Fate/Zero ~MAKAISENKI~
「よぉ!ランサーとセイバーよ!今日はこの辺で止めにせんか?何も今日決着を決める必要は無かろう!」
ランサーはその言葉に怒りを表し答えた。
「ふざけるな!まだ、バーサーカーとの勝負が…」
「悪いが、ランサー俺も今日はここで引かせてもらう」
ランサーの言葉をシンギが遮った。
見ると、すでに鎧姿ではなく、いつもの黒いコートの姿。
「ふざけるな、シンギ貴様逃げるというのか!?」
「しばらくは起こらないといったが、こんな短時間でまた戦えば再発する可能性が高い。そうなればお前も本意ではないだろう?」
シンギの言うとおり、あれは闘争心が高ぶったときに起こる可能性が高い。
再び戦えばまた、あの状態に陥ることは間違いないだろう。
その言葉を聞いたランサーは渋々槍を下ろした。
「のぉ、ランサーのマスターよ。貴様もそれでいいな?もし、これ以上やるようなら余が相手になるぞ?」
『…ランサー、今宵はここまでだ』
さすがにダメージひとつ負っていないライダーと戦うのは分が悪いと思ったのか、舌打ちをしながらランサーに撤退の指示を出す。
それを聞いたランサーは無言のままセイバーそしてシンギの方に目を向けると霊体化をして、この場から消えていった。
「…俺も行かせてもらおう」
「おっ、もう行くのか?」
「ああ、今日は予想外なことが多すぎた…また、会おうセイバー、ライダー」
そういい残すとシンギもコンテナを飛び越え、夜の闇に消えていった。
今宵は一人も消えることなく戦いが終わった。
だが真の闇はここから始まる…
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遂に元老院から下された暗黒騎士討伐の指令
闇と光は表裏一体ってことを思い知らされるぜ
次回鎧伝「対金」
鋼牙、あれは本当に暗黒騎士なのか?
作品名:Fate/Zero ~MAKAISENKI~ 作家名:魔戒