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ヨコハマ大戦

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 逃げ出す一行の背後から爆発音が聞こえた。
振り返って見てみると、何かが空から落ちてきて潜水艇周辺で爆発している。
「爆雷だ! 爆雷が空から降ってる」
「いったいどこから」
「あ、あれは……ターポン!!」

 ターポンは超高高度で飛行する巨大な機体で、女性型ロボットのアルファー室長が乗っていた。
「間に合いましたね、アルファー室長」
「ラジオノイズのせいで通信を聞き漏らしていたら、危ないところでしたね」
ターポンから投下された自律指向型爆雷は
次々と潜水艇へ向かっていく。
「潜水艇が潜行を始めました」
「タイプBの爆雷に変更してください。これで
沈めましょう」

「潜水艇が潜っていく」
「ねえ、逃げられちゃうの!?」
「大丈夫だ。爆雷が変わった。おそらくこっちが本命」
そのうち大きな爆発音が起き、水中に立ち上がった潜水艇がゆっくり沈んでいった。

 ターポンに手を振る一行。
「もうこれでほんとに終わりだよね」
「……どうやら終わりのようね」
「これでやっと帰れるな」
「あーココネ!カフェアルファなくなっちゃったよ。どこに帰ろう!?」
「そうですね。どうしましょうか」
「おめえらの住居はとりあえずかながわ支部に頼んどいた。あとはそっちのやりやすいように交渉してくんな」
「アヤセ~、ありがとう~!」
「あの、丸子さんは?」
「私もしばらく一緒にいていいかな」
「しばらくなんて言わずに、ずっといてください」

「アルファさーん、みんなー、元気でねー」
「3人とも気をつけて帰ってねー。あとサエちゃんによろしくねー」
「それじゃー、またねー」
マッキ、タカヒロとナイは2機の水上機で浜松へ帰って行った。

「さて、俺らも行くか」
「アヤセさあ、私ら3人ともほとんどエネルギーなくて」
「じゃあアヤセのおごりでっ」
「わっ♪」
「おめえらなあ。しょうがねえ、レジスタンスの経費で落とすか。おごってやっから、AAAの後片づけの件頼むぜ」

 はーいと言いながら3人は駆けていく。
明日は花を持っておじさんと先生のお見舞いに行こうとアルファは決めたのであった。
作品名:ヨコハマ大戦 作家名:malta