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DRRR  BLOOD!!

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セルティ達の様な人外の常識からすれば、真祖の姫が日本の高校生といちゃいちゃしているというのはまず考えられない。
「はあ、じゃあもう帰りますかね。とんだ無駄足でした。せっかく第七聖典とかも持ってきたのに。黒鍵も持って帰るのはかなりキツイ量ですし…」
『教会と言うのはそこまで鬼畜な機関なのか?』
「そうよ。特にこのシエルは」
「・・・まあ、否定はしませんが」
「ハハハ、俺はしばらくこっちで過ごすけど、アルクェイドはどうする?」
「ん?しばらくこっちで暮らすわ。気になる物も色々あるし」
「そういうことなら私も。近いうちに来良に転校します」
「なんでシエルが来るのよ~」
「貴女みたいなアーパーに遠野君に近づけるわけにはいけませんからね」
またまた睨みあう二人。
それを見て何も知らないセルティは平和だな、と思っていた。
『じゃあ、私はここで』
「あ、なんかスイマセン」
『気にするな。それに来良には知り合いもいるんだ』
セルティは再びシューターに跨り、去っていった。


―――にしても、今日は奇妙な日だな。

―――誰かに首を切られたと思ったら、教会なんて者に狙われるし。

切り裂き魔に襲われた後、シエル達と先ほどのやり取りをしたセルティはかなり疲れていた。
作品名:DRRR  BLOOD!! 作家名:蔦野海夜