアンッ!! ドォゴガァアンッ!!

  生徒一同 「・・・・・やべぇ・・・ざわざわ・・・。」

  怒鳴り声も交えて激しい音が響く。数分後。ボコボコになった姿でチャラ男君は戻ってきた。

  山田 「じゃー続きだ。始業式前のHRはじめるぞー。えー世の中厳しいです。こんなの甘ちょろいモンです・・・。お前ら、覚えとけや。」

  勇士朗 (相変わらずだな・・・・。)

  蓮 (おっかねー・・・。)

  光 (唯ちゃんたすけてー。)

  俊 (恐るべし魔王!!)

  対して桜高。さわ子が優しく生徒達に微笑みながらHRを行なう。

  さわ子 「みなさんおはようございます。夏休みはいかがでしたか?それでは始業式前にHRをはじめます。夏休みの宿題を提出してください。」

  唯 「あ・・・忘れてた!!」

  姫子 「え、忘れちゃったの?」

  唯 「うん・・・あははは・・・先生!」  

  さわ子 「何?平沢さん。」

  唯 「宿題、忘れちゃいました!」

  さわ子 「もー・・・仕方ないわねー。今週中までには出しなさい。」

  唯 「はぁいっ・・・・ほっ・・・よかったぁ〜。」

  姫子 「もう、彼氏と遊びすぎてたんじゃないの?」  

  唯 「ううっ!」

  男子高と女子高の激しすぎる空気の差の下、それぞれの二学期がスタートした。


  午前で学校が終わった勇士朗達は桜高メンバーと合流して放課後の寄り道をする。この日はみんな揃って駅前のゲーセンで遊んでいた。その中で紬が目を輝かせながら感動するように叫ぶ。

  紬 「わあ〜!すごぉ〜い!!」

  律 「ふふふ!どんなもんだい!」

  律がゲーセンのクレーンゲームでバカバカと景品をゲットしていた。得意気な顔でふふんとして見せている。横から蓮も律の腕を褒める。

  蓮 「律っちゃん、クレーン系マジ上手いな!」

  律 「えへへ〜、もっとほめてー。」

  紬 「あっ!あれもかわいい〜!とってとってえ!」

  紬が指を指す方向には、大きめの景品があった。クレーンの爪の幅を操作して取るタイプだった。

  律 「う・・・私、アレはちょっと苦手・・・。」

  蓮 「俺はあれ得意だぜ!今度は俺が取ってやるよ!」

  蓮が得意気に張り切る。500円投入し、開始する蓮。すると見事投入金額で収まる回数で景品をゲットする。

  紬 「すごい、すごい!蓮君も上手い!」

  律 「おお〜・・・やるなぁ〜。」

  蓮 「へへへ。どんなもんだ☆ほら!」

  紬にとった景品・だらっくまを渡す。大いに紬は喜んだ。

  紬 「わぁ〜ありがとう!」

  蓮 「お安い御用です・・・紬お嬢様・・・。」

  紬 「やだ、何か恥ずかしいわ。」

  律は何故か蓮の行動にヤキモチのような感情を懐く。

  律 (私には取ってくれないの・・・?)

  ぶすっと蓮を見る律。蓮はカラカラ笑いながらそれに気づく。

  蓮 「はははは・・・ん?どうした?」

  律 「なんでもない!」

  蓮 (あちゃっ・・・やいちゃったか・・・?って俺らまだ付き合ってねーし・・・むむむ〜。)

  涼と姫子は二人だけのプリクラを取っていた。ポーズを決めて撮る。すると姫子は大胆にリードしながらチュープリを求めた。

  姫子 「ねぇ、涼、チュープリ撮らない?」

  涼 「ええ?!でも、チュープリって撮ると別れるっていうジンクスが・・・。」

  姫子 「そんなの迷信!男の子がそんなの気にしちゃだめよ!それじゃ撮ろっか!涼・・・・。」

  涼 「姫ちゃん・・・・。」

  涼に唇を近づけてキスをする姫子。思わず姫子は涼を抱きしめながらキスをしていた。

  姫子 「・・・・。」

  涼 「・・・・。」

    ぱしゃっ

  そしてもう一回撮影。ぎゅっと涼を抱きしめた姫子は、その状態でカメラ目線を送る。

  姫子 「涼、かわいいっ☆」

  涼 「うきゅうっ。」

    ぱしゃっ

  撮れた写真にデコレーションし、できあがったプリを二人で見る。夏休みに始まった二人の交際・・・姫子の積極的なリードで二人の仲が深くなっていく。

  姫子 「ふふっ、撮っちゃったね・・・チュープリ。」

  涼 「う、うん・・・。」

  姫子 「なーに今頃赤くなってるの?このコッたら!」

  涼 「へへ・・・初めてのキスだったから・・・。」

  撮れたプリクラを手に思う涼。

  涼 (ああ〜・・・こんな写真を蓮先輩に見せたらぶっ殺されるな〜・・・あははは〜・・・。)

  姫子 「・・・・解散したらキスの続きしようか・・・?」

  姫子は赤くしながら涼に凄まじく大胆な発言を言う。涼は言葉の意味が解ってしまう。  

  涼 「ふええ??!うう・・・・う・・・!!!!」

    ぼしゅうう・・・・!

  気が動転してオーバーヒートを起こす涼。無理もない。

  姫子 「ああ!!大丈夫?!!」

  一方、俊と梓はギターマニアをやっていた。俊はイイスコアを出すが、以外にも梓は苦戦する。本物とゲームとでは違いがあるようだ。俊がやりながら梓に話しかけた。

  俊 「やっぱり・・・・実際のギターと違う?」

  梓 「そうですね・・・・私の場合、やっぱり違和感が・・・・うっ。」

  俊 「そっか・・・・。」

  梓 「う・・・・あ・・・・く・・・・!」