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Muv-Luv MSigloo 1 日本帝国秘録

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第1話 兵は富士の嶺に降り立った


UC0079.12.31
「増援を!もはや我が方に兵なし!」
「誰か弾を寄越せ!早く!」
宇宙世紀の戦いの中でも有名なア・バオア・クー攻防戦の中、
「ドロスが落ちる!Nフィールドは維持できないぞ!」
「俺達は何処に降りればいいんだぁ!?」
守る側の公国軍はまさに絶望の縁に立たされていた。
又、Eフィールドを死守せんとし、ビグ・ラングを駆るオリヴァー・マイ技術中尉も次第に劣勢になりつつあった。
「(友軍も数少なくなってきた。このままでは・・・)」
接近しつつあるGM小隊を攻撃しながらそう考えていたその刹那、近くにいた友軍のMSが爆散する
「(ッ!僕はこんなところで死ぬ訳には・・・!)」
その瞬間、辺りが目映い閃光に包まれた。
マイ自身、何が起こっているか分からなかったがいきなり睡魔に見舞われ、そのうち彼は眠りについてしまった


どのくらい経ったのだろう。
彼は鳴り響く警告音で目をさました。
しかし、彼はその瞬間あることに気付いた。
「ここは・・・地上?」
自分はビグ・ラングに乗ってア・バオア・クーにいたはずだ。
しかし、目の前に広がっている光景は非常に大きい山がある。データによるとこの山はフジサンというらしい。
又、近くにはMSらしい機体が数十機単位で自分の乗っているビグ・ラングを包囲している。
「とにかく、交信しないと・・・」
通信用の計器を調整し、交信を試みる。
「こちら、日本帝国軍第43戦術機中隊!所属不明の大型機のパイロットに告ぐ。今すぐにその機体から出てこい。少なくとも現時点で我々に貴様を攻撃しない」
これは好都合だ。
「了解、今から出る」
そう言い、機体の外に出ると一機のMSモドキが自分を手にのせ、西へ飛び立った。