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魔法少女リリカルウィッチーズvol.3

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「ううん、今のところは何も。せいぜい雲くらいかな」
「そっか」
「空はどこまでも青いのに、この先では戦いが待ってるのね」
ふとルーテシアが空を見上げながら呟く。
「ルーちゃん?」
「ネウロイはどうして、この世界に来たのかな…?」
「うーん…わかんないけど、ミーナさん達のお話だと人類の侵略のため、とかみたい」
「ネウロイとわかりあう方法ってないのかな?わかりあえたら、それが一番よね」
「うん、私も良いと思う。けど、今は戦うしかないんじゃないかな」
「何だか、悲しいね」
「そうだね…」
二人が話していると進軍再開の合図がかかった。


なのは達は、はやてを拐ったネウロイを追っていた。その影がいよいよ見えてくる。
「あれだな」
「ああ。ネウロイの野郎、ここで倒して絶対はやてを助ける!行くぞ、リィン!」
「はいです!」
ユニゾンしたヴィータとシグナムが先陣を切ってネウロイに接近する。二人はそれぞれのデバイスでもってネウロイに攻撃を仕掛ける。が、大型のネウロイはびくともしない。即座にレーザーでの反撃に出る。両名もそれを回避する。反撃の隙を突いてフェイトがザンバーフォームのバルディッシュでネウロイの尾翼を切り裂く。次いでなのはがネウロイの主翼に魔力砲撃を浴びせる。
再生が始まるものの、やや速度が落ちる。
「早くはやてを出しやがれ!」
再び接近したヴィータがネウロイの機首部分を叩き壊す。
「闇雲に攻撃しても切りがない。コアを探そう」
フェイトが提案すると皆はコアを探すために様々な箇所へ攻撃を仕掛ける。「あったぞ、コアだ!」
シグナムの攻撃により、コアが現れる。
「再生するぞ、急げ!」
「任せて!」
なのはが構えている。既に魔力収束は完了していた。
「ディバイィィィィン…バスター!!」
レイジングハートの先端から魔力の奔流が解き放たれる。それは的確にコアの元へと伸びていき、一撃で破壊してみせた。大型ネウロイは粉々に砕け散る。
「やった!」
「はやては!?」
ネウロイは倒したものの、どこにも姿は見当たらない。
「いない…?」
「どこに…」
疑問を抱く一同。そこでフェイトがはっと気付く。
「テスタロッサ、何か気付いたのか?」
「まさかとは思うけど…」


順調にネウロイを撃破しては歩を進め、ついにセイバーズ率いる連合部隊は首都を目前に控えた。
「全隊へ!11時方向より攻撃!これは…魔力砲撃です!」
レーダーで察知した管制官が告げる。と同時、白い魔力の奔流が部隊を狙って飛来した。
「危ない!!」
芳佳が間一髪でシールドを展開して地上部隊を狙った攻撃を防ぐ。
「あの魔力光は、八神部隊長と同じ…!?」
「た、確かに…!」
ティアナが発した一言から部隊全体に混乱が広がる。
「騒ぐな!まだ八神本人だと決まった訳じゃねぇ」
ゲンヤが場を静めるために言う。が、彼は先程通信を受けていてこの事態については把握していた。それにあれだけの規模の魔法を使ってきたとなれば、話など聞いていなくても何となく想像はついてしまうかも知れない。その間も魔力砲撃は続く。
「あれを何とかしねぇ限り、先には進めねぇな」
「三佐、あれを!」
地上部隊の指揮官に言われてゲンヤが見ると、遠く空に騎士甲冑を纏ったはやてが佇んでいた。
「八神…!」