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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第44話

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  ラガン 『そうなのか・・・!!!だがな、聡っ!!!お前は俺との山篭り修行で彼らとも肩を並べられるくらいにはなっているはずだ!!!自信持て!!!』

  聡 「そ、そうなのか・・・?!!」

  自らの手の平を見る聡。無論そんな実感は沸いてこない。備わった力は次なる闘いで試す以外になかった。

  一方、旋風寺コンツェルンの社長室において舞人もその記事の夕刊を仕事の合間に呼んでいた。机には多数の書類が置かれている。

  舞人 「そうか・・・遂にBLW事件のおおよそは終決したんだな!!今まで旋風寺勇者特急隊のみんなもよくやってきてくれた・・・・。」

  舞人の脳裏にこれまでのBLWとの闘いが振り返られる。中には愛しき紬が巻き込まれそうになったときも回想される。

  舞人 「・・・・色々な闘いがあった・・・マイトガイン達の力無くしての解決は無かっただろう・・・それにしても、何故今回に限って俺達に要請がなかったんだ??」

  舞人が疑問を懐きながら記事に目を通していると、文面に「今回、警視庁は旋風寺への要請は出していなかったが、摘発行為に民間を巻き込まないという意向があったからだと警視庁は述べている。」と記述されている箇所を見つけた。

  舞人 「ああ・・・・なるほど・・・一応は俺達も民間市民だからな!要さん達も気を遣ってくれたのか・・・確かに今日は書類の仕事が山ほどあるからなぁ!!出撃しなくて良かったかも!!」

  勇士朗達も放課後に澪達とアイスを食べながらケータイで確認していた。

  光 「ほぉー!!元凶の大手薬品会社摘発!!ようやくおおよその解決になったんだってよ!!BLW事件!!」

  唯 「ええ〜?!みせてみせて〜!!」

  紬 「それじゃあ、舞人君もこれからは少し闘いが落ち着くわね!!」

  律 「放課後も安泰だなー!!」

  梓 「少しはホッとしますね・・・。」

  BLW事件の解決を見ただけでメンバーの半分は全ての生物災害が終わったと錯覚してしまう。俊がデストリアンの一件が解決していないことを促す。

  俊 「でも、まだデストリアンの一件は解決してない・・・そっちの方が肝心だ。」

  澪 「確かにそうだよね・・・BLWの事件が終わったとしてもまだ・・・。」

  勇士朗 「うん・・・まだとても安泰とはいえない・・・未だに正体もわかっていないし・・・闘いはこれからだよ・・・。」

  一行は憂いの表情を浮かべてアイスを食べ出した。澪は勇士朗に問いかける。

  澪 「ねえ、勇士朗君・・・前から思っていたんだけど、どうして地球外生物が地下から来るの?それって絶対変だよね?隕石の中にいるのもどうかと思うけど・・・。」

  勇士朗自身も答えようがない。肝心のファイバードも把握できていないのだから。

  勇士朗 「うーん・・・・ファイバードやエクスカイザーもわかっていないからな〜・・・。」



  だが・・・元・あきる野市、ポイントαにその疑問に答えようといわんばかりの変動が起きようとしていた。大陥没地帯の周囲には、黒い兵装の兵士達が銃を構えて待機している。

  彼らこそかつてのC‐01の襲来で活躍した特殊部隊・ブラック・トルーパーだった。彼らが十数年余りに及んで厳戒大勢を布いている理由がその背後の穴の中で鼓動していた。

    ドォッ・・・ゴン・・・・ドォッ・・・ゴン・・・・ドォッゴン・・・・!!!

  漆黒の穴の中で直径約1.5kmにも及ぶ巨大な眼球がギョロリと見開く。長年の時を経て眠っていた「何か」が覚醒しようとしていた。


  つづく