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写真

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「うあっ!」

やってしまった。こういう時って、まだまだダメツナが抜けてないのかなぁ、と思う。
…ボンゴレ10代目の俺、沢田綱吉はボンゴレのイタリア本部内にある執務室にいた。

「これ…書類か?」
俺は執務室にある机の引き出しを整理していたのが、途中で床に書類やら何やらをぶちまけてしまったんだ。
(あれ?…これだけやけに古いな…)
俺はぶちまけた書類や本の中に、アルバムのようなものを見つけた。
茶色いアルバムで、アルバムにしてはかなり薄いと思う。

「開けても…いいかな。」

俺は恐る恐るアルバムを開けた。


「……。」
表紙開くと、裏表紙には『I』の文字、そして隣には写真が貼ってある。

「…古い写真だな…。歴史の教科書とかに載ってそう…。」
写真は白黒で、黄ばんでいる。
そして何故か真ん中の人物に見覚えがあった。
写真には、7人のスーツを着た人たちが写っている。
そして、その全員が右手中指にボンゴレリングをはめていて、それを見せつけるように各々が手を掲げていた。

「まさか…これ…」
俺は次のページをめくった。

次のページには、見開きの左のページに『II』の文字、そして右ページに一枚写真が貼り付けてある。

「……。」

やはり次のページでも、真ん中の人物に見覚えがあった。
そして、同じようにその人物を他の6人が取り囲んでいる。
この写真でもまた、7人全員がリングをはめていた。
俺は更にページをめくっていく。

「…これも…これもだ…」
やはり同じような図案の写真と順々にローマ数字が書いてある。

同時に、写真がどんどん新しくなっていくのにも気付いた。
そして6枚目のページをめくる。

「あ、カラーになった…」
そして7枚目をめくると…
「…女の人!…やっぱりこのアルバム…」
VIIIと書かれたページの写真の真ん中の人物は女性だった。

「っていう事は…」
ページをめくる。

「…9代目!」

撮ってからそこまで年月は経っていないらしく、一番綺麗な写真だ。
そこには9代目とその守護者が写っている。
やっぱりこのアルバムは歴代ボンゴレと守護者の集合写真だったんだ。
要するに8ページ目の女の人は、VIII世。
「こんなのあったんだな…」
俺はアルバムをパラパラめくる。確かに継承の儀式の時に見た歴代ボンゴレだ。

「あれ」
俺は9代目ファミリーのページの次に、まだ1枚ページが残っているのに気づいた。

俺は迷わず9枚目のページをめくる。

「!」

…そこには、『X』の文字。
隣の、写真を貼るスペースには何もなかった。

「何これ…」
<コンコンッ!>
すると突然のノック音。
「!…誰?」
「俺だ。入るぞ。」



「えっ!ちょ、リボーン!」
…そう、俺のことわり無しにこの部屋に入れる人物なんて、この小さな赤ん坊くらいしかいない。

「ちゃおっス、ダメツナ。何やってんだ、床に這いつくばって。」
リボーンは軽々机を飛び越えて、ツナの前に着地した。

「這いつくばってないよ!なんか引き出し整理してたらこれが出てきて…」
俺はほら、とリボーンにアルバムを見せた。

「…あぁ、これな。」
「知ってんの?」
「ああ。9代目も撮ってたぞ。」
リボーンはIXのページを眺めながら言った。

「へぇ…。あ、そうだ…このXのページなんだけど…」
俺は一番最後のページを開いた。

「…X…。…お前らも撮れっつー事じゃねぇのか。」

「え……っていうかこれ9代目が書いたんじゃないの!?」

「少なくとも俺は知らねえな。」

「うぅ……なんか気持ち悪いなぁ…。」

俺は『X』の文字を眺めた。

「……でも…いいかも、写真。…撮ろうかな。」
…俺は昔を思い出していた。
…昔、まだ俺達が並盛にいた頃は、時々写真を撮っていたと思う。

今思い返してみると、あの頃の俺にはマフィアのボスになるという事がどういう事なのか、予想がついていたんだろう。
…だから、写真を撮った。
その時々の時間を、写真になら納められる…きっとそう思ったんだ。

そしてその写真は実際に俺が日本からイタリアに移る時に持ってきていて、今でもよく見返す。

…でも、最近は写真なんて全然撮っていない。

だから俺は、今は今の時間を形に残してみたいと思った。

「この後幹部会議だから…みんなを誘ってみるよ。」

「…好きにしろ。ただし守護者全員集合させて建物壊したらお前の自腹だからな。」
協調性皆無だからな…ウチの守護者は。

「…わかってるよ。」
「まぁ、写真師は俺が呼んでおいてやる。」
リボーンはニヒルな笑顔を浮かべた。

「え…」

「じゃあな。」
そう言うとリボーンは早足に去っていった。


「…ありがとな、リボーン。」


俺は自分の元家庭教師に礼を言って、急いで床に散らばっている書類や本を机の引き出しに適当に詰め込んだ。

「ま…整理は後でいっか。」
俺はマントを羽織って、幹部会議へ向かった。





***





「…どういう事?沢田綱吉。」
「え…だから、写真撮るんです。」
「君そんな事一言も言ってなかったよね」
「い…いいじゃないですか、昔は良く撮ったでしょ?」
「君が勝手にね。それに全く良くない。何?この群れ。」
「う…」

幹部会議を終えた俺は執務室にいた。

…もちろん、守護者達と一緒に。

「まぁいいじゃん雲雀。写真くらい。」
ホント、こういう時に一番頼りになるのが山本だと思う。

「10代目が撮るっておっしゃってんだよ、とにかく入れ。」
獄寺君、本当にお願いだから雲雀さんの機嫌を損ねるのは止めてくれ!

「極限俺は撮ってみたいぞ!懐かしいではないか!」
お兄さんとも昔何度か写真撮った事あったっけ。

「俺も笹川氏と同意見です。撮りましょう、ボンゴレ。」
ランボは小さい頃、数え切れないくらい写真を撮ってやったのを覚えている。

「わ…私も撮りたい…。骸様も撮りたいって…」
ほ…ほんとか…?クローム…。

……ま、まぁ…いいか。

「…っていう事なんで、とりあえず撮りましょうよ。ね?」

…慣れなのか仲良くなったのかどうかは良く分からないけど、昔は雲雀さんを見かけたらとりあえず逃げていた俺が、今はよく頼み事なんてしてるなぁと思う。

「……。」
雲雀さんは怪訝な顔をしたまま黙り込んでしまった。
…多分了承してくれたんだろう。


「…えーと、さっきもちょっと言ったけど、ちゃんとボンゴレリングも一緒に写るようにね。後、写真は2回撮るから。」
「何でだ?」
「一回だけだったら骸かクロームが写れなくなるでしょ?だから2回撮って合成するんだ。」
お金はかかるけど、やっぱり8人で写りたかった。
「あぁ、なるほどな。」
「む…骸様と…ボスと一緒に映れるんだ…」
クロームはすごく嬉しそうに笑う。

でも、やっぱり…1人心穏やかじゃない人がいた。

「…ちょっと待ちなよ…。」

「う…」
そう、骸の事が誰よりも大っ嫌いなこの人。

「何故僕があれと同じ空間に居なきゃいけない訳?」

「だ、だって守護者の集合写真ですから…」

「霧の守護者はクロームどくろでしょ?」

この人骸の存在を普通に否定した!!
作品名:写真 作家名:青華