魔法少女おりこ★マギカR 第2幕 【第3話】
そんな優しい雰囲気を、表の庭の連中がぶち壊す…
「とにかく、この家にいるうちは、そういう卑しい行動は、慎んでもらうからねっ!」
二人を捕まえ、庭の隅に正座させることに成功した まどかは、鬼のような形相で、そう言い放った。
「こ、こいつ…ひ弱そうなくせに、怒らすと、ほむらやマミより、マジこえ〜」
杏子は、面を上げることもできず、震えていた。
「うぅ〜…もうしません…」
ゆまも、恐怖に打ち震え、ボロボロと涙を流していた。
「…!」「…(タメ息)」「…(汗)」「…(苦笑)」
織莉子、キリカ、ほむら、マミは、三様に呆気に取られ、言葉を失ってしまった。
それでも…
魔獣との戦いという、非日常を生きなければならない、そんな魔法少女という存在にあって…
それでも、このメンバーで過ごす、こんな穏やかで平穏な朝が、いつまでも繰り返し迎えられれば良いと…
彼女達は、心から願っていた。
作品名:魔法少女おりこ★マギカR 第2幕 【第3話】 作家名:PN悠祐希