二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」
なでこスネイプ
なでこスネイプ
novelistID. 39336
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

魔法少女リリカルなのは ギルガメッシュ転生記 Ⅰ

INDEX|1ページ/3ページ|

次のページ
 
一人の男がいた。
彼の名は英雄王ギルガメッシュ
彼には遥か昔朋友がいた

その朋友は泥より造られた存在だった

その朋友は神の子に並び立とうとした

その朋友は神々の怒りに触れ、逝ってしまった

死に際に朋友は泣いていた

彼は問う、この我に付き添った愚かな身を呪うのかと
しかし朋友は首を振る

「この僕が居なくなった後に誰が君を理解するのだ?
 友よ、これより始まる君の孤独を思うと泣かずにはいられない」

そう言って朋友は逝ったそして彼は思う

ああ、大き過ぎる望みを抱くものの姿はこんなにも美しいのか。と


聖杯戦争
それが彼の2度目大きな転機だった
彼は第4次聖杯戦争にアーチャーのクラスとして召喚された
召喚主
マスター
は遠坂時臣と言った
時臣は心底面白味のない男だった。
しかし聖杯なる物は
彼は自分の宝物に相違ないと断定していた。
それを奪い合う等彼が認める筈もなく、彼は召喚主
マスター
に力を貸した。

・・・・・・・・・・

聖杯戦争が始まって程なくして彼は一人の男に目をつけた
その男の名は言峰綺礼と言った
綺礼は時臣の勝利の為にアサシンを動員して諜報を行なっているに過ぎなかったが
彼は綺礼の中にある空洞を見抜き誘いをかけた

「望みが無いなら愉悦を求めればよいではないか」


しかし綺礼はとんだ堅物だったようで愉悦を罪深いとまで言っていた
そこで彼は綺礼に一つの課題を与えた。
他の陣営のマスターの願望、戦う理由を調べてこい。と
綺礼が特定のマスターに対してだけ詳細に調べてくると思ったからだ

・・・・・・・・・・

結果から言って彼の予想は見事に当たった
結果が出たのは綺礼がアサシンを失ってからだったが
綺礼はバーサーカーのマスターに対してだけ
かなり詳細に調べてきた
そこから彼は綺礼に愉悦のなんたるかを説いていった。

・・・・・・・・・・

最終的に綺礼は他人の不幸に快楽を感じると言う奇形の愉悦
を見出した。
しかし彼はこれでは足りないと言う
確かに自らの本分は見いだせいてもそこに至るまでの
経路が全く無かったからだ。
綺礼はその経路を一生を懸けて探すと言う
彼は綺礼の末路を見届ける事をここで決めた

・・・・・・・・・・

彼には綺礼の他にももう一つ興味を寄せるものがあった
それはセイバーのサーヴァントとして現界した騎士王、アーサー王だった
女だったのも驚きだが、彼が彼女に興味を持ったのは別の理由だ

セイバーは聖杯に叶える願いを祖国の滅びの運命を変えると言った。
確かに彼には理解の外にある王道だった。
彼にして見れば祖国に身命を捧げるなど愚の骨頂だろう
しかし彼にはセイバーの姿がかつての旧友であるエルキドゥと被ったのである

ヒトの領分を超えた望みを持つもの

彼にはそれがたまらなく愛おしく見えた。
しかしセイバーは彼の求婚を拒絶する。
彼女は王であり女ではないという事だし
仮に女だとしても拒絶しただろう
彼はセイバーが拒絶するのは百も承知だった
ならばどうするか?
力で屈服させるのである
それが彼の生前からのやり方だったからだ
しかしここで彼には誤算があった
セイバーのマスターにはまだ令呪が2つ残っていたのだ
セイバーのマスターはその令呪でセイバーに聖杯を破壊させる
聖杯からは黒い泥が溢れ出した
その泥の正体はこの世全ての悪だった
彼は泥に飲み込まれた

・・・・・・・・・・

結果的に彼はこの世全ての悪を飲み干して受肉した。
彼の圧倒的な自我をこの世全ての悪
は飲み込みきれなかったのだ
そして10年後、再び聖杯戦争が始まった

・・・・・・・・・・

この第5次聖杯戦争にはどういう事か彼には
3つの記憶がある
一つは聖杯になった娘に殺される記憶

二つはセイバーのマスターに腕を切り落とされ、果てに
この世全ての悪に飲まれた記憶

そして本題の三つはセイバーに再開し求婚するも
袈裟斬りにされる夢

彼の中で一番新しいのは三つめの記憶である
そして今、彼はどこにいるか?

本来ならば英霊の座に居るか、永久に消失するかのどちらかのはずである
ならばどうして彼は今ベッドの上で仰向けになっているのか
しかも子供の姿で、である

・・・・・・・・・・

sideギルガメッシュ

とりあえず現状を確認しましょう
僕はいろいろあって死んだ
    ↓
そのあとは消滅した
ここまではいいでしょう
で、何故僕はベッドの上にいるのでしょう
それに子供の姿に戻ってるし
なんか起きてみたら栗色の髪をした女性が僕を見てるし
とりあえずこの人に何か聞いてみましょう

・・・・・・・・・・


sideなのは

この子を拾って来てからだいたい2時間程たっただろうか。
いきなりガジェットの中から出てきたので驚いたがヴィヴィオの例が
あるので対応には困らなかったと思う。
それにしても一向に目を覚まさない。生きてるんだよねこの子

・・・・・2時間前・・・・・

360度あらゆる角度からの攻撃を避けながら隙あらば
ディバインバスターもといエクセリオンバスターを撃つ。
なんて作業をかれこれ1時間は続ているのも
捕獲したり改造して警護をやっているガジェットが暴走して暴れまわっているからだ。
大方集団でハッキングでもしたのだろうが人のいない時を狙ってよくもやってくれたものだ。
しかも私以外の六課メンバーは個々の事情で出張中。
連絡はしたが着くまでには時間がかかるだろうから実質は私一人での戦闘になる。
因みに私以外の武装局員は全滅。死んではいない
と言うかいい加減疲れた。いつになったら全滅してくれるのだろう。
はやてちゃんがいればもっと早く片付くのに。
いっそスターライトブレイカーで全部まとめて壊してしまおうかな
そんな愚痴を脳内でこぼしているとガジェットの数も減ってきた
やっと終わるかと考え少し大きめの一撃を撃つ。

「エクセリオンバスター!」

これで周辺の物は全て壊したはず
さっさと休みに戻ろうとすると金色の人形の何か|(以下金ピカ)が現れた
なんか不気味だ。なんか後ろの空間歪んでるし
そんな事を考えていると金ピカが号令らしきものを出す
号令にあわせて金ピカの後ろに無数の武器が浮き出す

「え!?」

無数の武器は自分に向かってくると判断した私は一旦退く
あれって全部本物の武器だよね?
当たったら死ぬよねあれ?
だけどよく考えたら拘束
バインド
を掛けてぶっ放せばいい
良し、想定完了。後は実践するだけ
私は金ピカに拘束
バインド
を掛けられる距離まで近づく。
やはり金ピカは背後に武器は浮かばせる。
もう一度号令をすればあれは飛んでくるだろう。
私は速攻で強めの拘束
バインド
をかける。金ピカはもがいている。
早くしなければ。

「エクセリオンバスター!」

最大出力で撃ったエクセリオンバスターは金ピカに直撃する。
煙が消えると中から金ピカが出てきた。

「え!?まだやるの!?」

私は身構える。しかし金ピカは動かない。
金ピカの輪郭が崩れる。どうやら壊れたらしい

「やっと終わったぁ~」

私は地上に降りて崩れる。
そういえば金ピカが崩れる時に何かが見えた。
忘れないうちに回収しておこう。