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ギャグマンガ日和をいい話にしてみた

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『うさみちゃん編』

ここは小学校の教室。
そとに出れば、4-1という表示がすぐ目に入るだろう。
ここはヒトという種族は存在しない。その代わりにいるのは人間と同じ文化を持った動物だけだ。
このパンダのパン美という教師が担当するクラスには妙な性癖を持った探偵が在籍している。名はうさ美。名前のとおりウサギだ。
彼女は推理するとき、目つきが鋭くなり、その気味悪さから数々の異名を持つ。
そしていつもこの探偵に厄介になっているクマがいた。
「ちょっとうさみちゃん!そんな怖い目しながら通報とかしようとしないでよ!
 今回に限っては本当に反省してるんだ!」
この少年は名をクマ吉という。
女子の下着、文房具類を盗み、盗撮はもちろん下半身を露出させながら街を白昼堂々うろついた事もある。
「嘘おっしゃい!
 あんたそう言って反省した事ないでしょっ!この変態小熊が!」
この少年はいわゆる変態紳士である。
うさみの性癖、通報癖により彼は何度も警察署送りになっている。
うさみの言うとおり彼は何度も逮捕されながら反省したためしがない。そのくせ言い訳の仕方だけ妙に上手くなっている。
今回彼が犯した犯罪は更衣室にカメラを仕掛け、着替え中のシーンを盗撮するというものだった。
結局は彼のカメラに書いてあった名前が決め手になったのだが・・・・・・・。
「ちょっと通報やめてよっ!!!」
「いくらなんでも許されるわけないでしょっ!
 あんたは崖下で餓死したほうがよっぽど社会の役に立てるわよ」
いつもはただ通報するだけのうさみだが、今日はマジギレしていた。
盗撮されたメンバーの中に運悪くうさみも含まれていたのだ。
「そうよ。いいかげんにしなさいよ!」周りの女子も口々に言う。
そしてクマ吉が本命ターゲットにしていたニャン美という学校のアイドル的存在のネコが言った。
「クマ吉君もう逝ったら?」
普段温厚で心の広い彼女が今のような暴言を吐くくらい怒りが溜まっていた。
「まってよ!少しくらいの言い訳くらいは言ってもいいでしょ!?」
うさみはとうとう言った。
「うるさいわよ!とっとと警察行きなさい!
 ついでにそこで死んでくれれば良いんだけど」
そして、クマ吉は逮捕された。

動物小学校4―1のクラスメートは誰もが次の日には何食わぬ顔で帰ってくるだろうと思っていた。
しかし、現実は違った。
「クマ吉君今日来てないね」
彼女と同じ探偵のペンギン、ペン助がうさみに話しかけた。彼は推理するとき、歯茎を露出する。そのせいか、あまり人気はない。
それを除けば人柄のいい少年なのだが・・・。
「そうね。死刑にでもなったのかしら?」
怖い事を平気で口にするのも彼女の特徴である。
入ってきた先生から衝撃の一言が告げられた。

「クマ吉君が、少年院に入りました」

パン美は続ける。
「刑期は、4年だそうです」