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アズール湊
アズール湊
novelistID. 39418
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黒と白の狭間でみつけたもの (5)

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「まいったぜ。対策、ばっちりだったなッ!ポケモンリーグの決まりだ、このバッチを受け取ってくれ」

ポッドはトウコに、トライバッジを手渡した。

綺麗なバッジ。

これが、ポケモンリーグに挑むための鍵になるんだ。

初めてのバッジに感動した。

「ジムバッジはトレーナーの強さの証です。これからも頑張ってくださいね。あと、これももらってください」

緑の髪のジムリーダー、デントが、トウコにわざマシンを手渡した。

「その中身は、【ふるいたてる】。わざマシンは何度でも使えますから、有効に使ってくださいね」

にこりと笑う、青い髪のジムリーダー、コーン。

チェレンが講義してもらったのって、たぶんこの人じゃないかな。

トウコは、3人それぞれにお礼を言ってジムを後にした。

辺りは、だいぶ日が傾いてきていた。

そろそろ夕方。ポケモンセンターに戻らないと、と思ったときだった。

ライブキャスターが鳴った。

ライブキャスターに通信をつなぐと、相手はベルだった。音量いっぱいに声が飛んできた!

「もうトウコ!休んでって言ったのに!また、どこかに行ってたんでしょ?」

どうやらポケモンセンターにいないのが、ばれたようだ。

「ごめんね! でも、ちゃんと休みはしたからさ」

そう言って、トウコは笑って取りつくろう。

ベルのお説教も、けっこう恐い。

「トウコって、昔からこうなんだから!今どこにいるの? あたしも特訓終わったし、そろそろ一緒に夢の跡地に行こうよ」

「ほんと、ごめんね!今すぐもどるから!」

そう言って、トウコはライブキャスターの電源を切ると、急いでポケモンセンターまで走った。

夢の跡地。

どんなところか楽しみだ。