夜恋病棟・Ⅰ
「…なに、」
「まだ若いあるし、様子からして家出してきたようある。こんな夜中に路地にいるぐらいあるし。どうせなら、すこしの間うちに居ないあるか?」
それを聞いていくらかほっとした。
もし天使だという事がバレていたらどうしようかと焦った。
すこしの間、ここで暮らす。
そうだ、そうすれば耀のパートナーにもなれるし、幸せになるには早いかも知れない。
ほぼ一緒に要るのだから。
アーサーは家出をした学生という設定に、耀の誘いを受け取った。
これから一週間以内に、耀を幸せにするのだ。
ふたりの一週間の生活がスタートの幕を切った。
(続)