新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第49話
ボバチャチャチャアアアアアアアアンッッ!!!
限界を迎えると市民達は次々と破裂していく。
また一方ではC‐03が気違いの如く暴れながらカマを振るい、建造物をぶっ壊す。まさにハカイ
ジュウといわんばかりの行為だ。
C‐03 「ボボボゴアアアアアアッッ!!!」
ズギャガガゴオオオオオオッッ!!! バギャラドォドォガアアアアッッ!!!
その行為に女子供関係なしに、容赦なく巻き込まれる市民。瓦礫の下敷きになっていく。
更にその後、瓦礫をカマで払いのけて下敷きになった市民を前に蹲りながら捕食する。
ジャグ・・・ギチャ・・・ジャグ・・・
またあるところではC‐02が空に体を持ち上げ一斉に狂気の咆哮をあげている。
C‐02群 「ミシャシャシャアアアアアアアアアアッッ!!!」
これがこの街で、否、東京都中部を中心としたエリアで起こっていることの実態である。混沌・絶望・狂気の三拍子がそろった殺戮地獄。完全なる弱肉強食の世界だった。
その中を逃げる一つのグループがあった。学校帰りに遊んでいたのだろう、高校生の男女4人組の
グループだった。勇士朗達と同世代の彼ら。だが、ごく普通の高校生ゆえ彼らのような闘う術はない。
男子高校生A 「ぎゃああああ!!!」
女子高生B 「もう、なんなのよぉおおおお??!」
背後からはC‐03が猛烈な勢いで進撃してくる。迫る咆哮とハカイ音。
C‐03 「ボゴグアアアアアアッッ!!!」
バッキャラガアアアアッッ!!! ズドォガギャアアアアンッ!!!
男子高校生B 「街中やばいぜっ・・・!!!とうとうここもこんな事になっちまうだなんてよぉ
おおお!!!」
更に追い討ちをかけるように前方からC‐02が大口を開いて鎌首を持ち上げた。
C‐02 「ミシャアアアアアアアアッッ!!!」
女子高生B 「いやあああああああ!!!もうオワリじゃんっっ!!!」
二種類のデストリアンの挟み撃ち。絶体絶命。もはや死以外考えられない状況下に陥った。
その時・・・
ビドォドォギュィイイッ、ズギャドォオオオオオッッ!!!
D‐14 「ギッ・・・?!!」
D‐14が2本のビーム火線を浴びて吹っ飛ばされた。続いてC‐03にビーム火線が撃ち注がれ、吹っ飛ぶ。
ビビドォイイイイイイッッ、ズギャドォドォガアアアアアッッ!!!
C‐03 「ボオオオオ?!!」
ファイアージェットだった。すくんでいた高校生達も何が起こったのか解らなかった。
男子高校生A 「へ?!!」
女子高生B 「何?!何?!!」
ギュゴオオオオオオッッ!!!
高速で彼らの頭上を飛び去るファイアージェット。内二人が何なのか把握できたようだ。
女子高生A 「あれって・・・もしかして?!!」
男子高校生B 「ニュースでよく言ってるロボットか??!」
ギュウゴオオオオオオォォォッ・・・・ギュウィイイイイッ!!
Uターンしたファイアージェットがファイバードへと急速変形。高速的な動きでフレイムソードを取り出し、起き上がったC‐03を一気に頭部を破断する。
ファイバード 『せやああああああ!!!』
シャフィンッ、ザドォシュガアアアアアアッッ・・・・ヴァゴァアアアアアッッ!!!
炎を吹き出して斃れるC‐03。ファイバードは地面をスライドしながらブレーキをかけ、そのまま別のD‐14に斬り掛かる。
ファイバード 『はぁああああああっっ!!!』
ヒュファッ・・・・ザシュヴァンッッ・・・・ヴァゴォオオオッ!!!
鮮やかに斬り捌いて斃して見せるファイバード。燃えながら崩れ墜ちるD‐14の身体。その時、背後からまた新たなD‐14がファイバードに向かって飛び掛った。
D‐14 「ギイイィイイッ!!!」
ファイバード 『・・・・はぁっ!!!』
ガシィッ、シャファンッッ・・・・ザダギャアアアアアンッッ!!!
一瞬の判断で襲い掛かる敵に、サン・スライサーを縦方向にして投げ飛ばした。D‐14の頭部が真っ二つに斬り裂かれて、力が抜けたように落下する。
ドォオオオオオオッ!!!
戻ってきたサン・スライサーを手にしたファイバードはそれを再び胸に装着した。その次の瞬間、今度はカマを振りかぶりながらC‐03が突っ込んできた。
C‐03 「ボオオオオオオオオオオッッ!!!」
女子高生B 「危ないッ!!」
ヒュゴアアッ・・・・ガキイイイイッッ・・・シュフィンッ、ズバシャアアアアアッッ!!!
ファイバードはフレイムソードで攻撃を受け止め、素早い動きでカマを捌きながらC‐03を斬り飛ばした。炎上して斃れるC‐03。
男子高校生A 「つ、つえええ!!!」
男子高校生B 「おっしゃあああやっちまええええ!!!」
ファイバードの勇姿を目の前にした男子高校生達の漢心を震えさせ、エールを送る。その声を耳にしたファイバードは彼らにサムスアップサインをしながら次なる敵へと向かった。その間、彼自身も同世代である彼らのエールに共感して闘志を燃やす。
ファイバード 『あいつら・・・俺と同じくらいだったな・・・・よっしゃ、どんどんいくぜ!!!』
そのすぐ近くの別のポイント。被害に見舞われたOL二人が必死に逃げていた。一人は心なしか唯に似ている。
唯似OL 「だ、誰か助けてッ・・・!!」
OL 「もういや、こんなの!!」
半泣きで逃げる彼女達の後ろから容赦なくD‐24が数体でガサガサと迫る。先陣をきる1体が食道器官を伸ばした。
D‐24群 「ギョギョギョギョッ・・・ギョギョギョッ!!!」
ゴポオオオオオッッ!!!
唯似OL 「やだあああああ!!!」
ズドォオオオオオオオオッッ・・・・ヴァゴガアアアアアアアアンッッ!!!
その時、一つのビームがD‐24の口内に直撃し爆破させた。OLが夜に近い夕闇の空を見上げると、パトライトを光らせたジェイデッカーがホバリングしながら飛んでいた。
OL 「あれって・・・ジェイデッカー?!!」
唯似OL 「とり合えず・・・た、助かった・・・!!」
ジェイデッカーは、他の個体にJバスターの銃口を向ける。既にこの時点で出力は140%に設定されていた。高出力ビームが唸って射程範囲内のD‐24を次々に駆逐する。
ジェイデッカー 『Jバスター、ロックオンッ!!!』
ズドォオッ、ズドォオッ、ズドォッオ、ズドォオ、ズドォオ、ズドォオオオオオオオッ!!!
ヴァドォゴ、ディギャゴ、ヴァズドォン、ズドォガッ、ドォドォゴォオオオオンッッ!!!
ジャキッっと銃口を別方向にいる群れに切り替え、同様にJバスターを撃ち放つ。
作品名:新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第49話 作家名:Kブレイヴ