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第十六章「リバーサイドへ」
ガーデンブルグを探している時に偶然見つけた城と洞窟があった。
しかしガーデンブルグへ向かうのを優先したため、訪れるのを保留にしていたのである。
ソフィアたちはそこへ行くことにした。
まず城へ向かう。
城の中には王がいた。
話し掛けるとその王は小さなメダルを集めており、枚数によって褒美をくれるという。
建造中のトルネコの船の中で見つけて以来一体何に使うものだろうと思っていたのだが、さらにこれを集めている人がいたことにソフィアは驚いた。
とりあえずメダルを王に預ける。
慎重なソフィアは、褒美の品を受け取るのを今はやめておいた。
次にその北の海沿いにある洞窟へ向かう。
ここは海水が入り込んでいるため、船ごと入って行った。
突然海竜属の魔物が攻めてきた。
攻撃力が強くまたHPも高いため、なかなか倒せない。
するとクリフトがザラキを唱え、魔物たちの息を止め全滅させた。
ソフィアは感動しクリフトを見ると、ちょっと得意そうである。
しかし味をしめたクリフトは、どんな敵にもまずザラキを試してみるようになってしまった。
一行は気をつけて地下に降りる。
宝箱を見つけたので開けてみると、銀色の鎧が入っていた。
ソフィアは天空の鎧を手に入れた!
後は天空の剣だけである。
一行は次の目的地を話し合った。
ふとモンバーバラにいた兵士が魔物たちの城の話をしていたのを思いだし、ソフィアたちはルーラでモンバーバラに飛んだ。
しかしモンバーバラに着いたときには既に夜であった。
一行はふとパノンのことを思い出し劇場へ行った。
しかしパノンの姿はない。
座長に聞くとパノンが旅に出たので、また以前のように歌と踊りのステージを行っているとのこと。
するとマーニャが何かを思いついたようで、ソフィアをステージの方へ連れて行った。
そしていたずらっぽく笑うとソフィアをステージへ押し出した。
客席から歓声があがる。
ソフィアが恥ずかしさでもじもじしているとさらに観客から声をかけられる。
ぬ、脱げ? みんなの前で服を脱がないといけないの?
涙目で顔を真っ赤にしたまま動けないソフィアをミネアが連れ出してくれた。
次の日兵士に話を聞くと、モンバーバラの東に岩山に囲まれた島があり、そこに魔物たちの城があるという。
一行は船で東に向かった。
島は見つかったものの、岩山に阻まれ上陸できない。
やっと河口を見つけ川を上って行くと、途中川の両岸に街があった。
リバーサイドという街らしい。
一行は船を降りて人々に話を聞いてみた。
ある男は気球を作るため、空気より軽いガスを探していた。
またある女性は川上にある大きな像が歩いたのを見たという。
しかし夫が信じてくれないので不満そうであった。
今度は街のシスターに聞いてみた。
すると確かにこの島には魔物たちの城があると言われているらしい。
しかしそれを確かめに行った人は、誰一人帰ってこなかったということである。
一行はとりあえず魔物の城を探すことにした。
再び船に乗り川の上流に向かっていく。
しばらく行くとリバーサイドで聞いた大きな像が見えてきた。
船を降り像まで歩いていく。
だが像の先には池があり、向こう岸へ渡れそうにない。
改めて像を見上げるが、確かにこの像が歩くとは信じられなかった。
しかし他に手掛かりはない。
ソフィアたちは像の中に入って行くのであった。