二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第49話

INDEX|1ページ/4ページ|

次のページ
 


  第49話 「出撃、ブレイヴ・フォース」


  府中市の召集ポイントから各勇者たちが飛び立つ。ファイバードはファイアージェットに変形、エ
クスカイザーは召喚したキングローダーの上部に、勇を手に乗せて飛び乗る。

  レイバーズを載せたJトランスポーターと共にジェイデッカーが離陸。マイトガイン達勇者特急隊
は各機が航行モードへと再び変形し、飛び立っていく。

  全てはかつてない災厄を、ハカイジュウ災害を砕くため、混沌の関東を救うために。Jトランスポーター内で要がオペレーター兼指揮を担って全機に呼びかける。

  要 「みんな、今回は知ってのとおり規模が大きい!!一朝一夕に、いや、一夕一朝に打破するのは極めて難しいだろう。だが、今回の一件で、ようやく自衛隊も動いてくれた!!彼らが展開している地域は彼らに任せ、俺達は国立市、立川市、昭島市、日野市にまず攻め込む!!その後チームを二手に分け、サポートチームは多摩市、町田市、メイン4体チームは八王子のポイントβに向かってくれ!!ここにはC‐01が眠っているそうだ!!!」

  ジェイデッカー 『え??!それは駆逐されたのでは?!!』

  要 「俺もついこの前まではそう思っていた。だが、眠っているだけだと言う事実を冴島総監から聞かされた!!国ぐるみで隠蔽していたようだ・・・。」

  マイトガイン 『隠蔽・・・!!!』

  要 「だが、これを上回る事実がある!!C‐01の次は・・・最終目標は、ポイントαのC‐00の殲滅だ!!!」

  ジェイデッカー 『C‐00??!』

  要 「かつての5・15の発端の正体だ・・・・超巨大デストリアンだったと言う事実も隠蔽されていたんだ・・・!!!予想では地下から現れるデストリアンの繁殖体だとされている!!!」

  マイトガイン 『繁殖体!?!それが確かならばこれまでの被害はそいつが原因という事なのか?!!』

  舞人 「なんてことだ・・・これじゃ、国がこれらの被害を拡大させたと言っても過言じゃない!!!くっ・・・なんてやりきれないんだっ!!!」

  要 「だが、その中でも不思議なことに、まるで量産型であるかのように個体が弱体化しているそうだ・・・よくはわからないが・・・。」

  ファイバード 『闘った時は違和感が大きかった。今まではしぶとかったヤツが一撃で斃せてしまうだなんて・・・でもっ、今はとにかくヤツラを斃す!!!守るべきものを・・・守るんだっ!!!』

  要 「勇士朗・・・いや、ファイバードの言うとおりだ!!!みんな・・・・全力で立ち向かい、市民の安息を取り戻す!!!守るべきものを守るぞっ!!!」

  それぞれの機体が一点に飛び込むように加速。現場方面へと突き進んでいった。

  その先にあるのは更なる混沌か、切り開かれた光か・・・今できることはただ一つ。

  立ち向かうコト。

  選ばれし勇者達は勇気を賭して被災現場へ向かった。

  彼らの飛び立つ勇姿をさわ子と吉崎が見守る。要は出撃間際、警察官の部隊の中にいるとはいえ、
知り合いがいなくなってしまうさわ子のことを想って、桜校時代の学友だった吉崎を残したのだ。
                 

  回想
                 

  吉崎 「え?!残れって、どういうことです?!ジェイデッカーや他のオペレートは誰がやるんで
すか?!」

  要 「全部俺が責任を持って受け持つ!!それに、事実上俺はブレイヴ・フォースの隊長になった
んだ!!これくらいはやってのけなきゃな!!」  

  吉崎 「私は・・・用済みですか・・・?!」

  何故か悲観的に事を捉えてしまった吉崎に、要はその意図を話す。

  要 「違う!そうとはいってない!!俺たちがここを去ったら、さわちゃんの知り合いがいなくなってしまう。だから吉崎・・・友人である君がさわちゃんといてあげてくれ!!」

  吉崎 「隊長・・・・。」

  ジェイデッカー 『隊長!!出撃の時間ですっ!!』

  要 「ああ、今行くっ・・・それじゃあ、頼んだぞ!!」


  ・・・・


  吉崎が、要の色々な熱い姿勢を脳裏で振り返っていると、さわ子がポツリとつぶやいた。

  さわ子 「・・・・あの向こうで恐ろしい災害が起こってるんだね・・・。」

  吉崎 「隊長が心配?」

  さわ子 「あたりまえじゃない!彼氏を心配しない彼女がどこにいるのよ!レイナは心配じゃないの?!」

  吉崎 「そりゃあ、憂いはあるけど・・・今までいろんなハカイジュウ災害や生態兵器事件を一緒に闘ってきたからさ。大丈夫だって信じ切ってるんだ・・・私。」

  さわ子 「レイナ・・・・。」

  吉崎 「サワちゃんこそもっと信じてあげたら?隊長のこと・・・。」

  吉崎は信じることに自信を持っていた。さわ子はこの時、ケミカルコーポレーション戦の時のことを思い出した。教え子の唯が言っていた言葉だった。またもや現状に押しつぶされ、その想いが欠落してしまっていた。

  さわ子 「へへへ・・・教え子にもこの前言われちゃったな、その言葉!私ってダメだな〜。すぐに不安に駆られてそういう気持ち忘れちゃう・・・。」

  吉崎 「大丈夫っ!!勇気で補えば信じれるっ・・・・って警視総監なら言いそう!」  

  さわ子 「ぷぷっ!なにそれ?あのおっさんのマネ?」

  吉崎 「まあね・・・でも、ポジティブさに関しては最も模範になる人だと思ってる!」

  さわ子 「レイナって・・・そんなにオジンが好みだったけ??」

  吉崎 「違うわよ〜!!」

  対策本部のテント内。冴島が凄まじいクシャミをする。

  冴島 「ヴァサラアアアアアアっっ!!!」




  恐ろしい災害の真っ只中のひとつ、国立市。府中市のすぐ隣の街だ。ここではまだ自衛隊のへ
ルトルーパーの部隊は展開しておらず、ハカイジュウ災害が縦横無尽に侵攻している状態であった。

  グロテスクな塊、D‐24がカニのような動きで道路を移動する。運悪くそこへ逃げる市民の人た
ちが出くわしてしまった。早速人々を感知したD‐24の器官が伸ばして捕食する。

    ギュゴフォッ・・・・ギュゴオオオオッッ!!!

  市民 「ぐわぎゃああああ!!!」

  吸い込まれるように捕食されていく市民たち。他の場所でも同じような惨劇が相次ぐ。

  D‐24 「ギュグルゥウウウウウウウッッ!!!」

    ギュゴドォッ・・・・ヴィギュウゥゥゥ!!!

  別の地点ではD‐14が特殊液体弾の雨を降らせる。恐らくは人々を敵視した上での縄張り争い的
な行為と思われる。だがあまりにもえげつない。

    ビュブブブドォシュウウウッ!!! ブピュプップシュアアアアッッ!!!

  降り注ぐD‐14の放った液が市民達に降りかかると、対象市民達の体がボコボコと膨れ上がり、巨大な水風船と化す。

    ボボボボボボボゴゴゴゴゴッ・・・・ゴゴゴゴッ・・・・

  市民達 「ぐがッ・・・ぼごがが・・・がッ・・・ぐぐえッ・・・・。」