夜恋病棟・Ⅰ
「アーサー、いい加減にして欲しいよ。」
「あー…わりぃ。」
「もうこれ以上は庇ってあげないと言ったのは覚えてるよね?」
「…。」
下級試験結果不合格。
目の前の憎たらしい奴はそう書かれた一枚の紙をペラペラと俺の目の前で降って見せた。
紙の端には「アーサー=カークランド」の文字。
参ったと不合格者の彼は片手で金髪の髪をかくと、煙草を懐から一歩出しフィルターをくわえる。
ここ、職員室なんだけど。というフランシスの言葉は完全無視をして。
アーサーの不合格書を降って見せたフランシスは呑気な彼にため息を一つ。
一体何時になったらこの坊っちゃんは一人立ちするのか。
行く先々が心配で堪らない。
フランシスは彼の保護者の気分だった。
アーサーが下級試験に落ちたのはこれで三回目。
今までフランシスがなんとかフォローしてきたお陰でここまでは来れた。
しかし、もうそれももう限界だった。
「アーサー、下級試験に合格したら、次は中級、そして上級試験だ。」
「んなことわかってる。」
「俺が言いたいのは、ここで三回目落ちるくらいなら、この先の試験なんぞ一つも合格出来ないって事。」
「…。」
「いつまで経っても、小さな羽のままだぞ?頭の輪だって、貰えない。」
「……。」
「お兄さんがこれ言うのも一体何回目だと…。」
「あー、わかった。」
苛ついたのか、アーサーは両手を上げて降参のポーズをった。
「あー…わりぃ。」
「もうこれ以上は庇ってあげないと言ったのは覚えてるよね?」
「…。」
下級試験結果不合格。
目の前の憎たらしい奴はそう書かれた一枚の紙をペラペラと俺の目の前で降って見せた。
紙の端には「アーサー=カークランド」の文字。
参ったと不合格者の彼は片手で金髪の髪をかくと、煙草を懐から一歩出しフィルターをくわえる。
ここ、職員室なんだけど。というフランシスの言葉は完全無視をして。
アーサーの不合格書を降って見せたフランシスは呑気な彼にため息を一つ。
一体何時になったらこの坊っちゃんは一人立ちするのか。
行く先々が心配で堪らない。
フランシスは彼の保護者の気分だった。
アーサーが下級試験に落ちたのはこれで三回目。
今までフランシスがなんとかフォローしてきたお陰でここまでは来れた。
しかし、もうそれももう限界だった。
「アーサー、下級試験に合格したら、次は中級、そして上級試験だ。」
「んなことわかってる。」
「俺が言いたいのは、ここで三回目落ちるくらいなら、この先の試験なんぞ一つも合格出来ないって事。」
「…。」
「いつまで経っても、小さな羽のままだぞ?頭の輪だって、貰えない。」
「……。」
「お兄さんがこれ言うのも一体何回目だと…。」
「あー、わかった。」
苛ついたのか、アーサーは両手を上げて降参のポーズをった。