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魔法少女リリカルウィッチーズvol.3

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「ネウロイの飛行隊が一個、そっちへ向けて進行中や。私が到着するまで何とか持ちこたえてくれへんやろか」
「飛行隊一個…了解、任せて!」
「きっつい仕事ばっかり押し付けてしもて堪忍な」
「大丈夫だよ、はやて」
「そうだぞ、アタシ等の事は気にすんな。ちゃんと来てくれるって信じてるからな」
「皆…おおきにな。私も急いで合流するわ」
通信を終えるとはやてはリィンを連れて変身、ユニゾンして飛び立った。

「さて…アギト、準備はいいか?」
「いつでもいいぜ、姉御!」
シグナムは自身のロードであるアギトに声をかける。
「「ユニゾン・イン!」」
シグナムがアギトとユニゾンすると髪及び騎士甲冑の色が変わる。アギトの属性は『炎熱』であり、これはシグナムととても相性がいいようでユニゾンした二人は本来以上の力を発揮できるようになる。
「本気だね、シグナム」
「当たり前だ。主が来るまで持ちこたえなければならないからな」
「そうだね」
「テスタロッサ、お前こそそのままで良いのか?」
「まずはこのままで戦うよ」
「そうか」
「敵接近!」
なのはが声をかける。
「前衛はアタシとシグナムに任せろ!」
ヴィータが威勢よく叫ぶ。
「フェイトちゃんは中衛、私は後方から砲撃を行います」
なのはが指示を出すと隊長陣は戦闘を開始する。
「行くぞ、アギト!」
「合点だ!」
シグナムは向かってくる小型ネウロイに接近して炎を纏わせたレヴァンティンを振るい、一刀のもとに切り捨てる。続けて二機、三機と切り捨てて撃墜していく。
「数が多いな…ならば」
[シュランゲフォルム]
レヴァンティンが蛇腹剣のように変化すると、シグナムは周囲に散らばるネウロイを蛇腹を伸ばして纏めて切り捨てた。
フェイトは持ち前の機動力を活かしてヒット&アウェイを繰り返しながら攻撃を行っていた。
「プラズマランサー、ファイア!」
小型ネウロイを切りつけて離れる際に、周囲にチャージして溜めておいた魔力スフィアをプラズマランサーとしてネウロイに叩きつける。一撃一撃の威力は決して高くはないものの、多段攻撃をしかけることで確実にネウロイを撃墜していっていた。
「うらぁぁぁぁぁっ!!」
ヴィータはハンマーフォルムのグラーフアイゼンで小型ネウロイを文字通り叩き落としていた。
「次来やがれ!」
向かってくるネウロイを次々撃墜しつつ鉄球を数個、目の前に出すとそれをグラーフアイゼンで叩いて打ち出してネウロイを撃墜した。
「っ!」
と、背後からビームを浴びせようと複数のネウロイがヴィータの背後や死角から照準を合わせる。ヴィータは気付くが攻撃の後で身動きが取れない。発射されたビームをシールドで弾く。
そこへなのはの砲撃による援護があった。ヴィータを狙ったネウロイは全て撃墜される。
「すまねぇ、なのは」
「怪我はない?」
「ああ、大丈夫だ。あとどのくらいいる?」
「まだ全体の3分の1も倒せてないよ」
「そうか。ま、やるしかねぇな」
再びヴィータはネウロイへ向かっていく。


陸士108部隊はセイバーズを援護すべく一路首都へと進軍。だがネウロイによる妨害が入り、ギンガを始めとする108メンバーは交戦を余儀なくされていた。
「こいつはかなり厳しいな」
陸士108部隊指揮官、ゲンヤ・ナカジマ三佐が呟く。
「第3班は一時後退、第5班、前へ!負傷者は下がれ!」
戦況は限りなく絶望的だった。陸上型ネウロイに加え、爆撃機型のネウロイまでいる始末である。航空戦力の無い陸士部隊では勝ちの目は無いと言っていい。それでもギンガがウィングロードを展開して爆撃機型をいくつか撃墜してくれていたため、何とか場を保つことが出来ていた。それでも、このままでは全滅は時間の問題だ。
「くそっ、せめて航空戦力があれば…」
悪態をつくゲンヤ。その間にもネウロイは徐々に押し寄せてきていた。
そして遂に、防衛ラインを突破された。
「ここまでか…!」
そう思い覚悟を決めた矢先、上空から陸上型ネウロイを貫く発砲音が聴こえた。瞬く間に陸上型ネウロイを撃破して陸士部隊の歓声に応えたのはウィッチーズ隊のミーナ班だった。彼女達は陸上型ネウロイを片付けると爆撃機型ネウロイも撃墜していく。
「助かったよ、感謝する。陸士部隊指揮官、ゲンヤ・ナカジマだ」
「セイバーズ副司令兼第501統合戦闘航空団ストライクウィッチーズ隊長、ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケです」
互いに通信で挨拶を交わして、ミーナは陸士108部隊を援護する旨を伝える。
「そうか、あんた達が…。了解した、よろしく頼む」
陸士部隊とミーナ班は首都へ向けての進軍を再開する。

はやてはなのは達と合流すべく、単身全速力で戦闘空域へ向かっていた。

と、その時。横からのビームがはやてを襲う。

「はやてちゃん!」
「っ!」
リィンが気付いて声を上げる。それに気づいたはやてだったが、一瞬遅く回避は出来なかった。シールドで防ぐも大きく吹っ飛ばされてしまう。
「ネウロイ…!」
見れば大型のネウロイを中心とする航空型ネウロイの部隊が迫ってくるところだった。
「向こうは陽動、本隊はこっちやったんか」
ネウロイと対峙するはやて。
「せやけど、何を狙って…」
言いかけたところへネウロイのビームが飛んでくる。シールドで軌道を逸らしてこれを防ぎ、魔力スフィアを小型ネウロイの部隊の中心へ発生させ、それを用いて魔力による攻撃を行う。魔力の波を喰らったネウロイは粉々に砕けていく。
「…?」
とここで、はやては気付く。
「大型のネウロイは…?」
いない。先程までいたはずの大型ネウロイがいなくなっていた。あれだけの大きさだ、見失うはずがない。まさに消えたとしか言いようがなかった。
「リィン…」
「おかしいです。さっきまで確かに私も見てました」
ふと、はやての周囲が何かに覆われたように薄暗くなった。
「!」
はやてが見上げれば今まさにビームを放とうとしている大型ネウロイがそこにはいた。
「いつの間に…!?」
「はやてちゃん、逃げてくださいです!」
「無理や!何とかシールドで…!」
魔力シールドを多重展開してネウロイのビームを至近で受けるはやて。が、ネウロイのビームは予想以上に威力が高かった。
「っ!あぁぁぁぁっ!!」
シールドを破られ、はやては大きく弾き飛ばされる。その衝撃でユニゾンも解けてしまった。気絶して落下するはやてを小型ネウロイが受け止める。そしてそのまま大型ネウロイの内部へ入り、大型ネウロイは再び消えてはやてを連れ去ってしまった。
「はやてちゃん、はやてちゃーーーん!!」
残されたリィンの悲痛な叫びだけが空に響き渡った。

なのは達隊長陣は未だネウロイ達との交戦を強いられていた。
「はやてはいつ来るんだ?流石にキツくなってきたぞ」
今日何機目になるかわからないネウロイを撃破しつつヴィータが言う。
と、急にネウロイ達が退き始めた。
「撤退していく…。急にどうして?」
フェイトがそんなネウロイ達を見ながら呟く。そこへなのは達に通信が入る。
「ロングアーチよりスターズ、ライトニング各隊長へ」
「こちらスターズ1、どうぞ」
嫌な胸騒ぎを覚えつつ、なのはが応える。