IS バニシングトルーパー 008
設定 その一
クリストフ・クレマン
ISを使える男性として、ハースタル機関から派遣されてIS学園に入学した少年。二年前のブラックホールエンジン起動実験で事故に遭い、右手を失っているが、義手の装着により問題なく生活を過せる。
義理の姉・ヴィレッタの上司であるイングラム・プリスケンに対して憧れに近い感情を持っている為か、普段の口調や態度がイングラムに真似している傾向があるが、本当は年相応に女の子に興味津々なお年頃な男の子。
イングラム・プリスケン
ハースタル機関の社長であり、IS関連の技術者でもある。数年前に、当時はまだ工業用製品生産会社だったハースタル機関に入社してから、様々な新鋭技術を開発し、ハースタル機関を短時間でIS技術開発企業として繁盛させた男。
ヴィレッタ・バティム
クリスの義理の姉。元はISのテストパイロットだったが、クリスにIS操縦技術を叩き込んだ後はイングラムの補佐に専念している。
レオナ・ガーシュタイン
15歳にして仕官学校を卒業して少尉に任官された、ドイツ軍事名門ガーシュタイン家の長女。国から専用IS「ズィーガー」が与えられ、ドイツ首都方面軍指揮官・エルザムの元で部隊のエースとして働く。
ヒュッケバインシリーズ
ハースタル機関が独自に開発したISシリーズ。現在はMK-I、MK-II、タイプEXが存在しているが、「第三の凶鳥」と呼ばれる最新型のヒュッケバインMK-IIIはエンジン出力制御の問題で未だに未完成。
ヒュッケバインMK-I(HÜCKEBEIN MK-I)
通称:ヒュッケバイン
ハースタル機関が主導で開発した技術実験ISで、一機だけがロールアウトされた。ブラックホールエンジンと試作型グラビコンシステムを搭載したため、莫大のパワーを誇るが、テスト段階でエンジンの暴走事故が起きて大破した為、コアはヒュッケバインMK-IIに流用され、本機の開発は中止されたと公表している。だが本当は……
実験機のため、専用武装はブラックホールキャノンのみだが、ハースタル社が生産した汎用武装は一応全部使える。
ヒュッケバインMK-II(HÜCKEBEIN MK-II)
ハースタル機関がMK-Iと同期で開発したヒュッケバインシリーズの量産用試作IS。MK-Iのような高出力エンジンはないが、性能は第二世代ISとして優秀であり、安定性も高い。搭載したグラビコンシステムも安定性を求めた結果、機能が大幅にオミットされ、防御用のGウォールを展開する以外はほぼ機能しない。
MK-Iから流用したコアと合わせて、全部二機がロールアウトされ、それぞれドイツ軍とフランスIS企業・デュノア社に渡してテストを依頼した。その内、ドイツ軍に渡された一機は技術解析のために解体されたが、デュノア社に渡された方は不明である。
専用武装はフォトンライフル、ロシュセイバー、チャクラムシューターなど。
因みに本機を元にした制式量産仕様は今の所生産する予定も暇もない。
ヒュッケバイン・タイプEX(HÜCKEBEIN TYPE-EX)
通称:エクスバイン(EXBEIN)
未だにエンジン出力制御問題をクリアできないヒュッケバインMK-IIIのために開発した強化装備「AMパーツ」のセッティングとデータ採集用に作られたIS。パーツはMK-IとMK-IIから流用したものが多いが、一応クリスの使用を前提とした調整を施されている。最新型のグラビコンシステムを搭載し、さらに背部のバックパックには反重力翼「テスラドライブ」を八枚も装着しているため、現存のヒュッケバインシリーズの中では最も高い運動性能と操縦性を誇る。
MK-IIからMK-IIIへの過渡的な機体であるため、汎用武装以外に両方の専用武器を使える。
グラビコンシステム
グラビティコントロールシステムの略であり、ヒュッケバインシリーズに搭載されている重力制御装置の名称である。この装置があればこそ、ヒュッケバインシリーズは重力系の武装や防御機構を使用できる。
作品名:IS バニシングトルーパー 008 作家名:こもも