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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第44話

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  右薙ぎで左肩のワーム腕を斬り飛ばし、そこから回転斬りで右のワーム腕を斬り飛ばした。吹っ飛ばされた2本のワーム腕が地面へと落下する。

  キングエクスカイザーは更に着地後にジャンプし、両脚蹴りを見舞う。

    ドォガゴオオオオオオオオンッッ!!!

  後ろへと吹っ飛ばされるバイオ・バグ10。止めの時は直ぐそこにやってきていた。キングエクスカイザーはジェイデッカーに呼びかけて止めを促す。

  キングエクスカイザー 『ジェイデッカー、止めだっっ!!!今が奴を斃す絶好の勝機だ!!!』

  ジェイデッカー 『そうだな!!』

  ジェイデッカーは改めてJバスターを構えた。照準を絞り、最も傷口が深い場所をズームアップする。一方でキングエクスカイザーがカイザーソードをチャージアップさせる。

  キングエクスカイザー 『サンダーチャージアップッッ!!!』

    ヴィギュァアアアアアア!!

  胸の獅子から放たれるサンダーエネルギーが正面にかざしたカイザーソードの刀身に注がれる。そしてそれを天に向けてかざした。その間にゆっくりとバイオ・バグ10は起き上がる。

  キングエクスカイザー 『サンダァアアアアァァ・・・フラッシュッッッ!!!』

    ギュヴィガアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!

  天空に向けてサンダーエネルギーの刃がほど奔り、雲を切り裂く。ジェイデッカーもバイオ・バグ10の深い傷口をロック・オンした。Jバスターのエネルギーはまだ完全ではない。だが、ダメージ部をピンポイントで狙撃すれば撃破できる可能性も否めない。

  赤く「LOOK」の文字が表示されている。ジェイデッカーはその次の瞬間に引き金を引いた。その刹那、ジェイデッカーの超AIの高鳴る感情とジェネレーターの出力が比例した。

  これにより、出力が高くなったビームが撃ちだされる。過流規模は小さめだがそのビームはまさにJバスター・キャノンだ。それは超AIの可能性が生んだ奇跡だった。

  ジェイデッカー 『いっけえええええっっ!!!』

    ヴィズドォオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!

  キングエクスカイザー 『はぁあああああああああ!!!』

  Jバスターのビームが突き進むと同時に、サンダーフラッシュが振り下ろされる。Jバスターのビームが傷口を貫き、サンダーフラッシュのエネルギー斬が巨躯を破断する。

    ドォズガアアアアアアッッ、ザディギャシャアアアアアアアアアアアアアッッ!!!

  身体を貫いたビームが、肉を破砕。身体を破断し続けるサンダーフラッシュがバイオ・バグ10を大爆発させた。

    ドォヴァズガアアアアアアァッ、ズギャシュドォアアアアアアァァ・・・・

    ディギャンッッドォヴァギャドォゴガアアアアアアアアアアアアアアアアンッッッ!!!

  激しく爆砕して砕け散るバイオ・バグ10。そしてこの光景は一連のBLW事件の終息を意味していた。吉崎が喜びを隠せずに報告する。

  吉崎 「敵、エネルギー消滅っ、目標は完全に撃破されました!!!やった、やったあ!!!」

  葉山 「すっげー!!!やりましたね、隊長っ!!!」

  要 「ああ・・・!!!勝ったんだ・・・俺達は・・・だが、まだ喜んで入られないぞ!!最終目的は社員及び、社長の確保なんだからな!!!」

  吉崎 「(一瞬、ジェイデッカーの出力が急激に上がったけど・・・・一体??)でも、そう言ってる隊長もすごく嬉しそうですよ!!」

  要 「そ、そうか??」

  ガンレイバー 『やっちまいやがったぜ!!!』

  ショットレイバー 『ああ!!これでBLW事件もとりあえず終わったんだな!!!』

  拠点において、冴島はガッツポーズをとり藤堂とガッチリと握手をして勝利を称えあう。周囲の警察官も勝利を称えあう。

  冴島 「警察勇者の合体攻撃の必殺技!!!これでこそ勇者だぁ!!!」

  藤堂 「そうですな!!!旦那!!!」

  それぞれが勝利を称えあう中、2体警察勇者は燃え盛る炎をバックに雄々しくそびえ立つ。そしてこの後、間も無くして一斉に警察の部隊が施設に突入を開始した。



  一斉摘発が完了しても尚、社員の確保は出来ても社長の存在が依然として確認できないでいた。無論、ジェイデッカーとキングエクスカイザーが葬ったとは現時点知るわけが無かった。

  この時、Jバギー内でデータの処理をしている吉崎に通信を介してジェイデッカーが不に落ちない点を告げた。止めをかける間際に感知した高濃度の人間の生体反応についてだった。  

  ジェイデッカー 『吉崎隊員、先ほどの戦闘で妙な反応を捉えたので、正確な分析をお願いします!!』

  吉崎 「妙な反応??」

  ジェイデッカー 『データ、送信します!!』

  Jバギーのオペレートモニターにデータが受信された。吉崎はそのデータをダウンロードして分析を始める。

  数分後。高濃度の人間の生体反応から、従来のBLWよりも遥かに高い数値が割り出された。もはや人間の生体反応だった。  

  吉崎 「これって・・・・まさか・・・!!!」

  吉崎の脳裏にまさかの可能性が過ぎった。これこそが行方不明だった石加賀なのだと。後に彼のバイオ・メトリクス情報とこのデータが一致する事となるのは、言う間でもなかった。

  一方で、要は仕事の合間にさわ子へとメールを送った。無事に何とか任務が終わった報告と、心配させてしまったお詫びとしてデートの約束も飛ばした。メールを打ち終えた要は、ケータイを畳むと再び事後処理任務へ着手しに持場へと戻る。

  授業中の彼女のポケットの中でケータイが震えた。要からの着信と確信したさわ子は、この時間の授業中、想い馳せる気持ちを抑えて乗り切った。

  そして職員室へ戻り、自分の机でメールの内容を確認する。そこには任務成功と一連のBLW事件が解決したとの報告に加え、デートの約束も盛り込まれていた。

  さわ子は思わず声に出して喜んでしまう。

  さわ子 「んん〜・・・・よっしゃああ!!」

  周りの教員 「?!!」

  さわ子の声に何があったのかと驚きながら教員達がさわ子を見た。つい気持ちを声に出してしまったさわ子は縮こまりながら詫びた。

  さわ子 「は・・・??!あ、す、すいません・・・・すいません・・・。」




  その日の夕方。各メディアにおいて今回の事件が報道されていた。律の家の裏庭で聡が新聞をラガンと読んでいる。新聞記事にはでかでかと彼の憧れ、ジェイデッカーとキングエクスカイザーが載っていた。

  聡 「見てくれよ、ラガン!!これが俺が憧れるジェイデッカーだ!!ついに世間を騒がせていたBLW事件がおおよその解決を見せたんだってさ!!!」

  ラガン 『ほお〜・・・地球にも色んな戦士がいるんだなぁ!!』

  聡 「ああ!!他にもマイトガインが引き連れている勇者特急隊とか、姉ちゃんの友達が合体するファイバードとかいるんだぜ!!!」