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緋弾とニートと愚昧な武偵

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第零章 メモ帳に書かれた今現在


プロローグ(motoive)


僕、藤島鳴海は16歳の冬、実にいろいろな人と出会った。

ボクサー、ヒモ、軍人、探偵、ヤクザとどれも違った種類のニートだった、いや、まだ紹介せざるえない人たちが居る。

双剣双銃、訳ありの落ちこぼれ、大和撫子、ゴスロリ娘、麒麟児と一癖も二癖もある人物たちだ

「ナルミ、君はどうして武偵になりたいんだい?」

「今は...言えないよ、アリス、けど!....」
黒髪碧眼の少女、ニート探偵アリスは僕が言い訳にしかならない動機を遮るようにこう言い放った

「なら、君をニート探偵助手から解任する。」

 僕は東京に来て僅か二ヶ月あまりで更に転校した、アリスに話そうとした理由は後々に、さて、その転校先について話そう。
                   「東京武偵高校」
 ある刑事ドラマ映画の舞台になったレインボーブリッジの南にある
南北2000メートル、東西200メートルの人口浮島の上にある武偵を育成する総合教育機関だ
武偵と言うのは凶悪化する犯罪に対抗し、新設された国家資格で、武偵免許を持つ者は武装許可され、逮捕権を有するなど警察に準じた活動ができる。
ただ警察と違うのは金で動くこと、武偵法の許す範囲ならどんな荒っぽい仕事でも下らない事でもこなす。つまりは『便利屋』だ。

僕がここに転入する気になった理由は先ず、アリスと共に挑んだ最初の事件から話さなければいけない

 エンジェルフィックスというドラッグがこの東京で蔓延したことがあった、それで犠牲になった友達がいた。
結果論になるがその子は死なずにすんだ、けど、それまでの記憶が無くなってしまった。
事件は僕が体を張って取りあえず解決したけど、そこで改めて僕、藤島鳴海の弱さを知った。
そして僕は一つのドットとして意味を得たいと思った。

作品名:緋弾とニートと愚昧な武偵 作家名:札守