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アンダーザブリッヂ
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暦と忍のクロスオーバー ~夏色キセキ~ №2

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 僕達は沙季ちゃんに案内されて僕達は海遊の足湯に来ていた・・・。まぁもう来た所なんだけどな。
 「あのさ、沙季ちゃんちょっと言いにくいんだけど・・・来たんだよね、此処」
 「え?そう何ですか。すみません」
 沙希ちゃんは何も悪くないのに律儀に誤ってくれる姿に高印象だ。
 「別に沙季ちゃんが謝ることじゃなからさ・・・、でも何で一番初めに足湯?」
「え?嫌でしたか?」
 「別にそう言う分けじゃないんだけさ・・・、ただ昨日来たんだよ此処」
 「来たんですか?此処。此処はですね、私のお気に入りなんですよ、だから阿良々木さんにも見て欲しくて」
 少し落ち込んだ様な顔をする沙季ちゃん。落ち込む沙季ちゃんにはぐっと来るものがあるが、今は不謹慎だから堪える僕。
 「でも昨日来たら沙季ちゃんの言う通り此処は海も見えるし足は気持ちいいしサイコーだったよ」
 「・・・そうですか?」
 「おう!さすが沙季ちゃん!センスがいい!」
 ほら、忍も何か言え。
 「・・・お姉ちゃん儂と一緒でセンスがいい!」
 「そ、そうかな?」
 何とかしてテンションを上げさせる僕と忍。
 そのおかげでちょっと機嫌を直してくれたみたいだ。
 「せっかく足湯があるんだし、入ろっか」
 「うむ、そうじゃな」
 「ええ、そうですね」
 僕達が足湯に浸かろうとしたら誰かの腹が鳴った。多分沙季ちゃんだ。
 「・・・」
 予想通り顔を赤くした沙季ちゃんが俯いていた。
 ここは相当な年上である僕が何とかしよう。
 「ああ、何か腹が減ったなぁ、なぁ忍?」
 「そうじゃな、そろそろおやつ時ではないかの。そう思うじゃろ?お姉ちゃん」
 「え?あ、ああ、そうね」
 「じゃあ僕が何か買ってくるわ」
 僕は沙季ちゃんに忍を任せて近くのコンビニで飲み物やら食べ物を適当に買い、二人の所に戻った。
 「買って来たぞ」
 「儂はどれじゃ?」
 忍が袋を漁っているのを隣で見ている沙季ちゃんは遠慮気味に僕の方を見る。
 「ほら沙季ちゃんも取ってくれるか?沙季ちゃんのはその冷やし中華だけど、大丈夫かな?」
 「は、はい。ありがとうございます・・・」
 「儂も冷やし中華か・・・」
 「何だよ。要らないなら返せよ」
 僕が冷やし中華を取ろうとすると慌ててかわす忍。
 「違うぞ?ただどうせなら蕎麦がよかったと思っただけじゃ」
 「知ってるよ?お前が蕎麦がいいだろうなって思う事ぐらい、でももし沙季ちゃんも蕎麦がよかったら沙季ちゃんに渡したぞ?」
 「何!?儂を差し置いてお姉ちゃんに渡したのか!ならばこれで良い!」
 冷やし中華の蓋を勢いよく開けてそれを僕に渡す。僕は疑問に思わずに冷やし中華の盛り付けをしてやって忍に渡した。
 「蕎麦もじゃがこれも旨いの。そう思うじゃろ?お姉ちゃん」
 「え?ええ、美味しいわね」
 「沙季ちゃんはどっちの方が好き?」
 「私ですか・・・」
 「勿論蕎麦じゃな!?」
 沙季ちゃんに迫る忍を元の位置に座らせて「黙ってろ」と注意する僕。
 「・・・私は蕎麦かな?」
 「おお!よく分かっとるの、お姉ちゃん!儂はお姉ちゃんを気に入ったぞ」
 たかが蕎麦だけで沙季ちゃんの事を好きになるなよ・・・。
 でも忍が人に興味を示してくるのは何時まで経っても嬉しい。
 そんな気持ちの僕を他所に忍と沙季ちゃんは蕎麦について語っている、と言っても忍が一方的に喋ってるだけなんだけど。


――あとがき――
 暦と忍のクロスオーバー第二回目です。
 今回は暦と沙季ちゃんの話です。多分沙季ちゃんメインで行くかも・・・。
 残りの三人の出番は次回かも知れません。