東方南十字星 the SouthernCross Wars三
の兵隊、つまりは非常に強力な傭兵である貴方達に来て貰ったってこと」
「まぁ、言いたいことは分かった。でもよ・・・・・」
「?」
「あの送り方は勘弁してくんね?人生終わったかと思った・・・・・」
岡島が四人とも思っていたことを言い出す。
すると吉本が
「いや、オレはその寿命自体多分縮んだかんな?マジで」
腰を擦りつつ言う。
「それはごめんなさい・・・・・・それで、報酬のことなんだけど」
「いや、俺たちが異世界へ飛ばされたという以上、場所だけ知れただけで十分だ。そのかわり、しばらく泊まれる場所が欲しい」
後で三人から文句が飛んで来るだろうが、俺はこれでいい。
「そう・・・・・・でも、やっぱり何かしてあげたいのだけれど「だったら宴会でもする?」」
そこにいた全員が縁側のほうを見やる。そこには今頃茶を運んできた霊夢がいた。
「宴会?」
吉本がとっさに聞く。
「ええ。幻想郷は決まった時期になると宴会を開くのよ。大体この神社でね。夏にもするんだけど、
今日はあんた達も来たことだし、歓迎会も兼ねて、今晩にしちゃわない?いいわよね紫?」
「そうね。別にいいかしら?」
「まあ、別に構わないが」
「なんか食えりゃそれでいい」
「しゃあ!酒ー!」
「では、お言葉に甘えて」
四人とも、続けざまに賛同する。
紫はふっと微笑むと、最後に一言、
「ようこそ。幻想郷へ」
それを聞き、俺は少しだけ俯き、少しだけ笑った。
―――SideOut―――
『四人の外来人があのバケモノを撃退した』
その情報は瞬く間に幻想郷全土へ広まった。
それは、後々になって彼らの運命をも左右することになろうとは、誰が想像できたか?
少なくとも、この世にはいない。