魔法少女おりこ★マギカR 第2幕 【第3話】
その後、その場の全員、グリーフシードを分け合い、帰宅することになった。
当然、はるかは、瞬間移動で、あすなろ市に戻ろうとした。だが、織莉子に『あなたの能力なら、朝食を食べてからでも大丈夫でしょ?』と誘われ、その日は、ほむら達と同じく、美国邸に泊めてもらうことになった。
よって、翌朝、まどかとも顔を合わすことになった。
…この、まどかって子…どこかで会ったか?…
織莉子と共に、せっせと朝食の用意をする まどかを見つめながら、はるかは、そんなことを考えていた。
そして、まどかが、席に着いた はるかの前に、料理を運びながら…
「はるかちゃん…って呼んで、良いかな?…みんなのこと、守ってくれようとしてたんだってね…何もできない私の代わりに、みんなを、お願いね」
そう言いながら、微笑みかけた。
「え?…ああ、もちろんだとも! 任せてよ!」
はるかも、顔を赤らめ、少してれた様子を見せながらも、ハッキリと、そう答えた。
その様子を、杏子が、ジトッとした目線で見つめていたというのは、余談。
一人で…と思って始めた戦い…
でも、あすなろのプレイアデス聖団や、見滝原で姉さんと戦っていた魔法少女は、皆、いい人達で…
あの、佐倉・杏子って奴は、ちょっとムカつくけど…
それでも、他の誰よりも、姉さんのことを、気にかけてくれてたんだろうな…ってことだけは、良く解る…
だから、ボクは、この人達と一緒に戦う…
ボク達を、見守っていてよね…
さやか姉さん…
役者はそろった。
最後の舞台に待つのは、最大の敵…
魔法少女達の、運命やいかに。
魔法少女おりこ★マギカR…第3幕にて、いよいよ、クライマックスを迎える。
終わり
作品名:魔法少女おりこ★マギカR 第2幕 【第3話】 作家名:PN悠祐希