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　　吉崎　「隊長！！エクスカイザーから通信です！！」

　　要　「エクスカイザーが（そうか！！彼も特別な俺達の別働隊になってくれていたんだ！！）？！！」

　　要は思わずにっと笑みを溢す。そしてエクスカイザーに現状を伝えた。

　　要　「こちら要！！今何処にいるんだ？！」

　　エクスカイザー　『多摩市の現場に間も無く到着する！！戦況はどういう状況に？！！』

　　要　「摘発対象の会社から多数のバイオ・バグが現れ、更にその強化型が現れた！！！街に広がりやすい小型のタイプの駆逐をジェイデッカーに担ってもらい、レイバーズだけで強化型を対処している状況だ。はっきりいって芳しくない！！」

　　エクスカイザー　『ならば、今のジェイデッカーの役目は私が代わりに引き受けよう！！ジェイデッカーを彼らの許へ向かわせてくれ！！』

　　要　「そうか・・・すまないっ！！」

　　エクスカイザーは加速しながらバイオ・バグ０１の群れへと加速しながら舞い上がり、ロボットモードへと変形。腕をかざしてジェットブーメランを撃ちこむ。

　　エクスカイザー　『チェンジッ・・・・はぁっ！！ジェット・ブーメランッッ！！！』

　　　　シュダッ・・・ギュウィイイィッ！！

　　　　ドォシュ、ドォドォドォシュウウウゥッッ！！！

　　　　ズギャアン、ダギャドォドォドォガァンッ！！！

　　撃ち出されたジェット・ブーメランは狂い無くバイオ・バグ０１を仕留めた。そしてこれを合図にするかのように要はジェイデッカーをケミカルコーポレーションへと向かわせる。この時、ジェイデッカー自身もエクスカイザーの援軍に気づいていた。

　　要　「ジェイデッカーッ！！聞こえるか！！」

　　ジェイデッカー　『ええ！！聞こえていますっ！！エクスカイザーが加勢してくれたんですね！！こちらでも確認しました！！』

　　ジェイデッカーの視点モニターにジェットブーメランを撃ち放つエクスカイザーがズームアップされる。

　　要　「そうか！！エクスカイザーがバイオ・バグ０１の駆逐を引き受けてくれた！！ジェイデッカーはケミカル・コーポレーションへ行ってくれ！！！」

　　ジェイデッカー　『了解ですっ！！待っていてくれっっ！！レイバーズッ！！！』

　　ウィングスラスターの出力が上がり、青白い炎を吹き出してジェイデッカーを加速させる。レイバーズは攻めに転じながらも状況は緊迫していた。

　　　　ビィドォアアアアッ、ビドォアアアアアアッ！！！

　　　　ズドゥドゥズゥウウウウンッ！！！

　　バイオ・バグ０３の首許と肩にエネギーガンのビームが直撃する。だが、ダメージを受けながらも腕を伸ばしてガンレイバーに殴りかかる。

　　　　ドォガズウウウウウウンッッ！！！

　　ガンレイバー　『がはああ？！！』

　　そのまま地面へとガンレイバーが叩きつけられた。ショットレイバーも変異態バイオ・バグ０２の生体砲の弾雨を一身に浴びてしまう。

　　　　ズドォパパパパパパパパパパパァァァッッ！！！

　　　　ドォドォドォドォズズズズウウウ！！！

　　ショットレイバー　『ぐうぅ・・・！！！』

　　爆煙の中から姿を見せるショットレイバー。全身の装甲がへこみ、一部のジョイントにスパークが生じる。

　　ガンレイバー　『ちぃ・・・大丈夫かよ？！ショットレイバー！！！』

　　ショットレイバー　『だ、大丈夫なものか！！くそっ！！親玉も動き始めやがった・・・！！！』

　　その時、ガンレイバーの視点モニターにノイズが入る。そして砂嵐が割り込むように映像が乱れを起こし始めた。

　　ガンレイバー　『な・・・？！！目が・・・？！！』

　　そして今まで高みの見物を決め込むかのように微動だにしなかった、石加賀のなれ果て・バイオ・バグ１０が歩を進め始めた。その両サイド正面から進撃する変異態バイオ・バグ０２、０３。吉崎もレイバーズが限界だと悟る。

　　吉崎　「ショットレイバー、各部に損傷！！ガンレイバーもヘッドユニットの機能に異常発生！！隊長！！レイバーズはもう限界です！！」　　

　　要　「レイバーズッ！！！もう下がれ！！！二人ともよくやってくれた・・・！！！とにかく後退するんだ！！！」

　　ショットレイバー　『りょ、了解・・・！！！』

　　撤退を試みようとするレイバーズだが、バイオ・バグ達は地響きと関節音を立てながら容赦なく迫り来る。彼らの超ＡＩの中で、戦慄というものを覚える。

　　ガンレイバー　『くっ・・・！！！』

　　　　ズドォオオオオオッ！！！　ズドォ、ズドォ、ズドォオオオオオオオオッッ！！！

　　変異態バイオ・バグ０２・０３・１０　「キュグルククアアアアァッ？？！」

　　その時、空中よりビームがバイオ・バグ群に降り注いだ。直撃を受けた変異態バイオ・バグ０２、０３、１０の表面が爆発。陥没した傷跡から白煙をあげている。

　　ジェイデッカー　『レイバーズッ！！』

　　ショットレイバー　『ジェイデッカー・・・！！！』

　　Ｊバスターを構えながらジェイデッカーが空中をホバリングする。正に危機一髪。吉崎がこの状況を直ぐに報告する。要は一時の安堵を覚える。

　　吉崎　「ジェイデッカー、間に合いました！！」

　　要　「そうか・・・！！！よかったっ・・・！！！ジェイデッカーッ！！！このまま押し通せっ！！！」

　　ジェイデッカー　『了解っ！！！』

　　要　「吉崎ッ！！Ｊバスターの通常出力レベルを１４０％に上げろ！！！」

　　吉崎　「了解っ・・・・・・・Ｊバスター、通常エネルギーを１４０％に設定！！」

　　この状況を見ていた冴島も感無量だった。熱く拳を握り、冴島節が始まる。藤堂をはじめ、周囲の警察官もたじたじになる。

　　冴島　「これでこそ勇者警察っ・・・！！！ヒーローとは、仲間のピンチにギリギリで駆けつけてやってのけるものだっ！！！それに・・・異星と地球の違いはあれど、同じ警察としてエクスカイザーも参戦してくれた・・・熱いシチュエーションだっ！！！」

　　藤堂　（あー・・・また始まっちゃったよぉ〜・・・旦那節が・・・。）

　　エクスカイザーも難なくジェット・ブーメランを駆使して、バイオ・バグの駆逐を続ける。本来ならば生物の大量殺傷は彼の意に反するが、望まれぬ命と割り切った上で闘っていた。すべては市民の為に。

　　　　ドォシュウ、ドォドォドォドォシュウウウッッ！！！

　　　　ズドォガガギャズドォオオオオオッ！！！

　　エクスカイザー　『全ては人々の為・・・！！！』

　　変異態バイオ・バグ０３　「クルルゲアアアアア！！！」

　　ジェイデッカーの攻撃をくらった変異態バイオ・バグ０３が狂ったようにホバリングするジェイデッカーに飛び上がる。ジェイデッカーは右へ一瞬加速させて飛び掛りをかわす。変異態バイオ・バグ０３は後方に放物線を描いて着地。再びジェイデッカーに振り返る。

　　ジェイデッカーは１８０度振り向いて、Ｊバスターの高出力ビームの火線をぶっ放す。

　　　　ギュオンッ、ズドゥウウウウッ！！！　ズドォォ、ズドォッ、ズドォッ、ズドォオオオ！！！