魔法少女リリカルウィッチーズvol.2
「ほんとに二人とも初めてなんでしょうか?」
「実戦は訓練の三倍程の経験を積めるそうだからな」
「次のゲーム…勝つよ、ルッキーニ!」
「うじゅー!」
最終ゲーム開始。
エーリカ&ルッキーニペアが序盤優位に立つ。が、徐々に点差を詰められ…やがてデュースとなった。先にアドバンテージを取ったのは芳佳&美緒ペア。サーブはルッキーニに移る。
ルッキーニがサーブを打つ。
「あ…」
が、無情にも球はネットに引っ掛かりサーブミスによって試合に決着が着いた。
「何やってるんだよ、ルッキーニー!」
「ご、ごめーん!」
我に返ったルッキーニが謝罪する。
「はっはっは。いや、惜しかったぞ。二人ともな」
「エーリカさん、ルッキーニちゃん、二人ともすごかったよ」
「まぁ約束通り、明日の訓練はエーリカとルッキーニだけ二倍だ」
「そんなぁ…」
「訓練やだー…」
へなへなと倒れ混む二人。周囲からはドンマイ、など慰めの声がかけられていた。
「決着も着いたことだし、もう一回お風呂に入って帰りましょうか」
ティアナが提案し、皆も賛成する形で再び入浴した後、一同は基地へと帰っていった。
こうして、騒がしくも楽しい休暇が過ぎていった。
作品名:魔法少女リリカルウィッチーズvol.2 作家名:Dakuto