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アズール湊
アズール湊
novelistID. 39418
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黒と白の狭間でみつけたもの (9)

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「ハーデリア、とっしんだよ!」

「ディアー!」

「ヒヤリン、みずでっぽう!」

勢いのついた攻撃がぶつかる!

みずでっぽうをくぐりぬけて、ハーデリアが頭を出した!

ぶつかる!

「ヒヤリン!いわくだき!」

「ッヤ!」

向かってくるハーデリアの頭に、ヒヤリンのいわくだきがぶつかった!

石がぶつかりあったみたいなすごい音!

はじかれて、倒れたのはハーデリア。

でも、まだ起きあがる!

アロエはいいキズぐすりを使った。

ハーデリアに元気が戻る。

「アンタがどんな戦いをするか、わかってきたよ。ハーデリア、もう一度とっしんだ!」

弱った、ヒヤリンにとどめをさす気だ。

再び、体ごとつっこんできたハーデリアに、ヒヤリンはあわててみずでっぽうをかける!

「ダメ!ヒヤリン、ジャンプよ」

「ヒヤヤ!?」 

トウコの声にあわてて飛び越え、なんとか攻撃をかすらせた。

とっしんは、攻撃にスキが大きい。

空中で体を立て直すヒヤリンに、トウコは言った!

「もう一度、みずでっぽう!」

「ヒヤー!!」

まだこちらを向けていない、ハーデリアに攻撃が直撃する!

ハーデリアはふらふらと目を回して倒れた。

「そうくるかい。この不利な状況でも、考えれば勝てるってもんさ」

アロエは、ハーデリアを戻し、新たにボールを投げる。

現れたのは、ミルホッグ。

地面に立ったヒヤリンに、つかさずアロエが指示した!

「ミルホッグ!さいみんじゅつ!」

「ミミッ!」

ヒヤリンは術にかかり、眠りだしてしまった。

「ミルホッグ!かたきうち!」

バシンと決まる攻撃!

ヒヤリンは、大きく飛ばされて、壁に体を打ち付けた!

なにあの技!?

恐ろしく攻撃力が高い!

「びっくりしたかい?この技は、前に出したポケモンが倒れていると、攻撃力が増すんだよ」

私たちは、1度ハーデリアを倒してる。

この技、なんとかしないと!

ヒヤリンをボールに戻すと、トウコは急いで、ボールを取り出し投げた。

「タッくん!」

「タジャ!」

眠らされる前に!

「タッくん、やどりぎのタネ!」

ぽこぽこと跳ねた、やどりぎのタネが、ミルホッグに突き刺さる!

「ミルホッグ!さいみんじゅつ!」

「ミッ!」

タッくんが眠る……しかし、すぐにカゴのみで目を覚ました。

チェレンからもらったカゴのみ。

何か理由があると思ったけれど、こういうことでしょ! 役に立ったわ。

ここからは、早さが勝負!

やどりぎのタネが、ミルホッグの体力をじわじわと削る!

「タッくん!グラスミキサー!」

「タジャー!」

緑のつむじ風!

渦を巻いて、ミルホッグの体力を削る!

それでも、ミルホッグはまだ立ち上がる!

「ミルホッグ、もう一度さいみんじゅつだよ!」

「ミミミッ!」

ミルホッグの技に、タッくんは目を閉じてしまった。

まずい!

「戦略はもう終わりかい?ミルホッグ、かたきうち!」

巨大な威力を持った攻撃が、タッくんに迫る!

ねむけざましを渡すには遅い!

タッくんは目を閉じて動かない!

「起きて!タッくん」

トウコの声が聞こえたのか、タッくんの目が大きく開いた。

そして、急激に葉が伸び始める!

「!?」

背が伸びて、体も大きくなる。

たてがみのように大きな葉っぱが生えて、背伸びをした。

「進化?」

タッくんは、向かってきた攻撃を見て、長くのばしたつるで、ミルホッグをはじいた!

攻撃をはじかれ、ミルホッグがあわててジャンプしながら後退する。

「タッくん…」

「ジャノビーに進化したのかい。ミルホッグ、気をもちなおしな!もう一度、かたきうちだよ!」

ミルホッグが攻撃に向かおうとした、その時、ミルホッグは、がくんと膝をついた。

はじめに植え付けたやどりぎのタネ。

ようやく攻撃が効いてきたようだ。

「!!」

スキ有り!

「タッくん!もう一度、グラスミキサー!」

「ジャッビーー!!」

ツタージャの時よりもずっと大きな緑のつむじ風。

大きな緑の刃。

弱ったミルホッグを完全に捕らえた!

「ミミッー!」

ミルホッグは、目を回して倒れ込む。

ふらふらのミルホッグをアロエは、ボールに戻した。

「たいしたもんだよ、アンタ。ほれぼれしちゃうじゃないか!」

勝ったんだ!

「やったー!タッくんすごーい!大きくなっちゃって!」

身長の伸びたタッくんを抱きしめると、照れくさそうにタッくんは笑った。

「うっとりするほどの、得も言われぬ戦いっぷり。このベーシックバッジを受け取るのに、ふさわしいポケモントレーナーだね、トウコ!」

そう言われて、トウコはベーシックバッジを受け取った。

綺麗なバッジ。

また一つ、大きくなれた気がする。

「これも持って行きな!」

アロエから、渡されたのは先程苦しんだ、【かたきうち】の技マシン。

これは、この先、使い方によっては、結構使えるかも知れない。

「ありがとうございます!」

「アンタみたいな元気なトレーナーが来るとうれしいよ。さっきみたいな、よくわかんないお兄ちゃんよりね。この先も頑張りなよ!」

アロエは、そう言って微笑んだ。

よくわかんないお兄ちゃんって……もしかして、Nのこと?

トウコが考えている時だった。

表の方から悲鳴が上がった!

え?なに?

「なんだい?何かあったのかい?」

アロエが驚く中、ジムに走ってやってきたのは、アロエの旦那さん。キダチだった。

「ママー!!」

キダチが青ざめた顔して、ジムの階段を駆け下りてきた。

「ママ!!大変! 大変だよ!プラズマ団という連中が骨をいただくって!」

「なんだって!どういうことだい!? トウコ!アンタもおいで!!」

急いで、博物館の展示コーナーへ走るアロエと、キダチ。

プラズマ団?!

なんでこんなところに?

骨をいただくって、いったいどういうこと!?

トウコも、アロエの後を急いで追いかけた。