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とある魔術の絶対重力‐ブラックホール-

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「そう。 さっきの剣は小さいブラックホールが集まっていたものだ。俺の能力は重力を制御する能力だからブラックホールも作れる。 んで、重力の効果範囲をさっきの黒い剣の形にすると黒い剣に触れたものが吸い込まれる。 さっきの車なら剣に触れた部分の原子を強制的に剣が吸い込んだから真っ二つになったというわけ。 切れない物はないと自負してる。 あと、強力な重力は時間の流れを遅くする。 だから、能力を発生させている俺以外の物が遅くなって銃弾すらも掴みとれたってわけ」
説明を受けて美琴は感じた。
(どう考えてもこの力|超能力者《レベル5》クラスもしかするとこいつが・・・)
確信の欲しい美琴は尋ねる。
「アンタは名前は?」
「名前? 俺は神無月有真、10月を示す神無月に真実が有るって書いて有真だ。 能力は重力制御、通称|絶対重力《ブラックホール》、|超能力者《レベル5》だ、よろしく」
「やっぱり、アンタが神無月有真」
「ん? 俺のこと知ってるのか? あれ、俺たちどこかで会ったことあったっけ?」
神無月は記憶を辿ってみるが一向に脳内検索に引っ掛からない。
思い出そうと必死になっている神無月を美琴は止める。
「あったことはないわ、今日が初対面だもの」
「じゃあ、なんで俺のこと知ってたんだ?」
「アンタのせいで私が第四位に格下げになって調べたからに決まってんでしょ!」
いや、そんなことは決まってはいない。
「第三位っていうと・・・え、まさか、君が|超電磁砲《レールガン》?」
「そうよ、アンタのせいでこっちは四位に転落したの、って訳で私と勝負しなさい、勝負」
「おいおい、いきなり勝負って何なんだよ・・・それよりそっちの名前は?」
とそこに上条が現れた。
「あれ、どうも見たことがある奴がいるなと思ってたら、お前かビリビリ」
「え、当麻お前の話によく出てきたビリビリってこいつのことだったのか」
「ああ、そうなんだ。 ことあるごとにビリビリビリビリ電撃飛ばしてくるんだ、勘弁してもらいたい」
「お前|超能力者《レベル5》にビリビリ電撃飛ばされてよく無事だな、不幸っていうわりに死んでないあたり実はそこまで不幸でもないんじゃないか?」
「いやいや、ビリビリ攻撃されてる時点でかなりの不幸だぞ」
二人にビリビリビリビリ言われて美琴の周りでバチバチ電撃の火花が舞い散っていた。
「アンタら人のことビリビリビリビリ言ってんじゃないわよーーーッ!」
美琴がそう言い切るのと同時に青白い閃光が上条と神無月の方向に飛んだ。その瞬間二人の方向からズドンという雷の落ちたときと同じ音がした。普通なら美琴の『雷撃の槍』をまともに喰らえば無事では済まない。だが、2人の少年は無傷で立っていた。上条は右手を上げた状態で。
「こえー、いきなりなんだ?」
雷が間近で落ちる経験などほとんどの人は持ち合わせていない。神無月も同様にいきなりのことに驚いていた。一方、上条はすぐにくるりと向きを変えると美琴とは逆方向を向いて走り出した。美琴は上条を追おうとしたが神無月がまだその場で立っていたので狙いを変えた。
「さーて、さっき言った通り勝負よ」
美琴の目が据わっている。本気とかいてマジと読む人の目だ。
「まあ、待て落ち着けよ、ええとビリビリ?」
ブチッという音と共に再び雷撃の槍が神無月を襲う。
神無月はとっさに右手を突き出して防いだ。右手は黒くなっているが焼け焦げて黒くなったわけではなかった。先ほどの黒い剣を構成していた粒子が右手を覆っていてそれによって雷撃の槍を吸いこんで防いだのだった。
「ア・ン・タはよっぽど死にたいみたいね」
顔が笑っているのに目が笑っていない。怖すぎる。
即座に上条の方にダッシュ。
「ちょっ、神無月こっちに逃げてくるなよ!」
「しょうがないだろ! 向こうにはなんだか分からないがキレてる|超電磁砲《レールガン》がいるんだぞ。 どうやって逃げろっていうんだよ」
後ろから『待てやコラー』と美琴が追いかけてくる。
「なんだか分からないがごめんビリビリー」
「俺もごめんビリビリー」
美琴の怒りの理由を分かっていない二人はさらに美琴に怒りに火に油を注ぐ、いや火にガソリンを投げ込むことを言う。美琴の怒りが今の一言で5倍くらいに加速する。
「だ・か・ら、ビリビリ言ってんじゃないわよー!」
雷撃の槍が2人に向かって連発する。美琴の攻撃を避けまくって逃げていると神無月はあることに気が付いた。
「なあ、当麻、タイムサービスって何時から何時までなんだ?」
「え、そりゃあ・・・」
時計を見る上条の時間が止まる。美琴の電撃を避けている間にとっくにタイムサービスの時間は過ぎていた。上条の顔が一気にやつれた。それでも美琴は攻撃の手を緩めない。
「アンタたち今日は逃がさないわよ!」
そんな声が聞こえ神無月と上条は再び走り出す。
「これはアレだな」
「当麻の得意なアレだな」
そして二人は同時に叫ぶ。
「「不幸だ――――!!!」」
その声は赤くなり始めた夏の空に消えていくのだった。