新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第50話
そして群れの最後の1体に強烈な片手突きを喰らわす。撃破した固体が一斉に炎を吹き上げる。
フォゴッッ――ドォズガシュゴオオオオオオオ!!!
ヴィギュゴゴゴゴアアアアアアッッ!!!
燃えて朽ちる躯に振り返るファイバード。燃える炎が夕闇の街をかすかに照らす。ファイバードはその夜空を見上げ、帰りを待つ澪を想う。
ファイバード 『澪ちゃん・・・・無事でいてくれているだろうか・・・?』
当事者の澪はシェルターに向かって歩いていた。幸いこの付近にはデストリアンはいない。澪は早く落ち着きたい思いに拍車をかけて早足で歩き始めた。
澪 「もうちょっとだな。あ〜、早く中に入って落ち着きたい!」
そんな澪を追うように公園の影から男がにやついていた。勇士朗が災厄と闘う一方で、法律が麻痺したことを逆手に取った歪みが澪を狙っていた。
つづく
作品名:新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第50話 作家名:Kブレイヴ