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魔法少女リリカルウィッチーズvol.1

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二人は再びガジェットの所へ向かう。

「サンダー…レイジ!」
その頃、エリオとキャロ達もガジェットを打ち倒していた。キャロがAMFを無効化するエンチャント・フィールドインベイドという補助魔法をエリオにかけ、エリオが一体のガジェットにストラーダを突き刺して電気を流し、周囲のガジェットごと範囲攻撃で殲滅した。
「次、行こうか」
「次は11時の方向だよ」
二人と一頭は再びガジェットの所へ向かう。

「今のとこ、順調みたいだね~」
「あぁ。それにしても、かなりのペースだな」
エーリカとバルクホルンがそんな会話を交わす。元・六課フォワード陣は開始数分足らずでガジェットⅠ型に限れば半数近くを殲滅していた。
「これが、今やStrikerと呼ばれる子達の実力よ」
ふと現れた、白衣に身を包んだ金髪ショートヘアの女性が見学中の一同にむけて語る。
「…誰?」
「私はシャマル。今回のこの部隊では主に後方支援を中心に活動してるわ。普段は医務室にいるから怪我をしたりした時に来てね。もちろん、それ以外でも大丈夫よ」
エーリカに聞かれるとシャマルは自己紹介を始める。そう聞いたエーリカに対してバルクホルンは「前に一度紹介されただろう」と溜め息混じりに言った。
「それで、そのストライカーっていうのは何?」
ルッキーニがシャマルに問う。
「ストライカーっていうのはね、その人達がいれば例えどんな不利な戦況もどんな困難な状況も覆して勝利に導いてくれる、そんな存在ね」
聞かれたシャマルはそのように答えると、戦っている四人を見る。
「あの子達ならきっと、管理局の将来を担うエースになってくれるわ」
優しい笑みを見せながらシャマルはそう呟いた。

美緒による芳佳達への訓練が終わった後、はやて、ミーナ、美緒の三名は管理局地上本部に足を運び、会議をしていた。
内容は501航空団の使用する銃火器と弾薬の製造申請並びにこの世界に現れたネウロイに関する調査の途中経過の報告である。
報告まではよかったものの、質量兵器製造申請で一悶着起きた。
「以上の理由から、第501統合戦闘航空団の皆さん用に質量兵器の提供をお願いしたいのですが、どうでしょうか」
はやてが提案するものの、上層部の人間達は中々首を縦に振らない。
「我々は異次元から現れた君たちを完全に信用したわけではない。質量兵器を与え、裏切られたのではたまったものではないからな」
このように最もらしい理由を述べて流そうとする。
これに対し美緒が前に出て言おうとするが、ミーナが制して続ける。
「お言葉ですが、私達はそちらを裏切るようなつもりはありません。協力も惜しまないつもりです」
「口では何とでも言えるだろう」
「ですが一佐。彼女達がいてくれなければ、私達はとうにネウロイに倒されていたかもしれないんですよ?」
上官に対し、はやてはそう進言する。
「う…む。だが、いざとなれば我々だけでも何とか出来ただろう。現に二佐の元部下のエース、高町一尉達はネウロイと互角に渡り合ったというじゃないか」
「それでも、統合戦闘航空団程の戦いは出来なかったと聞いています。やはり、ネウロイを倒すためには彼女達の力が必要なんです」
「我々を信用出来ないというのなら、監視をつけていただいても結構です」
はやてが畳み掛けた所へ、美緒が追い打ちをかけるように言う。
「………認めよう。質量兵器は君達の設計通り、後日製造してそちらに届ける」
遂に上官の方が根負けし、武器製造に着手してもらえることとなった。

「全く、どこの世界も上層部は堅物ばかりだ
な」
会議室を出た美緒は開口一番そう言う。
「銃みたいな質量兵器って、私らの世界じゃナイーブにならざるを得ない問題なんよ。それでも、地上本部は寛容な方なんやけどな」
はやては歩きながら二人にそう説明する。

「その代わりに、この世界は魔法が発達しているのね」
「そういうことになるなぁ」
ミーナの発言に軽く相槌を打つと三人は専用ヘリに乗り込み、セイバーズ宿舎へと向かった。

未だ模擬戦を続けているフォワード陣。撃墜数は25対22。今のところスターズが一歩リードしている状況である。
「そろそろか…」
シグナムは呟くとコンパネに何やら打ち込み始める。
「次……っ!?」
ティアナが気付き見上げると、そこには以前倒したはずのネウロイが現れていた。データベースにあったものをシグナムが設定して出したようだ。
「これは、この間の…!」
エリオも声をあげる。
「タッグマッチの模擬戦はここまでだ。次はこいつを四人で撃墜してみせろ」
シグナムが指示を出す。
「やるしかないみたいだね」
「シグナム副隊長だし、無理って言っても聞いてもらえなさそうですしね」
覚悟を決め、四人はダミーネウロイとの戦闘に入る。

「さて、どう攻めるか見物だな」
「いきなりネウロイと戦わせんの、酷じゃねぇか?」
呟いたシグナムにヴィータが言う。
「大丈夫だ、きっとな」
「……だな、今のあいつらなら心配するまでもないか」
二人はフォワード陣を見守り続ける。

「ティアナさん、どう攻めますか?」
キャロが問いかける。ティアナは少し待つように言い、作戦を練っているようだった。
「スバル、ネウロイってコアさえ壊しちゃえば無力化出来るのよね?」
「うん、そう聞いてる」
確認するようにティアナはスバルに訊く。
「なら…皆、今から作戦を説明するわ。まず、私のフェイク・シルエットを使ってネウロイの気を惹き付けて攻撃を集中させる。その間、エリオとキャロはネウロイのコアを探しだして。コアを見つけたらスバルの出番。多分、ネウロイは再生を始めるからウイングロードでコアのある所まで接近した後、再生した部分ごとアンタのISを発動して破壊する…これでどう?」
「良いと思います」
「大丈夫だと思いますよ」
「私に掛かってる訳だね。オッケー、やってみよう!」
ティアナの作戦を皆は快く受け入れる。
「私とスバルはオプティックハイドを使って姿を隠しつつ作戦に当たるわ。エリオとキャロには大変な思いをさせちゃうから、先に謝っておくわね」
「大丈夫です、気にしないでください!」
「はい、必ずコアを見つけます!」
少年少女は謝罪するティアナに元気よく答えてみせた。
「ありがと。じゃあ、始めましょ!」
ティアナはスバルと共にオプティックハイドで姿を隠しつつ、カートリッジを四発ロードしてフェイク・シルエット発動にかかる。
エリオとキャロはフリードに乗ってネウロイ四体のの周囲を旋回し始める。ただし、まだ攻撃は加えない。ティアナの準備が整うのを待っているためだ。

やがて四体のフェイク・シルエットが出来上がり、それぞれが独自に動き回ってネウロイの注意を惹き付ける。
ネウロイは惹かれてフェイク・シルエットへ攻撃を加える。それをティアナのフェイク・シルエットはかわしていく。
その間にキャロはエリオに防御力強化と魔力刃付加のブーストをかける。と同時にエリオはカートリッジを三発ロードしてフリードの上から飛び降りる。
[ルフトメッサー]