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かもかの鴨
かもかの鴨
novelistID. 36664
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~NOVELIZE 78th~

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始まりは突然に




ドガンッ


美月「きゃあっ!!」


えっと、私は森山美月


大阪府立舞原高校に通う高校2年生で帰宅部で彼氏はおらんくて…


って、そーゆー話してる場合ちゃうって!!


いきなり青い光球がいっぱい降ってきたって思たら、その次はいかつい格好した男の人が空に浮かんでて…


その人の反対側に剣を持ってる、いかつい格好をした女の人が浮かんでて…


美月(もー、何なんこれ!!)


一緒に帰ってた友達もおらんようになってるし…


夕日に染まってた町並みも灰色になってるし…


美月(うちの頭…壊れてしもたんやろか…)


浮かんでる人らは何やら穏やかでない雰囲気みたい。


??「時空管理局シグナム二尉だ。武器を捨てておとなしく投降しろ」


??「へっ、女が相手とはな…舐められたモンだぜ」


??「軽口をたたけるのも今のうちだ…レヴァンティン!!」


??「シランデアホー!!」


美月(え…?)


いきなりツッコミ所満更の声が聞こえてきたと思ったら、女の人の剣が伸びて鞭の様にしなった。


何がなんやら…って…


バゴンッ


美月「んぎゃあっ」


男の人の手から放たれた青い光球の一つが私の近くに落下して、地面にクレーターができる。


その衝撃で吹き飛ばされたアスファルトの破片が私の頭を直撃する。


大きな悲鳴を上げて、私は深い闇に落ちていった。





??「…い、しっかりしろ!!」


誰かに揺り動かされてる気がする。


美月(誰やろ…?)


??「アギト、シャマルに連絡してくれ」


??「いーけどよ…別に頭打って気い失ってるんだったら下手にいじらねえ方がいいんじゃねえのか?」


??「おかしいと思わんのか?我々が張った結界の中に何故この子がいる?」


??「あ…」


??「一度、詳しく検査をした方がいいかもしれん」


??「だ、だけどよ…」


??「私も無関係な人間は巻き込みたくはない。だが、この子は意図せずに結界を破った可能性がある。危険がないとは言い切れんのだ」


??「分かったよ、シグナム…」


美月(シグナム?…そういえば、さっきの人も…)


薄い意識の中で考えていたが、再び私の意識は闇に落ちた。



作品名:~NOVELIZE 78th~ 作家名:かもかの鴨