緋弾とニートと愚昧な武偵
アリスside end
ニートside
今日も今日とて働く気がない面々にも一定の行動パターンがある。 ある人物は一玉1円〜4円の銀玉に時には稼がせてもらい、時には大いに負けることを理解していない元スポーツマンや.........。
「ねぇ!、キミ、キミ!! ちょっとお茶でもしない?」
容姿を武器に女性を誑かし、貢がせている紳士(じょせいのてき)や
違法行為を繰り返し、しかし、そのほとんどが世間に露見されていない日本におけるテロリストの予備軍や
路地裏ではばを利かせてるような少年達を纏め上げ、任侠紛いのことをしている集団がいる。
ここまでの情報では彼らには何の共通点もない、と思えるだろう しかし彼らは全て とある中心点を囲む円のほんの一部にすぎない、中心点に決してくっつくこともなければ、決して離れることもないそんな人たちは何故かその中心点がいるところに集う、しかし、その円もとい縁には決定的に抜けた線がある。
そしてここに、その中の三人が珍しく真面目な話をしている。
「・・・・・なぁ少佐?、俺らがここまでやるのは野暮ってもんじゃないか?」
ガタイの良い男、テツは至極真っ当な意見を述べる。
「テツさんは......あの二人がすれ違ったままで良いと?」
小学生サイズの現役武偵大生も間違ったことは言ってない、あの二人とはすなわち藤島鳴海とアリスのことだ。
「ん〜 そうだな〜 僕らは切欠を作るだけにしない?」
常に中立、とは聞こえが良いタラシのニート通称ヒロは妥協案を提示する。
結果、今度事件の解決を依頼されたら、彼を呼ぶ
ということに落ち着いたようだ。
そして、その日の昼頃その事件が起こった、一人の少女が彼らの集まる店の扉を叩いたことで
作品名:緋弾とニートと愚昧な武偵 作家名:札守