終わりなき境界線上のエデン EPISODEⅠ
プロローグ
終わりなき境界線上のエデン EDEN ON THE NEVER ENDING BORDER(エデン・オブ・ザ・ネバー・エンディング・ボーダー) ~名の無き救世主(メシア)の伝説と未来(あす)へかける境界なき創聖神話(ジェネシス・マイス・ウィザウト・バウンダリーズ)~
EPISODEⅠ「星の海を抱いた神話/マイス・ヘルド・アンド・アストラル・オーシャン」
遠い未来、かつて神州と呼ばれた土地・極東(日本列島)を舞台に、「聖譜」に基づく歴史のやり直しが行われている世界。聖譜暦1648年を迎え、繰り返すべき歴史記述のない末世が迫っていた。
そんな中、航空都市艦・武蔵にあるアリアダスト教導院に通う三年梅組の生徒たちはいまだ変わらない日常を送っていた。
一方、歴史再現の円滑化を目的とした組織「聖譜連盟(せいふれんめい/聖連)」の下に就かず、「聖譜」に基づく歴史のやり直しに気に入らず、自分達の手で運命を切り開く者達がいた。
彼らは、前地球次代で、環境神群に回復を任せて天上へ昇った人々と異なり、荒廃した世界で生き続け、旧時代の技術で環境を回復する研究を続け、環境復興を行った人々、「倭国人(わこくじん)」である。帰還した人々から迫害され、極東の地を踏む事を許されず、空へ追放されたが、それでも自分達の運命を切り開こうと「聖譜」と異なるやり方で行おうとしていた。その中の一人、宮本良介は、自由気ままで生き、自分の剣を鍛えいた。しかし、彼の元に世界に命運を握る少女が降ってくるとは、まだ知らない。
作品名:終わりなき境界線上のエデン EPISODEⅠ 作家名:kimutake