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グレートゴンザレス
グレートゴンザレス
novelistID. 39578
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バイオの世界で武器商人に

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サム・スリーパー
この世界ではそう呼ばれている。

そして、今俺は武器商人を営んでいる。
さらに驚きなことが、この世界がバイオハザードの世界だということだ。

1998年
アンブレラによりバイオハザードが発生し、ラクーンシティの滅菌作戦が実行された。
そこにはまだ俺はいなかった。



そして今、ここはガナードたちが横行する村。そう、バイオハザード4だ。
え?お前も武器商人なんだからガナードだろって?
確かに、武器商人も実はガナードだ。しかしここで生き抜くためにはコレしかないんだ!
普通に暮らしてたってそんなの暮らしにならない。
よって、ここでケネディ君が来るのを待つことにしているのである。

何でこんなことになっているかというと、
俺は、もともとこの世界の住人ではない。
まあちがう世界にきましたってことだ。

何故かって?

寝て起きて、気づいたらこの村の近くで起きた。
まじ理不尽かつ意味不明。最初は取り乱したさ。

村に入ってみれば、昔俺がやりこんだゲーム
バイオハザード4
の最初の村だった。

村人達が意味不明な言葉を発し、俺めがけて追いかけてきたからすごくびっくりした。
村の外に出てようやく落ち着いたが、食料や水もない。
そこで、絶対この世界にいる武器商人を襲うことにした。
そして、そのときに武器商人が

「サム・スリーパー」

と言ったので名前としていただいた。
そして、この名前は後々有名になることになる。
この商人も只者じゃないのかも。

そして、現在に至る。

唯一残念なことは、ガナードは武器商人を襲わないが、俺だけは襲うのだ。
外見同じなのに酷い話だぜ。
プラーガの識別能力凄すぎだろ。いや、サラザール家凄すぎだろ。

「あああ~~~~」

うるせえ!近寄ってくんな

村人を走って振り切る。
早くレオン来てよう、心細いです。

ちなみに手持ちのアイテムは、

近接用のナイフ×2
ハンドガン×2
ハンドガン(パニッシャー)
ハンドガン(ブラックテイル・サム愛用武器)
ショットガン×2
ライフル
卵×7
緑ハーブ×6
弾薬各種

かなり充実してますね、ハイ

どうせ4でしょ?
すぐストーリー終わっちゃうよ?

ここまでがサムの思想。

ストーリーはすぐ終わる。そんなことはない、原作以上の地獄がサムを待っている。


俺はレオンが来る前にさらに充実した品揃えにするために人気のない村をさまよっていた。

「お、鶏じゃん。卵いただくぜ」

俺が近づくと鶏はすごい勢いで跳ね上がって逃げる。だが俺もめげずに追いかける。
そんな動作を繰り返すことで鶏は観念したのかついに卵を産んだ。
俺はそれを拾って自前の卵入れに入れる。
この袋の中では卵は絶対に割れることはない。ツッコミは無しだ。

「ふう・・・卵はこれで12個目だ。我ながらよくやったというべきか」

所在なさげに周りを見渡す。すると遠くにチェーンソーを持ったガナードを発見した。

「チェン男発見、ルビーを奪いに行きます」

早速チェン男に接近

「グガアアア!」

ギュインギュイィィィイン

チェン男のチェーンソーが動き始めた。
周りのガナード来ちゃうでしょ。ちょっと静かにしてね。

俺は冷静にハンドガン(ブラックテイル)を取り出し、ヘッドショットを決める。

「チッ、しぶといぜ」

頭を打ちぬかれ、地に伏したチェン男だったがすぐに起き上がり、チェーンソーを構え直した。

「しつこいんだっよ!」

もう1度ヘッドショット。気持ちいいっすねコレ

「チェーンソー没収してやる!」

倒れているチェン男に近寄り、チェーンソーを奪おうとする。
が、チェン男の力は想像以上に強かった。俺が手を引いた勢いを利用してチェン男がチェーンソーを振るってきた。
咄嗟にかがんで避ける。危なかった~。
やっぱり離れて攻撃しよう、ちょっとトラウマになったかな。

パンパンパン

チェン男の頭は完全になくなり、動かなくなった。
チェーンソーも止め方が分からないのでナイフで破壊しておいた。

そして、ルビー回収

「ホーイ、オエエアオイイァア(こっちだあ!)」

「イヒヒイイ(部外者だ、殺せ!)」

「ハハハッハーー!(サドラー様ー!)」

後ろを振り返るとおびただしい数のガナードたち。
この人数はもはや小さな村で納まらないぞ?

「くっそ、手榴弾ねえし・・・」

仕方ない、ショットガンを使おう。
売り物だが2つもあるのだから別にかまわないだろう。
あ、ちなみにこの村から取ったのでレオン君にはショットガン買ってもらいます。

バァンバァン

前方のガナード達はたまらず吹っ飛ぶ。後ろのガナードも巻き込んでくれるのでありがたい。
よし今のうちに逃げ・・・
ドン
後ろに下がったら何かに当たった。
おかしいな、後ろに壁なんてなかったはず。

俺は、後ろを振り返った。

そこには、見覚えのある大男。

「そ、村長・・・」

村長がいた。やばいやばい、逃げなきゃ!
俺は前に全力で走ろうとした。が、村長に首を掴まれてあえなく阻止された。

「何者だ。」

そうだ、村長だけはまともに話せるんだ。

「怪しいものではございません。アレ、正当防衛?」

村長は無言で俺を運んでいく。
観念した俺は黙って連れてかれる。







気づいたら、部屋の中で横たわっていた。起きようとしたら何か違和感を感じる。腕に手錠のようなものが掛かっている。そして、誰かの手錠と連結している。
まさか、

「よう、起きたか?」

ルイスだ

「あ、ああ。アンタ名前は?」

「ああ、俺か?ルイス、ルイス・セラだ。ただのハンサムなプーさ」

この言葉も聞いてみたかったんだよな~~!

「あんた、何興奮してんだ?そっちも名前聞かせろよ」

「おっと失礼。俺の名前はサム・スリーパーだ」

ルイスは顔をしかめ、

「サム・スリーパー?」

と呟く。まあ知らなくて当たり前だよ。
何せ武器商人からもらった名前だからな。

「どっかで聞いたこと・・・」

いいよルイスさん、知ったかはよくない。元の世界ではそういう人を痛い子というんだよ。

ガタン!

勢いよくドアが開いた。
何事かと思ってみると、ビトレス・メンデス、もとい村長が立っている。
肩には紛れもないレオン・S・ケネディが!

だが、どうやら気を失っているようだ。
村長がレオン君をドサッと降ろす。もっと丁寧に扱えよ。あとで上半身と下半身離してやるからな。

2体のガナードが村長と入れ違いで入ってきた。

「アッハイナー?(やっていいのか?)」

「ヌハハハハー(あそこのイケメン殺す)」

で2体のガナードが同時に襲い掛かってきた。
俺とルイスは同時に立ち上がる。が、腕の鎖を断ち切らせるという荒業はできん。
よって、やりたくはないが、ルイスとタッグ&レオンを起こす。

「ルイス、やるぞ」

「ああ、そこの兄ちゃんにはさっき助けられたからな。」

レオンにガナードが近寄る。
ふざけんな!

俺はそのガナードに向かってヤクザキックを放つ。ガナードは後ろに吹っ飛ぶ。

「おい!サム!ちったぁこっちのこと考えてくれよ」

うるせえ昭和。レオン君の危機なんだよ。

「すまない」